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【8】エッサウィラ
モロッコ人憧れのリゾート地がエッサウィラ。港町の雰囲気が漂い、旧市街は白と青の街並みで、また違うモロッコを味わえる場所です。フォトジェニックなスポットがたくさんあります。
おすすめの過ごし方~港町の雰囲気を堪能~
要塞に囲まれた旧市街の中は、レトロさとモダンさが混じり合い、エッサウィラ特有の雰囲気です。おしゃれなお土産屋さんやレストランも数多くあります。街から少し歩くと港へ出ます。この港の雰囲気がとても良いのでぜひこちらもチェックです。
港の日常を味わう
港には漁船が停泊し、漁師さんとお魚を買いに来た地元の人で溢れています。観光客の自分が場違いに思える程で、モロッコ人の日常を間近で見ることができます。
港の絶景スカラを歩く
エッサウィラにはスカラと呼ばれるかつての見張り台が、旧市街側と港側にあります。写真下が港のスカラで、大きな大砲が残っていたり、180度の海を見渡すことができます。
こちらの丸窓は人気の写真スポット。丸窓の中にすっぽり入ることもできます。
丸窓に座って見える景色を眺めると、エッサウィラに来てよかったと思えます。
エッサウィラまでのアクセス
- マラケシュからスープラトゥールかCTMのバスで約3時間・1日2~6便
- カサブランカからスープラトゥールかCTMのバスで約6~7時間・1日4便
モロッコ周遊のコツ
モロッコ周遊ツアーが多く出ていますが、交通網がしっかりしているので、意外と個人でも周りやすいです。個人旅行だからこその出会いや発見があったり、好きな場所で好きなだけ時間をとれるのが魅力です。
①周るルートを決める
モロッコを一周する場合は、カサブランカを経由してマラケシュからスタートする反時計周りのルートと、フェズからスタートする時計回りのルートがあります。ただ、モロッコはとても広いので、今回ご紹介した都市全てを周るには出発帰国日も含め最低10~11日はないと難しくなります。
時間がない方はマラケシュと砂漠のみ、フェズとシャウエンのみなど、行きたい場所を選ぶ必要があります。移動時間は長くなりますが、マラケシュ→砂漠→フェズというルートを組む人も多いです。
列車やバスの時刻もネットで調べることができるので、事前にしっかりルートを決め、宿もネットで抑えた方がスムーズな旅になります。
②主な移動は列車かバス
列車について
列車は国鉄ONCFで、カサブランカ空港に駅が隣接しており、空港からカサブランカ、カサブランカからフェズやマラケシュに行く場合に利用します。時間も正確で、主要都市の駅はとても綺麗です。
1等席と2等席を選べ、長い時間乗る場合はやはり1等席が快適です。切符は現地で窓口か販売機で購入できます。
バスについて
都市間の主な移動はバスになります。スープラトゥール(Supratours)とCTMという2つの会社が主流で、バスも綺麗で安心です。
スープラトゥールはサイトがあるのですが日本からチケット購入ができないので、現地で購入となります。CTMは日本からネットで予約できます。どちらも始発の場合はほぼ時間通りに出発します。スーツケースなどの大きな荷物は別料金で、現地で5~10DH(約60~120円)で預けます。
タクシーについて
駅から旧市街などの短い距離や、アイトベンハッドゥのなどバスでのアクセスが難しい場合はタクシーになります。短い距離はプチタクシー、長距離はグランタクシーと呼びます。
プチタクシーはメーターがついてるはずですが、観光客の場合ほとんどが交渉制になります。バスターミナルや駅前に止まって呼び込みしているのはかなり高い値段を言われるので、交渉するか、少し離れたところから乗るのがコツです。それでも日本に比べればとても安いです。グランタクシーも交渉になりますので、あらかじめ相場の値段を調べておくとスムーズです。
③お金はモロッコディルハムかユーロ
ホテルや観光客向けのレストランなどではクレジットカードが使えますが、旧市街のスークや小さな村ではほぼ現金しか使えません。お金はカサブランカの空港で両替でできます。観光地はユーロも使えたり、時には日本円が使えることも。小さな両替所では日本円からモロッコディルハムに両替できないこともあるので、ユーロを多めでに持っておくと便利です。
なお、モロッコディルハムは日本では変えられないので、もうモロッコに来ない場合は帰国前に空港で両替するか、使い切りましょう。
④治安について
女性の注意点
女性1人でも観光できる治安の良さですが、ちょっとセクハラが多いの残念なところ。店員さんやガイドさんと写真を撮ったり、試着したりする時など、密着されたりボディタッチされます。基本的にモロッコでは異性が体に触れることは失礼とされていますが、日本人女性なら触っていいというような風潮が正直あると思います。不快に感じたらしっかり拒否しましょう。
自称ガイド
田舎ではあまりありませんが、マラケシュやフェズなどでは自称ガイドが多くいます。「タダだから」と声をかけられて案内してもらってから、高額チップを要求されることもあります。実際旅先で出会った日本人が被害に合っています。道を聞いただけで要求されることもあるようです。
もちろん基本的にモロッコ人は優しく、筆者は何度か人に道を尋ねましたが親切に教えてくれました。ただ、日本人からお金を取ろうとしている人もいるということを、頭に入れといてくださいね。
イスラム教を理解する
他にも、イスラム教の国になりますので、露出の多い服は控えたり、公共の場でのお酒はNGだったり、出発前にイスラム教の文化を調べていくとお互いが気持ちの良い旅ができると思います。
終わりに
いかがでしたか?
なんとなくモロッコのイメージがつかめたでしょうか?筆者は13日間一人で周遊してきました。行く直前は、未知の世界すぎて不安に押しつぶされそうになりましたが、行ってみたら治安の良さに驚き、移動もトラブルなく拍子抜け。今まで見たこともないアラビアンな世界と数々の絶景に、感動と興奮の旅となりました。
皆さんも、一度訪れたら癖になる?そんな不思議な魅力が詰まったモロッコの旅をぜひ楽しんできて下さいね。