写真：旅田サトシ日本を代表する古都・京都。清水寺や金閣寺、といった寺や神社はもちろん、湯豆腐やおばんざい、抹茶スイーツなど、グルメもショッピングも楽しみたい・・・。そんな初めての方を含め、京都を存分に満喫したいあなたに向けて、筆者考案の2泊3日の観光＆グルメを楽しめるモデルコースをご紹介します。
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京都ってどんな町？
写真：旅田サトシ永観堂の紅葉
平安時代から明治にかけて日本の首都として栄えた京都。京都御所を中心に金閣寺や銀閣寺、清水寺など、世界文化遺産に登録された寺社仏閣が残っているほか、自然も楽しむことができ、春には桜、夏には新緑、秋には紅葉で街が彩られます。
- 写真：旅田サトシ鴨川
また京都駅周辺をはじめ、繁華街・烏丸（からすま）や河原町（かわらまち）、祇園（ぎおん）といった鴨川沿いを中心に多くの飲食店やショップが立ち並んでいるのも魅力のひとつ。おばんざいやラーメン、スイーツなど、絶品のグルメを味わうことができ、日本文化を象徴する街として国内外から多くの観光客が訪れています。
- 写真：旅田サトシ地下鉄・バス一日券
京都市内を散策するなら、京都市営地下鉄と市バス、京阪バスなどが1日乗り放題の「地下鉄・バス一日券」を買うのもおすすめ。京都駅中央口近くのバス案内所やコトチカ京都、地下鉄烏丸御池（からすまおいけ）駅などで購入できます。京都タワーや平安神宮といった観光施設や寺社仏閣、飲食店などでお得な特典も受けられますよ♪
＜電話番号＞
0570-666-846（京都市交通局・ナビダイヤル）
＜料金＞
【1日券】おとな1,100円、こども550円
＜主な発売箇所＞
京都市営地下鉄駅券売機，市バス営業所，市バス・地下鉄案内所など
※詳細は公式HPでご確認ください
【1日目】京都を代表する寺院・清水寺周辺を散策しよう！
- 写真：旅田サトシ産寧坂
最初に巡るのは、京都を代表する寺院のひとつ「清水寺」周辺。「清水の舞台」が有名な清水寺をはじめ、少し歩いたところにある清水坂（きよみずざか）や産寧坂（さんねいざか）、二寧坂（にねいざか）周辺には多くの飲食店やお土産店が立ち並んでいます。
8:30 京都駅到着
- 写真：旅田サトシJR京都駅（中央改札口）
旅の始まりはJR京都駅から！新幹線の改札口に近い八条口ではなく、京都タワーやバスターミナルがある中央口から出ます。散策を始める前に中央口から歩いてすぐのところにある「バスチケットセンター」へ。ここで「地下鉄・バス一日券」を購入しましょう。
- 写真：旅田サトシ御宿 野乃 京都七条
フリーきっぷを購入したところで、荷物を預けに行きましょう。今回筆者が宿泊したのは、京都駅から歩いて7分のところにある「御宿 野乃 京都七条（おんやど のの きょうとしちじょう）」。2021年1月にオープンしたばかりの和風ビジネスホテルで、天然温泉も湧き出ています（詳細後述）。
8:50 市バスに乗って清水寺へ移動
- 写真：旅田サトシ京都市バス
荷物を預けたら、いよいよ京都の旅がスタート！京都駅前にあるバス停から市バスに乗って最初の目的地、清水寺を目指しましょう。北大路バスターミナル行きのバスで約15分、最寄りの五条坂バス停に到着します。
9:15 京都を代表するお寺「清水寺」を参拝
- 写真：旅田サトシ清水寺・仁王門
五条坂バス停から坂道を10分ほど歩くと「清水寺（きよみずでら）」に到着。奈良時代末期、延鎮（えんちん）という僧が音羽山（おとわやま）で草庵（そうあん）を結んだことがはじまりだといわれています。参拝者を出迎えるのは「仁王門（におうもん）」。幅約10メートル、高さ約14メートルで門の両脇には、鎌倉時代に作られた仁王像が安置されています。
- 写真：旅田サトシ本堂・舞台
仁王門から三重塔を経由して本堂・舞台へ移動。全て木造で釘は使っておらず、高さ約13メートル、約190平方メートルの広さを誇る本堂を168本の柱で支えています。参拝したところで、阿弥陀堂と釈迦堂の近くの展望台から「清水の舞台」と京都市内の街並みを鑑賞しましょう。毎年春と夏、秋にはライトアップした清水の舞台も見ることができますよ♪
- 写真：旅田サトシ音羽の滝
