筆者が南米のペルーを訪れた際に初めて出会ったフルーツで、衝撃を受けた絶品フルーツをご紹介します。日本ではなかなかお目にかかれない稀少かつ高級なフルーツですが、現地ではメジャーかつ安値!ぜひチェックしてみてください。
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Chirimoya(チェリモヤ)
タイトルで「森のカスタードクリーム!?」と紹介させて頂いたフルーツが、こちら、チェリモヤです。
「チェリモヤ」をネットで検索してみると、以下のような記載が出てきます。
- マンゴスチン、マンゴーとともに世界三大美果の一つ
- 森のアイスクリームと呼ばれる果物
- プロのスイーツ職人をびっくりさせたフルーツ
- まさに天然のアイスクリーム
- ペルー原産の南国トロピカルフルーツ
- 原産地は南アメリカのペルーやエクアドル
- バンレイシ科の植物、および果物
- 『トム・ソーヤの冒険』の著者マーク・トウェインも絶賛したおいしさ
ペルーでは、有史以前から栽培されており、「冷たい乳房(chirmoyu)」と言われるなど、インカ住民にこよなく愛されてきた果物のようです。
ちょっと気持ち悪い見た目
見た目や形がgood!とはとても言い難い果物だと思われます。大きさは、人間のこぶしより大きめなサイズです。片手で持てるくらいでしょうか。剥く前の外見の色はくすんだ黄緑色で、うろこのようなものをまとっているかのような見た目です。
ただ、包丁がすっと入るなど、触ると柔らかい果物です。ちなみに、中は白です。
食べ方はいたって簡単
触ったときにやわらかく感じたら食べごろです。筆者は半分に切って、あとは手でぽろぽろ剥いて食べましたが、メロンを食べる時のような切り方をしてスプーンですくって食べる方法などもあるようです。縦に半分切り、それをまた縦に半分切り四等分にし、芯をカットする切り方です。
あまーい味
チェリモヤはとにかく甘いです!糖度もマンゴーを超える25度だとか…。バナナのようなねっとり感でとろーんとしており、口に入れるととろけます。まさに、食べ始めたら止まらない果物です。酸味はまるでないので、酸味がきいた果物が好きな方は、あまり好みではないと思いますが、スイーツ好きの方であれば、お気に入りスイーツにランクインされることでしょう。
食べられる国はここだ!
ペルー以外にも、エクアドル、チリ、アメリカ(カリフォルニア)、スペイン、オーストラリアで入手しやすいでしょう。筆者はペルーのクスコにあるワンチャック市場で買いました。
日本でも一部フルーツショップで輸入物として取り扱いされているようです。また、和歌山県が国内初商業栽培に成功し、生産出荷されているようですので、気になる方はネットで購入されるといいと思います。
宮崎と沖縄には「アテモヤ」というフルーツがあり、こちらは「バンレイシ」と「チェリモヤ」の交雑の果物ですが、見た目はチェリモヤとほぼ同じです。
日本だとかなりの高価格!
和歌山県産チェリモヤは、楽天市場では約1.8kg(4玉前後)で5,940円(税込:送料無料)とありましたので、かなり高価な果物になっております。
ちなみに宮崎空港で販売されていた宮崎県産アテモヤは1箱(2玉入り)で3,800円でしたので、これまた高価な果物になっております。
ただ、ペルーのクスコのスーパーではマンゴーが100円だったので、チェリモヤもかなり安かった記憶があります。筆者は滞在中毎日買おうと思ったほどですので、現地では決して高くないです。
日本での栽培は困難なようで、さらに日本での知名度も高くはないために高価なフルーツです。ぜひペルーに行った際には食べてみてはいかがでしょうか。
Granadilla(グラナディラ)
- グラナディージャ、グラナディラ、グラナディリャなどと表記
- パッションフルーツのような果物
- パープルグラナディラとスイートグラナディラ等の種類がある
- 南米の亜熱帯原産の果物
グラナディラにはいろんな表記があるようで、かつ品種もいくつかあるようですが、今回紹介するのは「スイートグラナディラ」になります。
オレンジのような外見とグロテスクな中
サイズは直径5センチほどで、まん丸としております。外側はカチコチでかなり硬いです。
ちょっと苦労する食べ方
グラナディラの食べ方は知らないと本当に分かりませんし、食べるのにも苦労します。まず、卵を割るようにコンコンとテーブルの角などにぶつけて割れ目をつけて、そこから卵の殻をむくように剥いていくのです!
そして、てっぺんと底辺部分だけ残して、あとは、てっぺんをぐりっと剥いて、そこから吸うように食べます。
剥いている時のパリパリした音を聞けば、皮の硬さが想像つくかと思います。中を見た瞬間、グロテスクなので、一瞬ひるみますが、美味しいので頑張ってまずは一口食べることをお薦めします。
面白い食感
グラナディラの食感は、チアシードをより大きくしたような食感です。チアシードを食べたことがある方は想像しやすいかと思います。黒い粒は種なのですが、カリカリ噛んで食べられ、その食感が楽しいです。そして、黒い種はぷるんっとした透明なもので覆われています。
トロピカルかつ爽やかな、酸味のきいたフルーツです。
食べられる国はここだ!
ペルーを含む南米、東南アジア等でも生産されており、日本国内では鹿児島と沖縄等で生産されているようです。筆者はペルーのクスコにあるワンチャック市場で買いました。
最後に
日本ではなかなか目にかかれないフルーツや、食べることはできても高価だったりするフルーツ。ぜひペルーや南米に行った際には、「チェリモヤ」と「グラナディラ」をスーパーや市場で買って食べてみてください。