ちょっと小腹が空いたとき、ご飯を作るのが面倒なとき、そんなときにとっても便利なインスタントラーメン。今では当たり前のように食べている便利な食べ物ですが、この即席ラーメンが実は小さな小屋の中で誕生したということをご存知ですか?今回は、わたしたちの身近にあるインスタントラーメンの発明の経緯や歴史を学んだり、実際にインスタントラーメン作りを体験できたりする、体験型食育施設「インスタントラーメン発明記念館」をご紹介します。
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インスタントラーメンの発明
日清食品の創業者である安藤百福さんは、戦後の食糧難を目の当たりにし食の大切さを痛感、そして日本人が大好きな麺類に着目しました。安藤さんは、なんと自宅の裏庭に建てた小さな小屋の中で、身の回りにある機材や道具のみで、お湯さえあればすぐに食べられるラーメンの開発を始めます。
そして試行錯誤の末ついに完成。1958年8月25日に、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」が販売されました。お湯のみで食べられ、長期保存もでき、安価なインスタントラーメンは瞬く間に世間の人に受け入れられました。
世界に広まっていったインスタントラーメン
インスタントラーメン発明記念館には世界中のインスタントラーメンが展示してあり、こんなに世界中で食べられているんだと感心します。
ところで、世界で一番インスタントラーメンが消費されているのはどこの国か分かりますか?中国・香港です。では、日本は何位だと思いますか?正解は、実際に記念館を訪れて確認してみてくださいね。
インスタントラーメン、宇宙へ行く
世界中で親しまれているインスタントラーメンはとうとう、宇宙へも進出しました。「スペース・ラム」という商品で、宇宙空間でも食べやすいように工夫されたものです。
実際に宇宙船の中でスペース・ラムを食べた宇宙飛行士の野口聡一さんは、「地球で食べるインスタントラーメンが再現されていてびっくりした」と感想を述べてられています。
マイカップヌードルファクトリーでオリジナルカップを作ろう
インスタントラーメン発明記念館では、ラーメンのカップにマジックでデザインを描いて、自分だけのオリジナルカップを作ることができます。もちろんそのカップの中には、麺や具材などを入れることができます。そしてそのカップにフタをし、包装までの工程を目の前で見学することができるんです。
1.カップを買う
まずはカップを購入しましょう。1カップ300円で、自動販売機でカップを購入します。食品を入れる容器ですので、隣に置いてある消毒液できちんと手の消毒も忘れずに。このカップも、片手で持ちやすい大きさにこだわって作られたものなんですよ。
2.カップにデザインを描く
ズラッと並んだテーブルには、カラフルなマジックペンやデザイン案などが置かれています。スタッフさんが空いている席に誘導してくださいますので、そこで好きな絵や文字を書き込んでいきましょう。
イラストの見本がテーブルの上に置いてあるので、チキンラーメンのキャラクターのひよこちゃんなども可愛く描いてみましょう。
3.カップに麺を入れる
デザインを描き終わったら、半円状のガラス張りになった小さな工場へ向かい、スタッフさんにカップを渡します。ここから先は、スタッフさんがガラス越しに作業する工程を見学します。
まずはカップに麺を入れるのですが、不思議なことにカップの上から麺を入れるのではなく、麺にカップをかぶせ回転させていくのです。これも、工場での大量生産を可能にした安藤さんのアイデアなんですって。
4.スープ・具材を入れる
4種類のスープの中からひとつを選び、12種類の具材の中から4種類を選ぶことが出来ます。おすすめはやっぱりひよこちゃんナルト。いろどりを考えたりしてると迷っちゃいます。
5.フタをする
カップを機械にセットし、一枚一枚フタをカップに載せくっつけているようです。おもしろそう、自分でやりたくなっちゃいますね。
6.包装する
そしてこの奇妙な機械でビニールの包装をしていきます。
その後、オーブンのような機械に通すと、さっきまでふんわりしていたビニール包装が魔法のようにピタっとカップに密着するんです。不思議ですね。
7.エアパッケージに入れて完成
こうして完成したカップを、ひもが付いていて持ち運びしやすいエアパッケージに入れます。パッケージにカップを挟み、空気入れでシュコシュコ空気を入れるとパッケージがふくらみ、カップが中で安定。
これで完成です!周りの様子を見ると、だいたい1人1、2個作っているようですが、中には5個も作っているツワモノもいましたよ。
麺づくりから体験できるチキンラーメンファクトリー
インスタントラーメン発明記念館では、チキンラーメンの麺を小麦粉からこねて作り、乾燥させる工程までを体験できるコーナーもあります。こちらは予約制ですが、とっても良い経験になると思うので、お子様と是非体験なさってください。
- 中学生以上500円、小学生300円
- 所要時間90分
その他のみどころ
その他、インスタントラーメンのトンネルや、インスタントラーメンの年表などもあって、とっても楽しめます。年表で、自分が生まれた年にどんなラーメンが発売されていたかなんて見てみると楽しいですよ。
まとめ
子供たちのみならず、大人も楽しめるミュージアム、面白そうでしょ?土日などは駐車場が満車になるくらい人気なので、阪急宝塚線池田駅から徒歩(約5分)で行くのがおすすめです。
9:30から入館できるので、早めの時間帯に行くのも手ですね。マイカップヌードルファクトリーのカップには、製造年月日の欄にその日の日付を記入できるので、誕生日の記念やプレゼントなどにもおすすめですよ。
- カップヌードルミュージアム 大阪池田
- 大阪 / 博物館 / 子供が喜ぶ / 遊び場 / 観光名所
- 住所:大阪府池田市満寿美町 8-25地図で見る
- 電話:(072) 752-3484
- Web:https://www.cupnoodles-museum.jp/ja/osaka_ikeda/