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「昌慶宮」の見どころ11選
【見どころその1】弘化門
「昌慶宮」の正門にあたるのが「弘化門(ホンファムン)」です。
焼失や再建、修理等を繰り返してきたため、本来の美しさはありませんが、17世紀初めの木造建築を現代に伝える貴重な建物です。他の王宮の正門とは異なり、東向きに建てられているのが特徴です。
1484年/創建
1592年/文禄・慶長の役で焼失
1616年/再建
現在に至る
【見どころその2】玉川橋
1483年ごろに作られたと推定される石橋が「玉川橋(オッチョンギョ)」です。
この石橋の中央部分で少し高く作られた歩道は王様のみが歩くことのできる道でした。世界遺産「昌徳宮」にある「錦川橋(クムチョンギ)」と似ていますが、「錦川橋」に比べて装飾が少ないのが特徴です。創建当時のまま現在まで至るこの石橋は、宝物第386号に指定されています。
【見どころその3】明政門
弘化門から玉川橋を渡って【見どころその4】で紹介する「明政殿」の正門で且つ「昌慶宮」の中門にあたるのが「明政門(ミョンジョンムン)」です。
「明政門」をくぐると目の前に「明政殿」が見えます。
1484年/創建
1592年/文禄・慶長の役で焼失
1616年/再建
1910年~1945年/日本統治時代に一部撤去
1986年/復元
現在に至る
【見どころその4】明政殿
王宮内で最高の殿閣とされるのが「明政殿(ミョンジョンジョン)」です。
「明政殿」では、即位式や各種宮中の宴会など公式的な行事が行われました。
他の建築物が幾度もの大火に襲われる中で「明政殿」だけは火の手を免れたため、現存する朝鮮王朝の正殿の中で最古の歴史を誇っています。
また「明政殿」内部の天井には、黄金の鳳凰が描かれており、国宝226号に指定されています。
1484年/創建
1592年/文禄・慶長の役で焼失
1616年/再建
現在に至る
【見どころその5】文政殿
「昌慶宮」の便殿(ピョンジョン/王の執務室)且つ、王と臣下による会議が行われた場所が「文政殿(ムンジョンジョン)」です。
「昌慶宮」の中心が全て東向きに建てられているのに対して、唯一「文政殿」だけは古宮建築の原則通りの南向きに建てられています。
「文政殿」の内部には、朝鮮王朝時代の屏風に多く使われた、月と日などが描かれた「日月五峰図(じつげつごほうず)」があります。
また「昌慶宮」の歴史で紹介した思悼世子は、ここ「文政殿」の前庭に置かれていた米櫃の中で死を遂げました。
1484年/創建
1592年/文禄・慶長の役で焼失
1616年/再建
1910年~1945年/日本統治時代に取り壊される
1986年/復元
2006年/放火犯により一部焼失
現在に至る
【見どころその6】崇文堂
王と臣下が学問や国史を論じる「経筳(キョンヨン)」などに使われていた建物が「崇文堂(スンムンダン)」です。
「崇文堂」には、“儒学を崇めて尊ぶこと”という意味が込められています。
1688年~1724年/創建
1830年/大火で焼失するもその秋に再建
現在に至る