パキスタン
パキスタン観光
インダス文明やガンダーラ王国の遺跡

【パキスタン】ムガル帝国歴代皇帝の愛した都市ラホール

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:186ヶ国

2023年6月27日更新

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旧市街以外にある見どころ

ジャハンガーズ廟

こちらは、ラホールフォートからラーヴィー川を渡った先にある、ムガル帝国第4代皇帝ジャハンガーズの廟です。

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大理石で造られた廟は、内装が広くフレスコ画で埋め尽くされています。損傷の激しい個所もあり少し残念ですが、とても美しい色使いと繊細さに目を奪われます。

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こちらは、ジャハンガーズのお墓です。花の模様が可愛らしいですね。

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  • 入場料:500ルピー(約500円)
ジャハンガーズ廟
パキスタン / 遺跡・史跡
住所:Tomb Circular Walk, Shahdara Town, Shahdara, Lahore, Punjab地図で見る

アジフ・カーン廟

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ジャハンガーズ廟と同じ敷地内に建てられているのは、とてもシンプルなアジフ・カーンの霊廟です。

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中央アジアの要素の入ったこの外観は、ドームの造りがインドのタージマハルと似ていますね。

アジフ・カーン廟
パキスタン / 遺跡・史跡
住所:Shahdra Town Road، Shahdara Town, Shahdara, Lahore, Punjab, パキスタン地図で見る

シャリマー・ガーデン(世界遺産)

こちらは、ムガル帝国第5代皇帝のシャー・ジャハルが、王族の保養地として造った庭園です。

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筆者の訪ねたときは、水が流れていませんでしたが、庭園内にはいたるところに水路が引かれています。乾燥る地帯であったラホールにあって、ここへ水を通すために、当時はなぜか160kmも離れた川から水を引いていたそうです。

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夏の暑さが厳しいラホールですが、この水の流れとともに噴水も涼しさを演出してたことでしょう。

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今でも多くの地元客が訪れる憩いの場となっています。

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建築物はペルシャ様式を取り入れられ、より洗練されたイスラム建築となっています。

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  • 入場料:500ルピー(約500円)
シャリマール・ガーデン
パキスタン / 遺跡・史跡
住所:G. T. Road, Shalamar Town, Lahore, Punjab 54000地図で見る

ラホール・ミュージアム

  • 写真:toshel

パキスタンを代表する美術館であるラホールミュージアムは、ムガル帝国時代の美術品はもとより、ガンダーラ王国の仏教美術や、インダス文明の宝飾品、陶器などを多くコレクションしていることでも有名です。

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Entranceを入ると、まず展示されていて目を引くのが、ガンダーラ王国の民家で使われていた重厚なドアです。彫刻が非常に凝った造りとなっています。この時代(紀元前6世紀~11世紀)に既にこのような美術的かつ技術があったのでしょうか。このドアによって、住んでる人の身分を見分けられたようです。

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ガンダーラ王国のストゥーパ(仏塔)です。仏教の世界では、涅槃の境地を象徴しています。

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その昔、モンゴルが侵攻してきた際に、仏陀像の首はことごとく切り落されてしまいました。このため、体と首が一体となった仏陀はとても少ないです。

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こちらは、パキスタン発祥文明の装飾品などを、時代別に展示しているエリアです。

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陶器なども、時代によって大きく変遷する様が分かります。

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  • 入場料:400ルピー(約400円)カメラ持参は+25ルピー(およそ25円)
ラホール・ミュージアム
パキスタン / 博物館・美術館 / 博物館
住所:Lahore musium, Mall Rd, Anarkali, Lahore, Punjab 54000 パキスタン地図で見る
Web:http://www.lahoremuseum.gov.pk/

さて、ここまでラホールの主な観光地をご覧いただきました。こちらだけでもかなりのボリュームですが、パキスタンには、インダス文明発祥の地モヘンジョダロ、ガンダーラ王国の主要都市だったペシャワルやタキシラ、更に日本でも人気の北部の山間部には、『風の谷のナウシカ』のモデル地ともなった美しい街フンザなど、まだまだ歴史のある観光地は目白押しです。

パキスタン旅行を楽しむために

移動はリキシャが便利

ラホールは、タクシーがほとんど見当たりません。その代わり、オートリキシャと呼ばれる三輪タクシーが縦横無尽に街を走りまわっています。リキシャは小回りが利くので、混んだ道や狭い道路も通れるうえ、安価なので便利です。

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外人と分かると高価な値段で乗せようとしますが、10分くらいの距離を100ルピー(約100円)目安に交渉すると良いかと思います。ほとんどの方に英語が通じます。

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パキスタン人は日本人が大好き!?

あまり知られていないかも知れませんが、日本人はパキスタン人にとても好かれています。パキスタンの観光名所や、ただ道を歩いているだけでも、日本人だと必ず洗礼を受けるのが「一緒にセルフィ撮って!」の地元の方々からの依頼。彼らと一緒に写真を撮っていると、いつの間にか写真を撮りたいパキスタン人で行列ができてしまい、なかなかゆっくりと観光できないのが難点です。

それだけ、日本人はパキスタン人に好かれ、また尊敬されています。筆者も旅をしている間、「日本人は素晴らしい」「日本人は世界一」と言ってくださる方に何度も遭遇しました。これは、日本車の性能をはじめ、日本製品のクオリティの高さが理由の一つのようです。

観光の際、もしゆっくりと観て回りたい場合は、早朝の人の少ない時間がオススメです。

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街中はカオス。散歩は周りに気をつけて!

大きな荷物を荷台に乗せてロバに引かせたり、6人乗りバイクなどはここでは日常の風景です。

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人間やリキシャはもとより、様々な動物も行き交っていますので、街中を歩くときは少し注意が必要です。

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パキスタンのVISA

パキスタンに入国する際、予めVISAを取得する必要があります。アライバルビザはありませんので、ご注意ください。

パキスタンVISAを日本で取得する場合、都内の在日パキスタン大使館で発行してもらうか、Webで申し込み、郵送となります。在日パキスタン大使館にて発行される場合、受取は1日で、VISA料金は100円です。

日本からラホールへの行き方

成田空港からパキスタンの首都イスラマバードへ、パキスタン航空が直行便を定期運航しています。ラホール空港へは、イスラマバードで国内線に乗り換えて1時間です。また、タイ空港が、タイのスワンナプム国際空港から、ラホールへ直行便を出しています。

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この記事を書いたトラベルライター

地球旅~現在186ヵ国~
行ったことのない国を中心にひとり旅しています。他国の歴史、文化、宗教、遺跡、そしてそこに住む人々の考え方に興味があります。

車の運転が好きなので、海外ではドライブ旅を楽しんでます。普段は会社員です。

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