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美味しさには秘密があります! サンフランシスコで味わえるミルクシェイク3選

取材・写真・文:

千葉在住

2016年7月29日更新

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アメリカでは1885年から楽しまれているミルクシェイク。日本でもファストフード店などでは定番のメニューです。しかし、アメリカで飲んだミルクシェイクの美味しさに、私は衝撃を受けました。そして、その美味しさには秘密があったのです! この記事ではその秘密を明かし、サンフランシスコの地元民にも愛され続ける絶品ミルクシェイク3選をご紹介します。老舗でもあるそれらのお店には開店当時の趣きが残り、ノスタルジックなアメリカの雰囲気も味わえます。美味しい食事と共にサンフランシスコを満喫できる最高のスポットです!

この記事の目次表示

ミルクシェイクのおいしさの秘密は”モルト”にあった!

  • 出典:melsdrive-in.comPhoto by MEL'S DRIVE-IN / ミルクシェイクの御三家!

早速その秘密を明かしますと、その美味しさのもととなる成分はモルトと呼ばれる大麦麦芽にあります。そして、レシピにモルトを加えたミルクシェイクを、モルテッド・ミルクシェイクと呼びます。

モルテッド・ミルクシェイクは、コーヒーショップやアイスクリーム・バー、バーガーショップやレストランなどで注文できます。写真はメニューの一例ですが、大抵はミルクシェイクとモルテッド・ミルクシェイクの両方がありますので、注文をする時には「バナナのモルテッド・ミルクシェイク」とか「チョコレートのミルクシェイク、モルテッドで」などと伝えます。

さて、注文の仕方を覚えたところで、次はオススメの3選のご紹介です。モルトの誕生やミルクシェイクとモルトの出会いについては、最後のおまけで紹介します。

サンフランシスコのモルテッド・ミルクシェイク オススメ3選

メルズ・ドライブイン ロンバートストリート (Mel’s Drive-in, Lombard Street)

  • 出典:melsdrive-in.comPhoto by MEL'S DRIVE-IN / 夜の街に、お店のネオンが灯る

ガラス張りの店内では皆がバーガーやパンケーキを美味しそうに頬張りながら笑い、夜になるとネオンが輝く姿が印象的です。

  • 写真:Nozグラスに入りきらなかったミルクシェイクは、ステンレスの器に入って一緒に出てきます。なので、1.7杯くらいを頂きます。

1985年に開店して以来、地元の住人が新聞を片手にコーヒーや食事を楽しむ場所として親しまれてきました。ノスタルジックな雰囲気の店内は、テレビや映画の撮影に使われることもあります。

場所はマリーナ・ディストリクトに位置し、近くにはブティックなどが並ぶユニオン・ストリート、ゴールデン・ゲート・ブリッジ、フィッシャーマンズワーフ、車の運転技術が試されるロンバードストリートなど、多くの観光名所があります。観光の合間の休憩場所としても最適です。

  • 写真:Noz中央の長いカウンターが印象的です
メルズ・ドライブイン ロンバートストリート
サンフランシスコ / 洋食・西洋料理
住所:Lombard Street 2165 Lombard Street San Francisco, CA 94123地図で見る
電話:415.921.2867
Web:http://melsdrive-in.com/3647
 

セントフランシス・ファウンテン(St. Francis Fountain)

ポップで可愛らしい看板と「ホームメイド」のサインに親しみを覚える外観です。そして、店内はタイルの床に長いカウンターと丸イス、さらには昔の包装のままの駄菓子が並ぶキャンディーカウンターが揃い、タイムスリップをしたみたいです。

  • 写真:Nozホイップクリームがたっぷり盛られた、バナナ・モルテッド・ミルクシェイクが美味しい!

1918年から2000年まで3代に渡る経営が続いた後に、2002年に現在の店主に変わりました。最上級の笑顔と食事でもてなしてくれます。1948年の食堂の雰囲気を残しつつ、メニューを一新して甦ったお店は、現在は年齢を問わず多くの人に親しまれています。また、お店があるミッション・ディストリクトでは、たくさんのストリートアートを見ることができます。

  • 写真:NozBanksy?
セントフランシス・ファウンテン
サンフランシスコ / 洋食・西洋料理
住所:2801 24th St. San Francisco, CA 94110地図で見る
電話:415.826.4210
Web:http://www.stfrancisfountainsf.com/index.html

イッツ・トップス コーヒーショップ(It’s Tops Coffee Shop)

  • 写真:Noz

ビニールブースと呼ばれるボックス席、卓上のミニジュークボックスなど、1950年代の装飾とヒット曲に包まれる店内に入ると、さながら映画のワンシーンに迷い込んだかのようです。

1935年から80年以上も続くお店のメニューには、モルテッド・ミルクシェイクの他にワッフル、バーガー、ホットケーキなどが並び、どれも絶品です。シティーホールから徒歩で15分、ペインテッド・レディズは徒歩20分の距離にあります。

  • 写真:Noz使い込まれたミルクシェイクメーカーやカップ、そして、もちろんモルトも!
イッツ・トップス コーヒーショップ
サンフランシスコ / カフェ・喫茶店
住所:1801 Market Street ,San Francisco, Ca 94103地図で見る
電話:(415) 431-6395
Web:http://www.itstopscoffeeshop.com/It_s_Tops_Coffee_...

おまけ:美味しさの秘密の素は、懐かしい「あれ」にも入っていた!

  • 写真:Nozモルテッド・パウダーがあれば、モルテッド・ミルクシェイクを自宅で作ることができます。忘れずに買って帰ってくださいね。

私が衝撃を受けたそのミルクシェイクには、どこか懐かしさのあるコクと味わいがありました。そして、その味のもとになる成分は、モルトという大麦麦芽でした。

ミルクシェイクに使用されるモルトは、昔、栄養不足になりがちだった乳幼児に与える栄養補助食品として開発されたものです。のちに、小麦粉と全粉乳を混ぜて粉末状にしたモルテッド・パウダーが誕生しました。

もともと、ミルクシェイクはウィスキーを加えて飲む大人向けの飲み物だったのですが、ウィスキーの代わりにモルテッド・パウダーを加えた「モルテッド・ミルクシェイク」が、子供や病人向けに作られるようになりました。そして今では、伝統のレシピとして受け継がれています。

モルトはビールやウイスキーの原材料としても有名ですが、実は、子供達に人気の飲み物「ミロ」にも入っています。私が感じた懐かしさは、幼い頃に飲んだミロの記憶によるものかも知れません。

通はモルテッドで飲む?!

「モルテッドで」と注文すると、「わかっているね〜」と言われることがあります。日本で見かける外国人観光客が、サビ抜きにしないでお寿司を堪能する様子を見て「わかっているね〜」と思う感覚に似ているようで、思わず笑ってしまいます。

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この記事を書いたトラベルライター

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東京生まれ、東京育ち、なのにイギリスと縁がある、関東在住のトラベルライターです。動物好きが高じて英語を習得し、イギリスを訪れるようになりました。今では旅行人と地元人の両方の視点で情報を集めています。一方で、下町情緒あふれる門前仲町、新旧の文化が入り混じる麻布など、近場を日帰りで散策するのも好きです。最近になり運転免許を取得してからは、六甲山や那須塩原など散策の範囲が大きく広がりました。^ ^ 新しいこと、美味しいもの、楽しいこと、、何でも知りたい、そして伝えたい!旅の計画から週末の予定まで、役立つ情報を発信していきます。

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