ペルーにある「ナスカの地上絵」は、上空からしか見ることのできない土に描かれた大きな絵で、1994年に世界遺産にも登録されています。人生で一度は観たいナスカの地上絵、今回は、ペルーの首都リマから出発する日帰りツアーの様子ともに紹介します。
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ナスカの地上絵とは
ナスカの地上絵(Nazca Lines)は、ペルーの首都リマから車で南西に向かって約5時間のところにあるナスカで1939年に発見されました。赤褐色の土の上に、幅1~2m、深さたったの20~30cmの線で描かれた、空から観ないと把握できない程大きな絵です。
紀元前200年から紀元後800年のナスカ文化時代に描かれたと確認されており、ハチドリ、サル、クモなどの動物や、宇宙飛行士のようにもみえる人間など、そのバリエーションは多種多様になっており、今になっても続々新しい絵が発見されています。
全長46mある「クモ」、135mある有名な「コンドル」、大きなものでは285mの「フラミンゴ」など、空からでないと見ることのできない巨大な絵がなぜ描かれたのかは、大きな謎となっています。
この一帯が非常に乾燥していることから、雨乞いのための儀式説や、農作業用の季節を計算するカレンダー説、食料を供給するための社会事業説、はたまた宇宙人説など、真相は未解決のままのロマン溢れる古代遺跡です。
ナスカの地上絵を観るには、日帰りツアーの利用がお勧め
ナスカの地上絵は非常に大きい為、ナスカの地上絵を「絵」として観るにはある程度高い場所から観る必要があります。セスナから観るのが最も一般的で、短時間で幾つもの地上絵を観ることができます。
リマからセスナの飛行場があるイカに行くには車で南東に向かって約4時間掛かる上に、セスナを手配するのは日本語はおろか英語すらあまり通じないペルーでは中々大変です。そこでお勧めなのがツアーへの参加。首都のリマでは、ナスカの地上絵を見に行く日帰りツアーをたくさん見つけることができます。英語のツアーだけでなく、日本語のツアーもあります。
日帰りツアーの流れ
今回は筆者が実際に参加したミッキーツアーというツアー会社の「陸路で行く「ナスカの地上絵観光」」という日帰りツアーの流れを紹介します。ナスカの地上絵を観る以外にも、複数の観光スポットに立ち寄るプランとなっています。
スタート地点の首都リマ
日帰りツアーは朝、首都のリマからスタート。リマはスペインによる南米植民地支配の拠点として栄えたため、ヨーロッパ調の美しい建造物が並びます。植民地時代に建てられた建造物が数多く残る「旧市街セントロ地区」や、そこから車で30分の場所にある海辺の高級リゾート地「新市街ミラフローレス地区」など、見所満載です。
リマに滞在する観光客のほとんどは、比較的安全な高級リゾート地「ミラフローレス地区」に泊まっているので、ミラフローレスにあるホテルを中心に周って参加者をピックアップし、ナスカに向けて出発します。
幻想的なオアシス「ワカチナ」
リマを抜けると砂漠地帯が現れ、砂の山々を眺めながら飛行場のあるイカへと向かいます。途中トイレ休憩を挟みながら3時間半車を走らせると、ひと際大きな砂山が現れます。
それが、イカの街から15分程手前の場所にある「ワカチナ」という、砂丘の中にあるオアシスです。リゾート地でもあるワカチナは、その美しさからナスカの地上絵を目指す観光客を魅了しているスポットです。なんと、人魚伝説もあるんだとか!
サンドバギーに乗り変えてデコボコの砂丘をドライブすると、ワカチナが見えてきます。山あり谷ありの丘を速いスピードで駆け抜けます。まるでジェットコースターのようでスリル満点です。斜面のある場所で、サンドボードを楽しむこともできますよ!
サンドボードを楽しんだら、ワカチナがキレイに観えるスポットに連れていってくれて、記念写真を撮る時間を設けてくれます。
セスナに乗って地上絵を観よう!
ワカチナから10分ほど車を走らせるとセスナの飛行場に到着します。いよいよここから、このツアーのメインイベントであるセスナに乗って地上絵の鑑賞が始まります。飛行場は小さく、何機かのセスナが待機しています。飛行場に着くと、予めセスナが飛行するルートが書かれた紙を貰えるので、どの順番にどの地上絵を観るのかが分かります。
パイロット2人を含めても12人乗りの小型のセスナなので、必ず窓際に座ることができ、地上絵を見逃すことはありません。また飛行中は、パイロットがどこに何の地上絵があるのかをアナウンスしてくれます。有名なコンドルやサルなど、計16個の地上絵を観ることができますよ!
右側に座る人と左側に座る人両方に地上絵を見せるために、右側を下にして旋回したあと、左側を下にして旋回してくれるのですが、地上絵に気を取られて夢中で写真を撮っていると、乗り物酔いになる人が多くいます。筆者が参加した際も、乗っていた人の大半はぐったり。乗り物酔いにかなり強い筆者でも少し酔ったので、セスナに乗る前に予め酔い止め薬を飲むことをお勧めします。
ランチとペルー土産を物色
地上絵の鑑賞を終えたら、飛行場から15分の場所にあるレストランでランチを取ります。ペルー料理の伝統料理に舌鼓。ペルー料理は日本人にも合う味付けのものが多く、伝統料理を味わうのも旅の醍醐味としてお楽しみいただけます。
- El Catador
- ペルー / 中南米料理
- 住所:El Catador, Fundo tres Esquinas, # 104, Ica, Peru地図で見る
- Web:https://www.elcatador.pe/
ランチの後はお土産屋さんにも立ち寄ってくれます。ケチュア族の民族衣装や、風呂敷としても使われている発色がとても良い布製品、マラサの塩など定番のお土産を手に入れることができます。お土産を見る時間の無い弾丸旅行の人には、ありがたいプランですね。
お土産屋さんを出た後はトイレ休憩を挟みながら、リマやミラフローレス地区に約3時間半掛けて帰ります。ミラフローレスには夜6時頃到着し、ツアーの全日程が終了です。
最後に
多くの謎が残る「ナスカの地上絵」や、砂丘に現れる美しいオアシスである「ワカチナ」を、一日で観ることのできる日帰りツアーを紹介しました。日帰りツアーを利用して、世界遺産のナスカの地上絵を観てみてはいかがでしょうか。
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- ミッキーツアー
- ペルー / 体験・アクティビティ
- 住所:Mickey Tour, Av. Jose Galvez Barrenechea 186, Corpac, San Isidro, Lima-PERU地図で見る
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