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「石廊崎」に建つ不思議な「石室（いろう）神社」を参拝！
さて、下田からさらに南へ。不思議な場所に建つ、石室（いろう）神社を目指しましょう。神社がある石廊崎は大きな伊豆半島のなかでもその最南端に位置する岬です。岬では、南伊豆の海の景色を独り占めすることもできます！ また石室（いろう）神社の他にも見どころがいくつかありますので、それらのスポット巡りも合わせて、石廊崎散策を楽しむのがおすすめです。
石廊崎岬めぐりも楽しめる「石廊崎港」
写真：自由旅クリエイターにじねこMii石廊崎港
石廊崎散策の出発地点となる石廊崎港は、入江のように中に入り込んだ場所にある小さな港。車で来た場合はこちらにある駐車場に停めましょう（駐車料金¥500）。駐車場横にはトイレもあります。
下田からバスの場合は、伊豆急下田駅から東海バスで約40分。石廊崎港口下車です。
じつはこちらの石廊崎港からは石廊崎岬めぐりの遊覧船が出ており、手つかずの大自然が残る、石廊崎の海の景色を満喫することができます♪その日の天候によってコースが変わる場合もありますが、伊豆の秘境とも呼ばれ、抜群の海の透明度を誇る、ヒリゾ海岸を周ることもできるんですよ♪
石廊崎港から石廊崎へは歩いて25分ほどです。一番初めに少し長い上り坂があるので、気分はちょっとしたハイキング？！上る途中、ぜひ下を見下ろしてみてください！ちょうど入江の中にたたずむ石廊崎港が見えます。雰囲気があってとても素敵な景色ですよ♪
- 写真：自由旅クリエイターにじねこMii上から見る石廊崎港は風情があります
なお、途中でのどが渇いても飲み物を買う場所がないので、先に買っておくことをおすすめします。
さて歩き始めて10分ほどすると鳥居が見えてきます。そしてさらに先へと歩いてゆくと・・さすが！この辺りは富士箱根伊豆国立公園に指定されているだけあって、まさに壮大な大海原が目の前に広がるんです！
日本の灯台50選でもある「石廊埼（いろうさき）灯台」
- 写真：自由旅クリエイターにじねこMii石廊埼灯台
きらきらと輝く海を眺めながら遊歩道を歩いてゆくと、間もなく左手に石廊埼灯台の姿が・・。こちらの灯台は1871年に設置点灯されましたが、暴風によって大破し、1933年に現在の形に改築されました。ちなみに「日本の灯台50選」のひとつにも選ばれています。
通常敷地内には入れませんが、ごくたまに一般公開されることもあるのでチェックしてみてくださいね。なお、2018年10月27日はその貴重な一般公開日にあたり、灯台内部を見ることができるそうですよ♪
ところで皆さんお気づきでしょうか？「さき」という漢字に注目すると、岬の方は「石廊崎」なのに、灯台の方は「石廊埼灯台」なのです。そして読み方も、「いろうざき」と「いろうさきとうだい」。なんとも不思議ですよね。
真下はすぐ海！絶壁に建つ「石室（いろう）神社」
さて石廊埼灯台を過ぎてしばらく行くと、突然こんな急な階段が！
- 写真：自由旅クリエイターにじねこMiiスリルあります
そしてさらに、階段を慎重に下りてゆくと、なんと突如、下に建物が現れるのです！
- 写真：自由旅クリエイターにじねこMii
ここはまさに石廊崎の先端。まさか神社があるような場所とも思えないのですが・・驚いたことにこの建物が石室神社なのです！そして写真でもお分かりいただけるかと思いますが、この神社らしからぬ神社は、崖っぷちにすっぽりとはまるように建てられていて、なんとも不思議な造りになっているんです。
じつはその理由のひとつが、石廊崎一帯に広がるごつごつとした岩。もとは海底火山の噴火でできた溶岩流で、水によって急激に冷やされたことで石廊崎の崖にはたくさんの窪みができました。そしてこの窪みを利用してつくられたのが、石室神社というわけです。
- 写真：自由旅クリエイターにじねこMii石室神社は崖にすっぽりとはまって建っているみたい
現在の社殿は1901年に建て替えられたものですが、この場所に石室神社が造られたのは701年。とても長い歴史があり、海の守り神として深い信仰を集めてきたのだそうです。神社の方によれば、修験の意味合いもあって、より厳しい環境である岬のこの場所につくられたのだとか！信仰の力ってすごいですね。
中に入ると、いわゆる一般的な神社と同じようにお賽銭箱もあり、お参りをすることができます。
- 写真：自由旅クリエイターにじねこMii
石室神社ではお守りやお札も販売されており、御朱印をいただくこともできますよ♪御朱印の受付は10時～15時が目安ですが、天候等によってはいただけないこともあるのでご注意を！
恋愛を成就させてくれる？！「熊野神社」
- 写真：自由旅クリエイターにじねこMii熊野神社は石廊崎の岬の最先端にあります
石室神社からさらに少し突き出た岩場には熊野神社があります。こちらも同じく、神社のようには見えないのですが、じつは縁結びのご利益があるといわれており、たくさんの絵馬が奉納されています！ここまで苦労して辿りついたからには・・ぜひ成就させたいですよね！
さいごに
伊豆は首都圏からのアクセスもよく、まさに休日に気軽に足を運べる人気スポット。メジャーな観光エリアですが、まだまだ穴場はたくさんありそうです。
石廊崎港から石廊崎まで歩いて向かう途中では、2018年8月時点では工事が進められており、2019年4月1日のオープンを目指して「石廊崎オーシャンパーク」という観光施設がつくられています。
予定では土産物販売店や観光案内の施設がつくられ、大きな駐車場もできるとのことで、石廊崎へも今よりアクセスしやすくなるそうです。今までより、もっともっと南伊豆の魅力を満喫することができそう♪みなさんもぜひ、足を運んでみてくださいね！