清水寺で見逃せないスポットのひとつが「音羽（おとわ）の滝」。音羽山から3本に分かれて流れており、柄杓で水を受けて飲むと、学業や恋愛、延命長寿のうち、ひとつの願掛けができるといわれています。
- 清水寺
- 東山・祇園 / 寺 / 観光名所 / 紅葉 / パワースポット / 桜の名所 / 世界遺産
- 住所：京都府京都市東山区清水1丁目294地図で見る
- 電話：075-551-1234
- Web：http://www.kiyomizudera.or.jp/
あわせて縁結びの聖地・地主神社を参拝しよう！
- 写真：旅田サトシ地主神社・本殿
清水寺とあわせて参拝したいのが、隣接する「地主神社（じしゅじんじゃ）」。縁結びの神様として有名な大国主命（おおくにぬしのみこと）を御祭神として祀っており、日本国が建国する以前に創建されたといわれています。
- 写真：旅田サトシ恋占いの石
本殿の参拝とあわせて体験したいのが、「恋占いの石」。2つの石の間を目を閉じて歩けたら、恋が叶うといわれています。この他にも、どんな願い事でも必ずひとつだけは叶える「おかげ明神」や「撫で大国（なでたいこく）」など、ご利益を受けられる神様もあるので、あわせて参拝しましょう。
- 地主神社
- 東山・祇園 / 神社 / パワースポット / 縁結びスポット
- 住所：京都府京都市東山区清水1丁目317地図で見る
- 電話：075-541-2097
- Web：https://www.jishujinja.or.jp/
10:00 産寧坂・二年坂周辺でテイクアウトグルメ＆ショッピングを楽しもう！
- 写真：旅田サトシ
清水寺と地主神社を参拝したところで、お買い物やテイクアウトグルメを食べに行きましょう。清水寺の参道や産寧坂、二年坂周辺、さらに八坂の塔周辺には、カフェやお土産屋などが立ち並んでいます。
八つ橋×シュークリームの人気店「清水京あみ」
- 写真：旅田サトシ清水京あみ
清水寺から歩いてすぐのところにある「清水京あみ」。手作りのスイーツと自家焙煎のコーヒーを提供するお店で、週末には参拝客を中心に人気を集めています。
- 写真：旅田サトシ八つ橋しゅー（抹茶・1個税込300円）
おすすめは「八つ橋シュー」。国産の米粉とグルテンフリーのシュー生地に八つ橋で使うニッキを練り込んだクリームが入っており、サクッとした食感とクリームの濃厚な甘さを楽しめます。味は抹茶とプレーンの2種類です。
- 写真：旅田サトシ生カヌレ（税込390円）
こちらは、カヌレ。中でも「生カヌレ」は、中にホイップクリームが入っており、クリームの濃厚さとカヌレのふんわりとした食感を味わえます。この他にも、プレーンや抹茶、ショコラを使った「京あみカヌレ」（1個・各税込370円）もおすすめですよ♪
- 清水 京あみ
- 東山・祇園 / スイーツ / 抹茶スイーツ / 食べ歩き
- 住所：京都府京都市東山区清水1丁目262地図で見る
- 電話：075-531-6956
- Web：https://www.kiyomizukyoami.com/
かわいい手まりの形をした飴に注目「二年坂まるん」
- 写真：旅田サトシ二年坂まるん
二年坂沿いにある雑貨屋「二年坂まるん」。京扇子の老舗・舞扇堂（まいせんどう）がプロデュースしたお店で、写真映えしそうなお菓子や雑貨などを取り扱っています。
- 写真：旅田サトシ初にしき（1箱・税込486円）
人気の一品は「初にしき」。イチゴやメロンなどで作った飴や金平糖が入っており、見た目がかわいくてインスタグラムをはじめとしたSNSへの投稿にピッタリです。また手毬の形をした「小糸てまり」（税込486円）もおすすめ。レモンライムの甘酸っぱさと上品な香りを楽しめます。
- 二年坂まるん
- 東山・祇園 / 和菓子 / 雑貨
- 住所：京都府京都市東山区八坂通二年坂西入地図で見る
- 電話：075-533-2111
- Web：https://www.maisendo.co.jp/marun.html
【1日目】フォトジェニックな寺院が集まる「南禅寺」と「銀閣寺」を参拝しよう！
- 写真：旅田サトシ平安神宮・大極殿
次に行くのは、紅葉の名所として有名な「南禅寺（なんぜんじ）」と「銀閣寺」周辺です。「東山」と呼ばれているエリアで平安神宮や岡崎神社のほか、永観堂（えいかんどう）や真如堂（しんにょどう）といった紅葉の名所としても有名なお寺も集まっています。
