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【パリ】L'atelier des lumièresの新感覚アート体験

取材・写真・文:

大阪在住
訪問エリア:4ヶ国

2020年5月13日更新

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写真:ムラサキ

パリに2018年にオープンした新感覚の美術館L'atelier des lumières。プロジェクションマッピングを駆使した最新技術で描き出される絵画の世界は圧倒的です。新感覚のアート体験を、美術の本場パリで味わって。

この記事の目次表示

L'atelier des lumièresとは?

  • 写真:ムラサキ
  • 写真:ムラサキ

現在L’ateliers des lumèresがある場所は、もともと65年もの間、工作機械の工場でした。会社が移転し、空いたままだったその土地は文化施設の管理運営や広報を行う団体、カルチャースペースによって新たなデジタルアートセンターとして生まれ変わることとなりました。

2013年から施工が始まり、5年後の2018年4月13日にパリ初のデジタルアートセンターとしてオープンしたのです。初年度のクリムト展、2019年のゴッホ展といずれも好評を博し、初年度は1,200万人の来場数を獲得しました。今ではパリでも有数の人気アートスポットとなっています。

L'atelier des lumières見学の流れ

オンライン予約

この美術館は入場者数に上限をかけているため、事前の予約が必須となっています。平日の早い時間などは当日現地で購入することも可能ですが、週末などはかなり早い時期から予約が埋まってしまいます。

来場される際は必ず公式サイトより事前予約してe-チケットを入手してください。iphoneのApple walletにも対応しているので、iphoneユーザーであれば当日QRコードを見せるだけで簡単に入場できますよ!

入場料:14.5ユーロ(約1,700円)

入場

当日は購入したチケットを手に入場開始時間に間に合うように会場に着きましょう。チケットに記載されている入場時間より早く着きすぎても入れません。チケットを読み込み入館したら大きな荷物や上着などは会場左側にあるコインロッカーに預けましょう。利用硬貨は1ユーロですが、手元になければロッカー入り口のカウンターで同じ大きさの擬似コインを貸してもらえます。

会場内は暗く、人も多いのでスリに遭う可能性がないとは言えません。絶対にポケットに物を入れて歩かないように、手荷物は必ず体の前に持って見学してください。

見学

メインホール

  • 写真:ムラサキ

ロビーを抜けて扉を開けた場所が展示のメインホールです。展示はリピートで上映されているため、入場したタイミングによってはすでに上映が始まっていることもあります。ただ、一度入場してしまえばそのあとの滞在時間は指定されていないのでゆっくり楽しむことが出来ます。

10m以上の高さがあるアトリエホールの床から壁まで、大迫力のプロジェクションマッピングがあり、私たちを偉大な芸術家たちの作品の中へ誘ってくれます。

  • 写真:ムラサキ
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Le Studio(小ホール)

  • 写真:ムラサキ

メイン会場の他に、ル・ステュディオと呼ばれる小ホールもあります。この部屋では壁の四方に投影される最先端の映像技術作品が上映されています。

2020年公開作品

メインホール

Monet, Renoir…Chagall -VOYAGE EN MÉDITERRANÉE

  • 写真:ムラサキ

2020年の長期上映作品は印象派をテーマとした「モネ、ルノワール、シャガール〜地中海の旅〜」。私たちにも馴染みのある有名な印象派画家たちの作品が多く取り扱われています。作品ひとつひとつの説明があるわけではありませんが、プロジェクションマッピングと音楽によって、印象派の世界に完全に引き込まれていきます。

  • 写真:ムラサキ
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ルノワールやモネの作品は、同じくパリにあるオルセー美術館でその本物を観ることも出来ます。そちらではイヤホンによるオーディオガイドもレンタル出来ますので、オルセーを見学されてからL'atliers des lumièresに来られると、より一層展示を楽しめますよ。

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Yves Klein - l’infini bleu - UNE IMMERSION TOTALE DANS LA MATIÈRE ET LA SENSIBILITÉ

  • 写真:ムラサキ

2つ目のプログラムはイヴ・クラインの「どこまでも青く〜物質と感覚への完全なる没入」。

イヴ・クラインは単色のみで作品を制作するモノクロニズムを代表するフランス出身の画家です。彼の作品の中では特に「青」を最も非物質的で抽象的な色として重用しています。そのこだわりは、自身で「インターナショナル・クライン・ブルー(International Klein Blue,IKB)」と呼ばれる深い青色の特許を取得するほど。

  • 写真:ムラサキ
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今回の展示もタイトル通り、青を主題としたものになっています。

小ホール

  • 写真:ムラサキ

40人ほどが座れるように椅子が用意されていて、小さな空間ですが壁の四方から展開されるAI技術を利用した最先端の展示を楽しむことが出来ます。

おわりに

  • 写真:ムラサキ

フランス・パリといえば芸術の都。パリへ観光に訪れた多くの方が、ルーブル美術館やオルセー美術館などの世界有数の美術館に足を運ぶことでしょう。そして「本物」を見た後に、ぜひL'atliers des lumièresにも足を運んでもらいたいのです。美術館では味わえなかった絵画の世界へ飛び込む感覚、その鮮やかで素晴らしい色彩に浸れること間違いなりません。

※2020年5月現在、閉館中。次回開館時期は公式サイトをご確認ください。

Atelier des lumières
パリ / 博物館・美術館 / 美術館
住所:38 rue Saint Maur 75011 Paris地図で見る
電話:01 80 98 46 00
Web:https://www.atelier-lumieres.com/en/home

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この記事を書いたトラベルライター

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2017年から一年間、憧れのパリの地で食べ歩き・飲み歩き・美術館巡りを満喫したワーホリライターです。
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