茨城県央に位置する湖・涸沼(ひぬま)。涸沼は海水と淡水が混じる全国でも希少な湖で、生態系豊かなスポットです。漁も盛んで、近隣では湖の食材が頂けます。この記事では、そんな涸沼のほとりにある自然公園の見どころ、売店・駐車場情報、ランチ情報などをご紹介します。「あじさいまつり」で有名な自然公園ですが、年間を通して楽しめます。
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涸沼自然公園とは
茨城県央の茨城町に位置し、涸沼(ひぬま)のほとりに広がる自然公園です。34.5ヘクタールという広大な敷地には、山あり、谷あり、水辺あり、芝生ありと豊かな環境が揃います。
桜やあじさいなど季節の花も咲き誇りますが、特に毎年6~7月にかけて開催される「あじさいまつり」は圧巻。山肌いっぱいに約1万株のあじさいが咲く風景は、一度は見たい絶景です。
園内には散策路が綺麗に整備されています。公園の楽しみ方としては、ハイキング、芝生に遊具を持ち込む、生き物観察をする、写真撮影をする、既存の遊具で遊ぶ、水遊びをする、などが挙げられます。
公園からは涸沼(ひぬま)を展望することもできます。涸沼は、関東で一つしかない汽水湖(海水と淡水が入り混じる湖)で、様々な生き物の住処となっています。2015年にはラムサール条約登録湿地となり、ますます貴重な場所となりました。
所要時間について、筆者はあじさいと園内をゆっくり見て1時間40分かかりました。夏場は気温が高くなりますので、園内の自動販売機や売店を活用して、水分補給をしながら楽しみましょう。
以下からは、公園内の見どころをエリアに分けてご紹介していきます!
公園内6つのエリアを紹介
涸沼自然公園は非常に広い公園ですので、散策前にマップを見てどこに何があるか、ある程度イメージしておくと便利です。マップは駐車場入り口、公園管理事務所の前など、複数か所に設置されています。
【1】木道
公園管理事務所を過ぎて園内に入ると、まずは木道が整備されています。ウッドデッキの上を歩くと爽やかな風を感じるでしょう。キャンプ場を利用される方は、この木道を通って向かいます。
木を見上げると鳥の巣箱が設置されていました。涸沼自然公園とその近隣の水田等は「国指定涸沼鳥獣保護区」に指定されており、渡り鳥の越冬地や生息地として、重要な場所になっているのだとか。
【2】あじさいの谷(ひぬまあじさいまつり会場)
毎年6~7月に開催される「あじさいまつり」の会場です。山肌一面に約1万株のあじさいが咲き乱れます。谷を利用しているため日陰も多く、7月初旬に見頃を迎える印象です。
ダンスパーティ、セルリアンブルー、オタフクアジサイなど、多数の品種を鑑賞できます。あじさいの谷は高低差がありますので、見る場所によってその都度景色が変わります。好きな角度やポイントを見つけながらの散策も楽しいですね。
【3】さくらの丘
あじさいの谷を過ぎると、さくらの丘に出ます。なだらかな丘に桜の木々が多数植わっており、筆者が訪問した際はシーズン外でしたが、春には満開の様子を見られます。
近くには「一休広場」もあり、あずまやで休憩することもできます。
【4】わいわい広場
さくらの丘から移動して、わいわい広場へと向かいます。移動途中の道のりでは高い位置からあじさいの谷を見下ろすこともでき、園内の高低差を感じます。
わいわい広場には、お子様向けの遊具が設置されています。広い芝生には、意図的に作られたミニサイズの丘もあり、飽きさせない工夫が嬉しいです。四つ葉のクローバーを見つけるのもいいですね。
【5】せせらぎ広場
透明感バツグンの渓流が涼しげなエリア。美しく生え揃った苔と岩々の様子は、日本庭園を思わせる風景です。サラサラとした水の音にも癒されるポイント。サワガニも観察できます。
下の写真は、せせらぎ公園の真上架かる「イトトンボ橋」。1971年に涸沼で発見された、ヒヌマイトトンボに由来しています。真っ赤な吊り橋で、渡るとゆらゆらするスリリングな橋で、ここからせせらぎ公園を見渡すこともできます。
【6】太陽の広場
太陽の広場は、涸沼の展望スポットとされています。石の椅子が設置されているあたりから湖を眺めてみましょう。対岸の様子がよく見えます。
ここには花壇や広い芝生のスペースが広がります。遊具を持ち込んで、バトミントンやボール遊びが出来そう。ピクニックにもぴったりな空間です。