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4.フィンランド:サウナ+氷の湖スイム
フィンランドの首都ヘルシンキから北へ170km、電車で約2時間半のところにあるのが、フィンランド第3の都市タンペレです。ナシヤルビとプハヤルビという2つの湖が交わるところに街が栄えており、街のどこにいてもいずれかの湖にすぐにいけるという自然との距離が近い街です。
タンペレ市中心地から約2.5km北東の湖畔に、公共サウナ「ラウハニエメン・サウナ(Rauhaniemen sauna)」があります。
- 出典:www.flickr.comTampereにあるRauhaniemiのサウナ(Photo by Marjaana Pato)
冬は氷の張った湖にぽっかり大きな穴が出現し、室温80度以上にもなるサウナから気温マイナスの世界へ。そして凍った湖で体を冷やします。それを繰り返すと体の血流がとてもよくなり気持ちがいいです。
また夏は、白夜になると夜中11時でも昼間のような明るさで水温も上昇するため、サウナがなくとも湖で泳ぐことができます。森林の香りがする場所で、リラクゼーション効果が高まります。
ラウハニエメン・サウナの他にもタンペレ市内、首都ヘルシンキ等フィンランドの街には公衆サウナが存在します。地元の人に混ざって湖に飛び込むことも含めて、本場のサウナ文化を体感してみてください。
- Rauhaniemen sauna
- フィンランド / その他温浴施設
- 住所:Rauhaniementie 24, 33180 Tampere地図で見る
- Web:http://www.rauhaniemi.net/in-english/
5.オーストリア:ザンクト・ヴォルフガングの氷河湖スイム
ザルツブルグ(Salzburg)からさらに山奥へ、途中映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台になった登山鉄道で山間を進み、切り立った山々が続くエリアへと行きつきます。
ザンクト・ヴォルフガング(St. Wolfgang)の中心地であり、ヴォルフガング湖畔にある高級スパホテルRomantik Hotel Im Weissenは、スパ施設を備えています。氷河湖上に、湖水を使った温かいプールや湖の一部に浮きとロープで仕切っただけの遊泳エリアもあります。
- 出典:www.flickr.com氷河湖で泳ぐ(Photo by Klaus Krumböck)
ヴォルフガング湖は氷河湖のため年中通して水温も低く、夏でもちょっと足をつけるだけで飛び上がるくらい冷たいのですが、温かいプールと氷河湖プールを行き来していると自然と慣れてきます。ヴォルフガング湖は水深20mにもなり石灰が含まれているので水面下がよく見えませんが、絵に描いたようなきれいなエメラルド色をしています。
- 出典:www.flickr.comSt.Wolfgang湖畔のホテル(Photo by jia linh kao)
冷たい上にさらに足のつかないヴォルフガング湖はちょっと・・・という方は、年中水温30度に保つ氷河湖の水を利用したプールで、ぜひオーストリアアルプスの雄大な景観を楽しみながら泳いでください。
- 出典:www.flickr.com氷河湖岸のホテル周辺の眺め(Photo by Klaus Krumböck)
- Romantik Hotel Im Weissen
- オーストリア / ホテル
- 住所:Rössl Markt 74 5360 St. Wolfgang地図で見る
- Web:https://www.weissesroessl.at/en.html
より快適なスイムを楽しむコツ!
いかがでしたか?ありのままの自然そのものを享受するための遊泳。きちんと設備の整ったリゾート地もいいですが、今回のように美しい自然や街の景観を眺めながら泳ぐのは、また格別の楽しみがあります。
地元の人やマニアックな観光客が泳ぐことを楽しむための場所ですが、きちんとした着替えの場所がないところが少なくありません。またシャワーやコインロッカーなども近くにないため、貴重品は極力持ち歩かない、岸辺に置かないなどの安全対策は必要となります。
安全に泳ぎを楽しむことができれば、きっと忘れることのできない旅の思い出となることでしょう。