「The Maple Leaf Flag(メイプルリーフ旗)」とも言われるカナダの国旗の図柄や意味、カナダの首都について、またカナダの面積や人口と今後の人口予想、そしてスポーツの試合などでたびたび歌われる国歌の成り立ちまで、カナダの国の基礎知識をくわしく解説します。
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カナダ国旗とその意味
カナダの国旗は英語では「The Maple Leaf Flag(メイプルリーフ旗)」、フランス語では「L'Unifolié(一葉旗)」とも呼ばれています。現在の国旗が制定される1965年までは、オーストラリアやニュージーランドの国旗のように、左上にイギリスの国旗「ユニオンジャック」が描かれていました。
国旗に用いられている赤と白は、1921年に正式なカナダの国の色と宣言されたものです。そして中央カエデは「サトウカエデ」という種類のカエデで、カナダを代表する木。樹液からメープルシロップが採れます。
カナダを象徴するカエデの周りの白は雪が降る様子を表し、右の赤は大西洋、左の赤は太平洋を表していると言われています。
カナダの首都はオタワ
カナダの首都はオンタリオ州に属するオタワです。トロント、モントリオール、バンクーバーに次ぐカナダ第4の都市。面積は2,790km²で、国際連合によれば2017年の人口は99.48万人です。東京(2,1934km²)はオタワより面積が小さいにも関わらず、人口は約15倍にもなります。
1857年に、イギリスのビクトリア女王の裁定で首都になった「オタワ」。首都候補には、トロントやモントリオールも名前が挙がっていましたが、まだ軍事的脅威であったアメリカとの距離があることから「オタワ」が選ばれたと言われています。
またイギリス領であったトロントと、フランス系移民が住むモントリオールの中間だったことも理由に挙げられています。
オタワは「世界で最も美しい首都」と称されるほど美しく、ヨーロッパの面影を残す街の中心には世界遺産でもあるリドウ運河が流れています。豊かな自然が広がるなかに、歴史的な建物が点在し、春にはチューリップが咲き誇り、また冬には北米最大規模のウィンターフェスティバルが開催されます。
カナダの面積は9,984,670km²
カナダの面積は9,984,670km²で、世界第2位の広さを誇ります。日本の面積が377,915km²なので、日本の約26倍もの大きさです。
カナダの人口は3,708万人
2018年時点の人口は3,708万人です。年々増加しており、今後も人口の増加が予測されています。
カナダの国歌は「オー・カナダ(O Canada)」
カナダの国歌の曲名は「オー・カナダ(O Canada)」です。1880年6月24日、ケベックの建国記念日に愛国歌として歌われたもので、作曲家のカリサ・ラヴァレーが作曲、判事のアドルフ=バジル・ルーチエ卿がフランス語で歌詞をつけました。公式の英語版の歌詞の元となったのは、1908年に法律家のロバート・スタンリー・ウィアによって書かれたもの。
1880年6月24日に最初に歌われてから100年後の1980年7月1日、カナダ連邦の建国記念日に正式な国歌として制定されました。