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食肉加工産業が盛んだったシカゴ。【熟成ステーキ】は美味しさも値段も格別!
「アメリカといえばステーキ」、確かにそうですが、どこでも美味しいわけではありません。ピンからキリまであり、せっかく食べるなら熟成させた牛肉が食べられる質の高いステーキハウスがおすすめ。
質の高いステーキハウスというと何かとニューヨークの老舗が取り上げられますが、アメリカ人の間では、実は「ニューヨークより美味いステーキが食べられる、それがシカゴ」と言われています。そのわけは、シカゴは食肉加工産業が盛んだったから。
食肉流通の中心地としていろんなお肉が集まる中で、知識や熟成技術、仕入方法なども洗練してきたのだと思います。さらに、シカゴは東海岸や西海岸より土地代が安いので、一流のお店で一流のステーキが、他の都市と比べると「え?!こんなに安いの?!」とびっくりするくらいリーズナブルにいただけます。
全米でも5つの指に入る名店!「Chicago Chop House」
Chicago Chop Houseは1986年創業のステーキハウスで、シカゴではNo.1を争う人気店です。50日以上は熟成させた「ドライエイジドビーフ」が食べられるお店で、週末なら予約して行くほうが良いと思います。
高級ステーキハウスとはいえ、店内は程よく賑わっていて肩肘張らない雰囲気。ドレスコードもありますが、今のご時世ではそんなに厳しくありません。1Fのウェイティングバー周辺は、地元の人達がカジュアルな格好で飲みにきている、という感じです。
壁には、Chicago Chop Houseの歴史を物語る写真がいっぱいで、それが格の高い良い雰囲気を醸し出しています。スタッフのもてなし方やサービスなども、さすが一流。
ステーキのお値段ですが、例えばよく見かけるBone in Ribeye 骨つきリブアイ、これは他の大都市における老舗ステーキハウスでは大体$80(約9,000円)近くするものですが、Chicago Chop House ではなんと$59(約6,490円)!!
写真はテーブル担当のお姉さんが熱心に推してくれたTomahawk Ribeye$79(約8,700円)です。同じ骨つきでもTomahawk Ribeyeの方がジューシーなんだとか。
このボリュームでたった$79(約8,700円)は驚き!オニオンリングも厚みがあってホクホクです。
もし食べきれなかったら「Doggy bag, please(ドギーバッグ、プリーズ)」とお願いしましょう。「Doggy bag」とは直訳すれば「犬用に持ち帰る容器」になりますが、アメリカ文化では「食べきれなかった物を持ち帰る容器」のことを言います。このお店に限らず、アメリカではだいたいどのレストランでも余った食材を持ち帰ることができます。
筆者もステーキをDoggy Bagに詰めて持ち帰り、翌日朝食に食べましたが、冷めても美味しい!しっかり熟成させた牛肉だからこそ出せる味です。
- シカゴ・チョップ・ハウス
- アメリカ / 肉料理
- 住所:60 West Ontario Street Chicago, IL 60654地図で見る
- Web:http://chicagochophouse.com
シカゴで最初にできた老舗ステーキハウス「Gene & Georgetti's Restaurant」
シカゴを代表するステーキハウスをもう1つご紹介します。1941年に創業した、シカゴで一番古いステーキハウスGene & Georgetti's Restaurantです。
店名の通り、GeneとGeorgettiが創業したお店で、創業当初から場所も変わっていません。Geneはイタリア・トスカーナ地方のルッカから15歳の時にアメリカへ来た移民で、様々な仕事をしている最中に出会ったのが、シェフとして働いていた同じイタリア人のGeorgetti。創業当時はGeneがフロントやバー、Georgettiが厨房を仕切っていたそうです。
GeneとGeorgettiの2人が亡くなった後も家族経営でずっとお店を守ってきており、シカゴ市民にも愛されているステーキハウスです。
ステーキは老舗たるメニューが勢ぞろいですが、イタリア生まれの2人だからか、メニューにはItalian Antipasto(イタリアン・アンティパスト)やItalian Sausage with Peppers(胡椒付きイタリアン・ソーセージ)、Italian Specialties(イタリアン・スペシャリティーズ)、Pasta(パスタ)といったイタリアらしいメニューも豊富です。
ここでもBone in Ribeye 骨つきリブアイは$53.23(約5,900円)とお手頃価格!
ミディアムレアで食べると、旨味がじわじわと口の中に広がります。ここでは精肉も自社でやっており、新鮮なお肉を真空パック状にして数日間置いておく「ウェット・エージド法」で熟成させているそうです。
- 出典:blog.goo.ne.jp
- 出典:blog.goo.ne.jp
ちなみに「Chicago Chop House」でもそうですが、アメリカのステーキは基本的に味付けはしておらず、塩コショウは自分でかけるので、お肉の味がシンプルに味わえます。
でもボリューム満点できっと途中で味に飽きてしまうので、サイドディッシュをステーキと一緒に食べるのがオススメ。写真はCreamed Spinach(ほうれん草のクリーム煮)$10.75(約1,200円)とMashed Potatoes(マッシュポテト)$5.75(約650円)。どちらもステーキのサイドディッシュとして定番です。
- ジェーン&ジョルゲッティーズ・レストラン
- アメリカ / 肉料理
- 住所:500 N Franklin St, Chicago, IL 60654地図で見る
- Web:https://geneandgeorgetti.com/