11:30 行列ができる人気店「山元麺蔵」で絶品うどんを堪能しよう！
- 写真：旅田サトシ山元麺蔵
「清水道」バス停から市バスに乗って約16分、「岡崎公園 美術館・平安神宮」バス停に下車。ここから歩いてランチを食べにお店に行きましょう。今回筆者が訪れたのは、「山元麺蔵（やまもとめんぞう）」。週末には、地元の方を中心に行列ができるくらい人気のうどん店で、指定の時間帯で整理券が配布されます。
- 写真：旅田サトシ土ゴボウ天うどん（税込1,000円）
おすすめは「土ゴボウ天うどん」。選りすぐりの小麦を使ったうどんとあっさりとした出汁との相性もよく、思わずやみつきになりますよ♪土ゴボウの天ぷらは、うどんにのせるだけでなく、カレー粉の塩につけて食べてみるのもおすすめです。
- 山元麺蔵
- 下鴨・北白川・平安神宮 / 和食 / ご当地グルメ・名物料理 / うどん
- 住所：京都府京都市左京区岡崎南御所町34地図で見る
- 電話：075-751-0677
- Web：https://yamamotomenzou.com/
13:00 写真映えしそうな寺院「南禅寺」を散策しよう！
- 写真：旅田サトシ南禅寺・三門
うどんを食べたあとは、「南禅寺」に参拝しましょう。鎌倉時代、亀山法皇（かめやまほうおう）によって開創された寺院で、天龍寺や相国寺などと並んで、京都五山のひとつになりました。春の桜、秋の紅葉の名所として多くの観光客が参拝に訪れています。
- 写真：旅田サトシ南禅寺・方丈
見どころのひとつが「方丈（ほうじょう）」。江戸時代初期に活躍した茶人・小堀遠州（こぼりえんしゅう）が作った枯山水庭園や、画家・狩野探幽（かのうたんゆう）が描いた障壁画「水呑みの虎」など、アート作品も鑑賞できます。
- 写真：旅田サトシ南禅寺・水路閣
あわせてチェックしたいのが、境内にある「水路閣」。明治時代に造られた疎水橋（そすいきょう）で、全長約93メートル、高さは約4メートルあります。レトロなレンガ造りの橋と新緑、紅葉が美しく見えることもあり、フォトジェニックな写真が撮れる点で人気を集めています。
- 写真：旅田サトシ
また高さ22メートルの三門からの風景にも注目！歌舞伎の中で、かの有名な盗賊・石川五右衛門が南禅寺の三門上で「絶景かな、絶景かな」とセリフが出た舞台がこの場所です。その言葉通り、三門の2階からは京都市内の街並みが眺められますよ♪
- 南禅寺
- 下鴨・北白川・平安神宮 / 寺 / 紅葉 / 観光名所
- 住所：京都府京都市左京区南禅寺福地町86地図で見る
- 電話：075-771-0365
- Web：http://www.nanzen.net/
14:20 東山を代表する寺院・銀閣寺を参拝しよう！
- 写真：旅田サトシ
南禅寺を見学した後は、南禅寺・永観堂道バス停から市バスに乗って銀閣寺に行きましょう。約7分で銀閣寺の最寄りの「銀閣寺道」バス停に到着。そこから10分ほど歩くと、銀閣寺に着きます。正式名称は慈照寺（じしょうじ）。室町幕府8代将軍・足利義政（あしかがよしまさ）が、自身の隠居後の山荘として建てられました。
- 写真：旅田サトシ
見どころは室町時代に栄えた東山文化を象徴するわび・さびの精神を感じられるスポット。本堂の近くにある「銀沙灘（ぎんしゃだん）」では、白川砂を使った波紋を表現した模様を見ることができます。また円錐型の盛り砂「向月台（こうげつだい）」も注目ですよ。
- 写真：旅田サトシ銀閣寺・観音殿
園内を順路通りに散策すると銀閣寺のシンボル「観音殿（かんのんでん）」に到着。名前から銀箔を使った建物というイメージがありますが、そうではなく、落ち着いた雰囲気があります。金閣寺の黄金の舎利殿（しゃりでん）や、「苔寺（こけでら）」で有名な西芳寺（さいほうじ）の瑠璃殿（るりでん）にならって造られました。
- 銀閣寺
- 下鴨・北白川・平安神宮 / 寺 / 観光名所 / 世界遺産 / 庭園の名所
- 住所：京都市左京区銀閣寺町2地図で見る
- 電話：075-771-5725
- Web：http://www.shokoku-ji.jp/g_about.html
