マラケシュから日帰りも可能なエッサウィラは、芸術家が集まるおしゃれな港町。活気溢れる港、そして白と青のコントラストが美しい旧市街は、どこもフォトジェニックな風景です。一度訪れたら誰もが好きになる、そんなエッサウィラの町をご紹介します。
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エッサウィラの歴史
エッサウィラの歴史は古く、紀元前800年代から港町として栄え、ローマ時代には美しい紫色の染料の生産地として栄えました。
現在の町は1765年にフランス人の建築家の設計で造られ、西洋の文化が混ざった不思議な雰囲気を醸し出しています。その後はモロッコ各地から文人や芸術家が集まる交流の場として栄え、旧市街は世界遺産に登録されています。
エッサウィラの港
エッサウィラの見所は港と旧市街です。まずは港からご紹介します。港に一歩足を踏み入れると、他の町との雰囲気の違いに気付くことでしょう。青い空にカモメが飛び交い、磯の匂いと活気ある雰囲気に心躍ります。
大きな漁船が停泊し、たくさんの獲れたて魚介が売られています。漁師と地元の人々の日常を垣間見ることができます。
そしてなんといってもエッサウィラの名物は、この青い船が港一面に並ぶ光景です。この風景を見に訪れる旅人も多いです。
港のスカラ
「スカラ」はかつての見張り台のことで、旧市街と港にあります。こちらが港のスカラです。ここでしか見られない特別な景色を見ることができます。
スカラにはかつての大砲が残されています。
そしてこちらの丸穴がフォトスポットとして大人気。手前には台が置いてあり、そこに登って撮るとベストなアングルで撮ることができます。丸穴に入って撮ってもOK。
丸穴の向こうには城壁に囲まれた旧市街の町を見ることができます。
階段を登ると、スカラの屋上へ出ます。見張り台だったために見晴らしは最高で、ここからは360度の景色を眺めることができます。上から港を見下ろす光景も面白いです。
そして大西洋も一望。海を眺めながらのんびりと、エッサウィラ時間を過ごすことができます。
世界遺産の旧市街
港から数分歩くと旧市街へ辿り着きます。白壁が眩しい建物が並び、白と青の組み合わせが素敵です。
オープンカフェが建ち並び、リゾート感が溢れます。
エッサウィラの旧市街は、洗練されているけどどこかレトロな雰囲気が魅力の一つ。モロッコらしさがありつつも、ポルトガルやスペイン南部の趣もある、どの町にも似つかない独特な雰囲気です。
賑わうメイン通りからたくさんの路地が伸びていて、どこを歩こうか迷ってしまいます。モロッコの旧市街はどこも迷路のようですが、エッサウィラの旧市街は道も広くて観光客も歩きやすいです。
上を見上げると古い看板が並んでいます。レトロ好き女子にはたまりません。
さすが芸術家が集まる街は、壁にペイントが施されていたり、どこを撮ってもフォトジェニックです。歩いているだけでテンションが上がります。
歩けば歩くほどこの町が好きになる不思議。民族衣装のジュラバを着たおじさんも絵になります。
旧市街のスカラ
こちらが旧市街のスカラです。長さ200mの砲床をもち、ぎっしりと大砲が並んでいます。
ここからも海を一望することができ、観光客に人気のスポットとなっています。こちらのスカラは1949年オーソン・ウェルズ監督作品の『オセロ』のロケ地としても使われました。
エッサウィラでお土産探し
エッサウィラにもたくさんのモロッコ雑貨が並びます。マラケシュやフェズよりも呼び込みが少なく買いやすいのが嬉しいです。
モロッコでは珍しく値札が付いているものもあったり、他の観光地よりも値段が安い印象。お土産選びもエッサウィラがおすすめです。
カゴバックや幾何学模様のお皿など、女子にはたまらない可愛いお土産の宝庫です。
芸術家のアトリエも多く、アートギャラリー巡りもできますよ。
エッサウィラへのアクセス
国際空港からあるカサブランかからも行けますが、マラケシュを経由するのが一般的です。マラケシュから日帰りも可能ですが、できればエッサウィラで一泊するのがおすすめです。
終わりに
いかがでしたか?
筆者はモロッコ周遊で最後に訪れましたが、すっかりエッサウィラの魅力にはまりました。訪れた誰もがエッサウィラの雰囲気が良いと口を揃えていましたが、訪れてみて実感。写真や文章だけでは伝わらない不思議な心地よさがありますので、ぜひ訪れてみて下さいね。もちろん魚介グルメも最高です。