島根県に位置する、主に4つの島からなる隠岐諸島。隠岐の島町がある一番大きな円形の島は、島後(どうご)エリアと呼ばれています。島には沢山の神社があり、島全体がパワースポットと言われているほど。今回は筆者が訪れた、島後エリアの神社を4つ紹介します。
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隠岐諸島は神の島!神社を巡ろう
隠岐諸島は、人口2万人ほどの島々ですが、神社が100以上もあるため、神の島とも呼ばれています。神社の構造も、向拝(こうはい)の屋根が身舎(もや)の屋根と連続していない「隠岐造(おきづくり)」という、この土地ならではの構造をしている神社もあるので、是非注目してみてください◎
【1】玉若酢命神社(たまわかすみことじんじゃ)
隠岐の総社として創建され、島の開拓にかかわる神とされている玉若酢命を主祭神とした神社です。隠岐造の本殿は、国の重要文化財に指定されています。
境内では樹齢1000年以上と言われている杉の巨木、「八百杉(やおすぎ)」を見ることができます。国の天然記念物にも指定されており、樹高約30m、胸高周囲約11mと見応えがあります。
- 玉若酢命神社
- 島根 / パワースポット / 神社 / 穴場観光スポット
- 住所:島根県隠岐郡隠岐の島町下西701地図で見る
- 電話:08512-2-0571
- Web:https://oki-dougo.info/data01/room/sroom/shrine/sr...
【2】水若酢神社(みずわかすじんじゃ)
本殿は隠岐造で、玉若酢神社と共に国の重要文化財に指定されています。水若酢神社では、20年に1度遷宮相撲が行われます。隠岐の島の伝統行事である古典相撲を通して、島の人々の絆を描いた映画『渾身KON-SHIN』の舞台、ロケ地でもあります。
- 水若酢命神社
- 島根 / 神社
- 住所:隠岐郡隠岐の島町郡723地図で見る
- 電話:08512-5-2123
- Web:https://oki-dougo.info/data01/room/sroom/shrine/sr...
【3】壇鏡神社(だんぎょうじんじゃ)
山奥にひっそりと現れる壇鏡神社。鳥居の手前には、2本の大きな杉の木があります。その昔、出雲大社の神殿修理に協力するよう、境内の杉の木を要求する手紙が送られてきました。村人は腹を立てましたが、仕方なく境内の杉を伐り出していました。しかし、その中に神社の鳥居を、本殿の方へ動かす者がいたそうです。その者が言うには、「こうしておけば、鳥居の外の杉は壇鏡神社の所有ではないことになる」。こうして大きな杉の木は、今でも壇鏡神社の側に残っています。
社殿の近くには2つの滝があり、向かって左側に雌滝、右側に雄滝とされ、あわせて「壇鏡の滝」と呼ばれています。
特に雄滝は迫力があり、社殿の奥を進んで行くと、滝の裏側に回り込むことも。表から見るのとはまた違う、神秘的な滝のシャワーを眺めることができます。また、こちらの滝は「日本の滝百選」、「全国名水百選」にも選ばれており、長寿の水としても重宝されています。
【4】花生神社(はないけじんじゃ)
津戸地区の集落地にある趣のある神社で、毎年3月28日に、花生神社祭礼風流「津戸の百手祭り」が行われます。このお祭りは、町指定無形民俗文化財に指定されており、氏子(うじこ)から選出された役主である男子2人が、氏子全員の厄を背負って矢を放つことで、里の外に悪魔を追い払うとされています。
レンタカーを借りよう
島を周るにはバスもありますが、本数も少ないため、レンタカーを借りることをお勧めします。島後エリアには数カ所、レンタカー会社もありますが、台数も限られているので、シーズンによっては満車となることも。旅の前に是非、予約していくことをお勧めします。