そびえ立つ山々の麓に位置するフェワ湖畔の町・ポカラは、ネパール指折りの観光名所。地元の人も観光客も、思い思いにそれぞれの時間をゆったりと過ごしています。今回は、湖や滝、洞窟など、雄大な自然を実感できる、ポカラのおすすめスポットをご案内します!
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ネパール有数のリゾート地!ゆったり過ごせるポカラ
山、丘、平野と、大きく三つの地域に分けられるネパール。その中でポカラ(Pokhara)は、丘のエリアに位置しています。とはいっても、標高はおよそ800m。和歌山にある高野山の町よりも少し低いくらいの高地に広がる湖畔の町は、首都カトマンズに次いで、ネパール第2の人口を誇っているそうです。
ポカラの町では、神の化身とされる牛が当たり前のように人々と共存しています。そのゆったりとした時間の流れを見ていると、せわしなく動き回る日本の生活の方が夢なのではないかという錯覚を起こす人もいるかもしれません。
8,000m級の山々の恩恵!町のシンボル・フェワ湖
そんな心地よい時間が流れるポカラの町を語る時に欠かせないのが、町の西に広がる湖・フェワ湖(Phewa Tal)です。町の名前の由来は、ネパール語の「池(Pokhari)」からきているといわれ、町内のエリアもレイクサイド(Baidam)とダムサイド(Pardi)という名称で呼ばれています。地名を見るだけでも、地元の人々にとって、湖がいかに大切な存在なのかを垣間見ることができます。
そんなフェワ湖の水源はアンナプルナ連峰の氷河です。なんとなく白味がかっている水面は、日が差すとキラキラ光ります。青空や周囲の山々も反射して、とてもきれい。つい時間を忘れて見入ってしまうかもしれません。
ゆったり満喫!手漕ぎボートで湖へ
フェワ湖では貸ボートもあるので、湖の上でゆったり過ごすのもオススメです。ボート料金は自分で漕ぐ場合は1時間1,000ルピー(1,000円)、1日借りると4,000ルピー(4,000円)です[2018年11月時点]。ただし、料金は大きく変動しているようなので、現地で確認が必要です。
また湖ではボートだけでなく、水上スポーツやスカイスポーツも楽しめます。
自然と融合!ボートで参拝!湖に浮かぶヒンズー教のバラヒ寺院
フェワ湖に浮かぶ小さな島にあるバラヒ寺院(Barahi Mandir)は、地元の観光客にも人気のスポットです。小さなお寺ですが、参拝するにはボートで行くしか方法がありません。渡し舟で気分を高め、到着すると、そこには列になった参拝客たち。ヒンズー教のお寺の人にお賽銭を渡すと、幸運の印とされるオレンジ色の花を渡してくれます。
ボート乗り場から寺院までは、1時間もあれば十分往復できます。バラヒ寺院のほぼ向かいにある専用のボート乗り場を利用すると、料金も少し安く乗ることができるそうなので、お試しあれ!
自然の力強さを感じるデヴィス・フォール
ボート乗り場のあるレイクサイドから南へ向かいダムサイドの国道を西に向かうと、道路の右側にデヴィス・フォール(Devi's Fall)があります。看板もでていますが、小さいので見逃さないように!
立て札に従ってお土産屋の通りを奥に進むと、デヴィス・フォールの入り口が見えてきます。ここで入場料30ルピー(30円)を払って門をくぐると、広くて整然とした庭にでます。
どこからか聞こえてくるドーッという轟音。人々が昇ってくる階段を降りた先に見えるのが、デヴィス・フォールという滝です。凄まじい水しぶきと水量に、思わず言葉を失うこと間違いなし。
猛然とした滝の名前の由来はスイス人!
大量の水が、岩の間から一気に下の大地へと吸い込まれていくデヴィス・フォール。その名前の由来は、トレッキングでこの地を訪れたスイス人女性のデヴィスさんがこの滝に落ちてしまい、地元の人々が協力して遺体を引き上げたことをきっかけに名づけられたとか…。「そりゃ、こんな滝に落ちたらひとたまりもないわ…」と同情すること間違いなし。柵はありますが、水しぶきで岩が濡れて滑りやすいので、訪れる際は本当に気をつけてくださいね!
運試し?人工池でコイン投げゲーム
滝を満喫して庭に戻ると、人だかりができている場所に気がつくかもしれません。多くの人たちが覗き込んでいるのは、人工池…その中心には、細長い石が沈んでいます。投げ込んだコインがこの石の上に落ちると幸運になるのだとか…みんな真剣そのものです。