京都の丹後で美味しいカニを食べさせていただける旅館のご紹介です。そのカニの味の濃厚さに驚きです。
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解禁シーズン到来!
冬になると、テレビや広告でカニを目にすることが多くなってきますよね。石川や福井など、有名どころはメディアでも頻繁に取り上げられていますが、実は京都府の「京丹後」も同じく、美味しいカニが食べられるのをご存じでしょうか。
「海の京都」、丹後へ
丹後といえば、日本三景の「天橋立」。赤煉瓦の歴史的な建物を有する「舞鶴」、そして、伊勢神宮の起源ともいわれている「元伊勢神宮」など、見どころは多彩です。
地元では松葉ガニのメスを「こっぺ」と呼ぶそうで、漁の期間が短く11月6日~12月末までとのこと。有名な石川県の「香箱ガニ」はズワイガニのメスのことで、実はカニの種類が違うんですね!
旅館「白雲楼」で松葉カニ三昧
京丹後市に丹後鉄道の峰山という駅があります。そこから車で約8分、徒歩だと35分ほどの場所に民家を改装した一軒家があります。赤い看板「白雲楼(はくうんろう)」が植木からにゅっと飛び出ているのが目印です。お庭も丁寧に手入れがされてあります。
個人宅のような佇まいなので驚きますが、玄関まで歩いていくと、信楽焼のたぬきが出迎えてくれるので、どうやらここはお店だ、ということがわかります。
「地」のものをたのしめる豪華なカニのコース
こちらは旅館としても、食事だけの利用でもできるようになっています。(完全予約制)
案内されたテーブルの上にはカニがどーんと準備されていました。すぐ近所の畑で獲れたという野菜もふんだんに使われており、本当に京丹後は自然の恵みが豊かな地域なんだぁ、と実感できます。今回頂いたのは1人6,000円(2017年11月時点)のコースで、松葉ガニを堪能しました。
メインディッシュ以外の前菜の盛り合わせもボリューミーで美味しいです!
カニの食べ方はお好みで
大きなお皿に盛られたカニですが、食べやすく甲羅も処理されていて、女将さんが食べ方も教えてくれます。まずは、そのまま何もせずに、カニをお刺身で頂きました。口に入れた瞬間、今まで食べたカニとは全く異なる舌ざわりと甘味で驚きます。濃厚なクリームを口に入れたような感覚です。
そして次に、石窯で蒸されたカニを夢中でほじくって食べます。いい塩梅で、塩気が加わったカニが火を通すことであのプリっとした舌触りに変化しているのが楽しめます。想像がつくかと思いますが、みんな無言になります。
刺身を十分味わったら、そのまま刺身ではなく、軽くお鍋の出汁でしゃぶしゃぶすると、刺身の濃厚さや塩釜焼きの歯ざわりとも少し違った風味が楽しめます。最後は鍋に入れて贅沢なカニ鍋。カニの旨味が染み出ている出汁ごと楽しみます。もちろん、最後はその出汁で雑炊で締めます。
最後に
実は、ここでカニを頂くまではこんなに衝撃を受けるとは思ってもいませんでした。ですが、この丹後のカニを食べて今までのカニの概念が覆されたといっても過言ではありません。冬に入ると、日本海側で獲れるカニがどうしてこんなにも注目されるのかやっと理解できました。
遥々、赴く価値ありです。ぜひ皆さんも旬を味わってみてはいかがでしょうか。
アクセス
丹後まで
【京都から】
・車の場合:京都縦貫道路経由で約2時間
・鉄道の場合:京都駅から特急で約2時間半、JR京都駅時刻表(JR嵯峨野線をご覧下さい)
・バスの場合:京駅から約3時間(丹後バス利用)
【大阪から】
・車の場合:名神高速~京滋バイパス~京都縦貫道経由で約2時間20分
・鉄道の場合:大阪駅から特急で約2時間半
・バスの場合:大阪(阪神梅田)、新大阪から約3時間(丹後バス利用)
峰山駅から白雲楼まで
・徒歩の場合:約28分
・バスの場合:「試験場前」停留所 約4~5分(丹後海陸交通・峰山線利用)