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レストラン「蔵+蕎麦 な嘉屋」
概要
木内酒造・本店の敷地内には、手打ち蕎麦屋もあります。なぜ酒蔵に蕎麦屋さん?と思われるかもしれませんが、実はビール造りと関係しています。
昔から、夏にビール麦を収穫した後の裏作に、秋蕎麦が栽培されました。畑の養分が必要な麦と痩せた土に適する蕎麦は助け合いの関係が築けるのだとか。そのような背景から、酒蔵に蕎麦屋が併設されています。
店内の雰囲気
店内は立派な蔵を改装して使われています。一階と二階に分かれていて、中央部分が吹き抜けとなっています。
昼夜共に営業されているため、和風のバーのような雰囲気も感じられます。お手洗いは店内にはなく、一度外へ出て利用します。
メニュー
冷たい蕎麦、温かい蕎麦、季節の蕎麦、などメニューはバリエーション豊富。2名以上ならコース料理もオーダー可能です。特に平日ランチ限定の「酒蔵コース(1,870円)」は、前菜、蕎麦、スイーツ、コーヒーが付いたお得なセットとなっています。
もちろん常陸野ネストビールや木内酒造の日本酒類も注文できます。
使われている蕎麦は「そといち」と呼ばれていて、十の蕎麦粉に一の小麦粉を加える製法なのだとか。やや強めのコシを感じられて、食べ応えがあります。
筆者は「木内家秘伝のつけけんちん蕎麦(10食限定/1,400円)」を注文しました。野菜たっぷりのつゆには、お味噌と酒粕が溶け込んでいます。食後の蕎麦湯もとろみがあって、美味です。
ちなみに最初に頂けるお水は、敷地内にある井戸水を使用。柔らかく滑らかな口当たりと、雑味のないお水を楽しみましょう。隠れたおすすめポイントです。
- 蔵+蕎麦 な嘉屋
- 茨城 / そば / ランチ
- 住所:茨城県那珂市鴻巣1257地図で見る
- 電話:029-270-7955
- Web:https://kodawari.cc/restaurant/kura_soba_nakaya.ht...
アクセス
電車利用時の注意点
JR水郡線「常陸鴻巣(ひたちこうのす)駅」から徒歩約5分で到着します。水郡線は、水戸駅(茨城)~郡山駅(福島)までを繋ぐ路線です。大体1時間に1本のペースで走行していますので、時刻表にはお気を付けください。
一点、注意点をご紹介します。水郡線では、スイカやパスモなど交通系ICカードが利用できません。乗り方は一般的なバスと同じく、乗車駅で整理券を取り、降車駅で運賃箱に現金を投入する仕組みになっています。
万が一、交通系ICカードしか持っていない場合は、降車駅で運転士さんにその旨を伝えましょう。主要駅(水戸駅など)で後清算できるように、用紙をもらえます。
駐車場情報
お車で訪問の方は、常磐自動車道「那珂IC」を利用しましょう。インターを降りてから約10分で到着です。
駐車場は、店舗から見て道路を挟んだ向かい側に広く確保されています。木内酒造の看板も掲げてられていますので、見落とす心配は少ないと思います。
- 木内酒造・本店
- 茨城 / 酒蔵 / クラフトビール / 日本酒
- 住所:茨城県那珂市鴻巣1257地図で見る
- 電話:029-270-7955
- Web:https://kodawari.cc/restaurant/honten.html
この記事を書いたトラベルライターから一言
今回お蕎麦屋さんを利用した時に、驚いたことがあります。店内に置かれていたアルコールスプレーが、木内酒造オリジナルのものだったのです。しかもラベルをよく見ると、なんと「ウイスキー(高濃度アルコール70%)」との表示がありました。手にかけてみると、瞬時にふわっと甘い香りが広がって、贅沢な気持ちになりました。こちらは、医薬品ではないそうですが、消毒用エタノールの代替品として手指消毒に使用することができるそうです。お酒造りのプロフェッショナルならではの商品だなと感動しました。(菊地早秋)
※コロナウイルスの感染拡大により医療用消毒液が不足し、2020年4月~厚生労働省より、酒類メーカーが製造する高濃度アルコールを消毒液の代わりに使用することが認められています。