橿原(かしはら)神宮は奈良県橿原市にあり、初代天皇、神武天皇が即位した日本のはじまりの場所とされています。参道は広く、鳥居は高く、拝殿や門はどれも大きい!!とにかく、あらゆるものが壮大なのです。そして、開運・出世・勝運などの強力パワースポットとも言われていますよ!
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日本のはじまりへ、ようこそ
橿原神宮と日本神話
神代の時代、天照大御神(アマテラスオオミカミ)は地上界が天上界と同じ、平和で豊かな地になるようにと、孫の瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を現在の宮崎県高千穂に降りさせます。そこで政治を行っていましたが、瓊瓊杵尊から四代目にあたる神武天皇は、天照大御神の御心を更に広げるべく、東へと旅に出ます。
道中、多くの苦難を天神の助言と自身の強運により乗り越えた神武天皇は、奈良県橿原の地にたどり着きます。そして、そこに宮殿を造り、第一代天皇となられました。この時より、「神話」の世界から日本の「歴史」として時が刻まれはじめたのです。
橿原神宮の歴史
明治に入るまで「宮跡」だった橿原神宮。明治10年頃から、建国の偉業を達成された神武天皇を慕う地元の有志達により神宮創建の請願がおこり、明治23年に創建されました。
御祭神と御神徳
御祭神
神武天皇 第一代天皇。古くは神日本磐余彦火火出見天皇(かむやまといわれひこほほでみのすめらみこと)と呼ばれていました。
媛蹈鞴五十鈴媛皇后(ひめたたらいすずひめこうごう) 第一代皇后。大物主命(おおものぬしのみこと)の御娘に当たります。
御神徳
神武天皇の強運と、享年127歳という御長寿から開運延寿の神様として崇敬されています。
この事がパワースポットと言われる由縁なのですね!
境内の見どころ
表参道
総檜造りの大きな鳥居は高さ10メートル、直径1メートルもあります。拝殿へと続く参道は広く、回りは木に覆われ、空気は澄んでいます。
小さな太鼓橋の神橋を渡ると第二鳥居が。こちらも同じく高さ10メートルもある鳥居です。
そして、手水舎までも大きい!ここで、身を清めて神域へと向かいましょう。
南神門
素木建の八脚門で、屋根は切妻造の銅板葺の大きな門。この南神門から神域へと入ります。
外拝殿
門を入ると、大きな外拝殿が見えてきます。外拝殿も大きいのですが、その前の広場の広いこと!
外拝殿は両脇に回廊がある、入母屋造り。ここから内拝殿を見る事ができ、その奥に本殿があります。残念ながら、外拝殿より中は入れません。
さざれ石
小さな石が集まって固まり、一つの大きな岩となったさざれ石。「君が代」の歌詞と共に飾られていました。
深田池
南神門の南方に広がる、深田池。中央付近には池の上を横切るように、遊歩道が設けられています。池には鯉や亀が泳ぎ、岸辺には亀がのんびり日光浴をする姿が。とってものどかな雰囲気です。
岸には沢山のもみじが植えられていますので、紅葉の季節はひと際美しいことと思います。
長山稲荷社(ながやまいなりしゃ)
深田池の横に長山稲荷社はあります。橿原神宮の末社で、橿原神宮御鎮座以前からこの長山の地にお祀りされており、開運厄除・五穀豊穣・商売繁盛の御神徳を持つ稲荷社です。
おわりに
橿原神宮はいかがでしたでしょうか。第一代天皇、神武天皇が即位した場所であり、日本のはじまりの地である橿原神宮は厳かな雰囲気につつまれ、落ち着いた雰囲気の神宮です。建物全てが大きい事にも驚きましたが、敷地も広く、全体では甲子園球場13個分もあるそうですよ。
神代・神話の時代から、現代へと続く歴史の時を刻み始めた、はじまりの場所と思うと、感慨深いものがありますね。ぜひ、日本のはじまりを感じに行ってみましょう!
基本情報
参拝時間
- 開門時間:日の出、日没の間 ※季節によって開門・閉門時間が変わります。
- 御祈祷・その他受付:午前9時~午後4時
アクセス
近鉄橿原神宮前駅から徒歩8分
駐車場
約800台(普通車:500円、大型観光バス:2,000円、その他バスおよび大型車:1,000円)
- 橿原神宮
- 奈良 / 神社
- 住所:奈良県橿原市久米町934地図で見る
- 電話:0744-22-3271
- Web:http://www.kashiharajingu.or.jp/