岡山県津山市の鶴山(かくさん)公園内に建つ「津山城」。城内には、当時の歴史が感じられる跡地の数々や、愛のパワースポット、四季折々の美しい景色など、数多くの見どころがあります。今回は、歴史やお城に詳しくない方でも楽しめる「津山城」の見どころについてご紹介します。
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津山城とは?
津山城は、津山盆地の中央部に建てられた平山城です。
本能寺の変で討死した森蘭丸の弟・森忠政によって築かれ、森氏の居城として知られています。
かなり規模の大きいお城だったと伝えられており、往時には外郭を含めると姫路城や広島城より多い櫓が建てられていたそうですが、明治の廃城令で建造物は全て取り壊されてしまっています。
当時の建造物はありませんが、巨大なお城だったことを想起させる地上から45mにも及ぶ立派な石垣や、多くの櫓の跡地からは、かつての面影が十分に感じられます。
また、2005年には築城400周年を記念して、天守の南東側の備中櫓が復元され、平成17年春から一般公開されています。
他にも、季節ごとの景色が美しいことでも有名で、城内は西日本有数の桜の名所にもなっています。
城跡から感じられる歴史と共に、天守閣跡からみる絶景や、四季折々の景色を楽しめる、津山の代表的な観光スポットとして人気です。
津山城を訪れたらチェックしておきたい3つのポイント
歴史やお城の構造が判らなくても楽しめる、津山城の3つのオススメポイントについてご紹介していきます。
津山城について詳しくない方でも、こちらのポイントをおさえておけば十分に楽しめるのでぜひ参考にしてみて下さいね。
【1】3つの主要跡地を巡ろう!
入園券売場を通過し、三の丸、二の丸、本丸と続く広い城内ですが、おさえておきたい主要な跡地は主に3つです。
備中櫓
まずは二の丸を登った先にある備中櫓。
こちらは築城400周年を記念して2005年に復元されたもので、現在は一般公開されており、実際に中に入ることもできます。
津山城内で最大規模の櫓で、内部は畳敷きになっており、当時の様子が感じられる御殿様式の造りを楽しめます。
天守閣跡
備中櫓の見学を終えたら、次はすぐ目の前に見える天守閣跡を巡ってみましょう。
津山城の天守は、かつては地上5階建てで、最上階以外に破風を持たない実質な造りで、石垣の高さを除いても約22mの高さがあり、一般的な五層の天守としては最大規模だったそうです。
残念なことに現在は跡地だけとなっているので、土台を築いている立派な石垣や、そこから見える津山市街の景色を楽しまれていって下さいね。
粟積櫓
最後は、正面入口から一番奥にある粟積櫓(あわづみやぐら)跡を見学しましょう。
かつては本丸の北東隅を囲むように存在し、二階建ての櫓があったそうです。
粟積山(あわづみやま)の木材を用いられて造られた櫓であるため、この名前が付けられたそうです。
天守閣跡と同様に、こちらも跡地だけとなっているので、そこから見える景色を楽しみながら当時に思いを馳せてみてはいかがでしょう?
【2】愛のパワースポット!ハートの石を見つけよう!
津山城のパワースポット、「愛の奇石」。
天守台の立派な石垣に、ハートの形をした石があり、津山の隠れ観光スポットとしても人気を集めています。
この奇石に触れたカップルは恋が成就するといわれています。恋人同士や大切な人と一緒にぜひ訪れてみて下さいね。
【3】城内の季節ごとの景色を楽しもう!
津山城は、西日本有数の桜の名所として有名で、日本さくら名所100選にも選ばれています。
毎年4月1日〜15日には津山さくらまつりが開催され、多くの観光客で賑わいます。
春のさくら以外にも、城内では四季折々の景色を楽しめ、5月上旬頃にはふじ、6月上旬頃にはあじさい、9月中旬頃は彼岸花、11月上旬頃からは紅葉を楽しむことができます。
お城と共に、ぜひ季節のお花や木々を楽しまれていって下さいね。
おわりに
当時の面影を残した石垣や跡地、四季折々の景色が楽しめる「津山城」はいかがだったでしょうか?
城内には、歴史やお城に詳しい方はもちろんのこと、詳しくない方でも楽しめる見どころが数多くあります。
津山を訪れた際には、ぜひ津山城を観光されていって下さいね。