ドイツの国旗の図柄や意味、ドイツの首都について、またドイツの面積や人口と今後の人口予想、そしてスポーツの試合などでたびたび歌われる国歌の成り立ちまで、ドイツの国の基礎知識をくわしく解説します。
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ドイツ国旗とその意味
ドイツの国旗は、上から黒、赤、金の色が用いられた三色旗です。1990年に東西ドイツが統一され、国旗は西ドイツのものが受け継がれました。
黒、赤、金は、1813年にナポレオン軍との戦いに参戦したプロイセンの学生義勇兵の軍服である、黒いマント、赤い肩章、金ボタンに由来しています。正式名称ではありませんが、ドイツでは「黒赤金(Schwarz-Rot-Gol / シュワルツロットゴルト)」と呼ばれることもあります。
ドイツの首都はベルリン
ドイツの首都は北東部に位置するベルリンです。1990年に東西ドイツが統一された際、旧西ドイツの首都であったボンからベルリンへの首都機能移転の議論が本格化し、1991年の連邦議会のベルリン移転決議を経て、1999年9月より移転を実施。2001年5月2日に、首都機能の移転が完了しました。
ベルリンはドイツ最大の都市で、ベルリンーブランデンブルク統計庁によると、2018年の人口は約375万人です。イギリスのEU離脱後は、EUで最も人口の多い都市になりました。また面積は891.8km²で、これは東京23区の約1.5倍の大きさになります。
ベルリンといえば有名なのが「ベルリンの壁」です。1961年8月13日に東西ベルリンの境界線が封鎖され、西ベルリンを囲む155kmもの壁が築かれました。そして28年後の1989年11月9日に崩壊しましたが、現在も一部の壁は街に残されたままになっています。
ドイツの面積は357,578km²
ドイツの面積は357,578km²です。日本の面積が377,915km²なので、日本の約94%ほどの大きさです。
ドイツの人口は8,312万人
2018年時点の人口は8,312万人です。年々増加してはいますが、今後は人口減少が予測されています。
ドイツの国歌は「ドイツの歌(Deutschlandlied)」
ドイツの国歌の曲名は「Deutschlandlied」で、日本語では「ドイツの歌」と訳されます。
1797年に、作曲家のフランツ・ヨーゼフ・ハイドンが神聖ローマ皇帝フランツ2世に捧げた「神よ、皇帝フランツを守り給え」のメロディーが元となっています。 そして歌詞は、1841年に詩人のアウグスト・ハインリヒ・ホフマン・フォン・ファラースレーベンが読んだ詩。
アウグスト・ハインリヒ・ホフマン・フォン・ファラースレーベンは、日本でも馴染みのある子どもの歌「ぶんぶんぶん」や「カッコウ」などの作詞を手がけています。
「ドイツの歌」には3番までありますが、第二次世界大戦後に成立したドイツ連邦共和国では3番のみが公式となっており、国際的なスポーツの試合などでは3番が歌われます。