日光には、社寺の1つとして世界遺産にも登録された日光東照宮を始め、三大名瀑の1つである華厳の滝、日本三大奇橋の1つとも言われている神橋など数多くの観光スポットがあり、外国人観光客にも人気の観光地となっています。今回は、日光の名産でもある「ゆば」の製造工程を見学したり、実際に「ゆば」を引き上げる体験ができる「ゆば」製造工場についてご紹介します。
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日光の「湯波」と京都の「湯葉」
「ゆば」は大豆の加工食品の1つで、豆乳を加熱した時に表面にできる薄皮を言い、精進料理の1つとして中国より伝わったと言われています。この「ゆば」は京都でも名産として知られていますが、日光では「湯波」、京都では「湯葉」と表記されます。
この「湯波」と「湯葉」は、日光は膜を引き上げる時に膜の中央で2つ折りになるように引き上げるのに対して、京都は膜の端から引き上げるという違いがあります。そんな「湯波」の出来る過程を見学し、ゆばの引き上げ体験ができる工場について見て行きます。
「湯波」の製造工程の見学
「湯波」の製造工程が見学できる工場「日光ゆば」は、日光線の下野大沢駅からタクシーで15分程の所にあります。こちらの工場では、希望日時の1週間以上前に電話かFAXで申し込む事で、製造工程を窓越しから無料で見る事が出来ます。
豆乳で満たされたゆば槽の表面に膜が張ると、工場の従業員の方が一斉に引き上げていく様子を見る事が出来ます。また、見学場の中では「湯波」の歴史や様々な種類の製品などについて、パネルを見て学ぶ事ができます。
膜が1度引き上げられると、再び膜が出来るまで待つ事になりますが、見学時間は特に決まってないので、ゆっくり見る事ができます。
「湯波」の引き上げ体験
「湯波」の引き上げ体験は、工場の隣にある建物(お土産屋さん)の受付で体験料の500円(1人)を支払い、ミニチュアのゆば槽を使用して行います。
体験方法は、まず始めにミニチュアゆば槽にたっぷり豆乳が入っている所をうちわで扇ぎ、表面に膜を作ります。
これを爪楊枝で対角線上に動かすと、表面にできた膜(湯波)を引き上げる事ができます。
引き上げた「湯波」は醤油などをかけて食べてましょう。一度湯波を引き上げた後でも、改めてうちわで扇いで再び表面に膜を作り、再度引き上げる事が出来ます。筆者が体験した時は、次のお客さんがいなかった為か特に時間制限はありませんでした。
力強く扇いで風を送る事で簡単に膜が出来、何度も繰り返し体験する事ができますので、ワンコイン(500円)でかなりお得な体験です。
世界遺産の街で名産「湯波」の引き上げ体験も貴重な経験です
冒頭でも書いたように、日光は世界遺産の日光東照宮や日本三大名瀑の華厳の滝、日本の三大奇橋である神橋以外にも、湯滝や中禅寺湖など、観光スポットが数多くあります。
そんな中で日光名産の「湯波」を自分で引き上げて食べる事は、とても貴重な体験となります。そんな貴重な体験が出来る「日光ゆば(日光ゆば製造日光工場)」までの道のりは、路線バス等が通っていません。
最寄り駅の下野大沢駅からはタクシー以外で行く方法がなく、車でないと不便ではありますが、日光名物の「湯波」を自分ですくって食べるという特別な経験のために、旅行プランに加えてみてはいかがですか。
- 日光ゆば
- 日光 / 工場見学 / 体験・アクティビティ
- 住所:栃木県宇都宮市下荒針町3485地図で見る
- 電話:0288-26-4890
- Web:http://nikkoyuba.net/