伊豆半島の中央に位置する中伊豆は、海に囲まれた半島の中で、東・西・南伊豆とは、一線を画す山間エリアです。どこか和の情緒を感じさせるこの地には、文豪ゆかりの地も多く、小説の舞台に選ばれた天城峠や、浄蓮の滝など歴史を感じさせる名所も点在しています。豊かな自然に抱かれている中伊豆を、マイナスイオンをたっぷりと浴びながら、のんびりと、ちょっぴり大人の散策をしてみませんか?
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伊豆の小京都修善寺
修善寺は、伊豆半島で最も歴史がある温泉地で、日本百名湯にも選ばれています。修善寺という地名は、「善」と「禅」の字は違いますが、温泉街の中心地に建つ寺院「修禅寺」からきています。
良質な温泉や情緒ある佇まいの魅力からか、夏目漱石や芥川龍之介、川端康成など、多くの文豪たちに愛されてきました。温泉街の中心には、修善寺川(通称:桂川)が流れ、川岸には温泉宿や飲食店が並んでいます。
- 修善寺温泉
- 修善寺・中伊豆 / 温泉地 / 女子旅
- 住所:静岡県伊豆市修善寺地図で見る
- 電話:0558-72-0271(修善寺旅館協同組合)
- Web:http://shuzenji.info/
修禅寺
807年に空海が創立、その後、何度か宗派を変えましたが、現在は曹洞宗となり、人々の信仰を集めています。現在の修禅寺の本堂は1883年(明治16年)に再建されたもので、収められている本尊の大日如来像は、国の重要文化財に指定されています。鎌倉幕府2代将軍源頼家が、ここに幽閉され、暗殺された事件は歴史的にも有名ですね。
修禅寺の手水舎は温泉地らしく、天然温泉が湧き出ています。このお湯は飲用も可能です。
- 修禅寺
- 修善寺・中伊豆 / 寺 / 紅葉 / パワースポット
- 住所:静岡県伊豆市修善寺964地図で見る
- 電話:0558-72-0053
- Web:http://shuzenji-temple.com/index.html
独鈷(とっこ)の湯
川の中央には修善寺温泉のシンボル、独鈷の湯があります。弘法大使が仏具の一種、独鈷杵で河原の岩を打ち砕き、霊泉を噴出させたという言い伝えが残り、伊豆最古の温泉と言われています。
竹林の小径
小京都の風情がたっぷり感じられるのがここ、竹林の小径。桂川に沿って整備された散歩道で、両側に竹林がのびる石畳の道を、清流のせせらぎを聞きながら散策していると心から安らぎます。
途中には、竹製のベンチやギャラリーしゅぜんじ回廊などもあり、のんびりと散策したい一角です。
- 竹林の小径
- 修善寺・中伊豆 / 観光名所 / 絶景 / 紅葉 / インスタ映え
- 住所:静岡県伊豆市修善寺3463−1地図で見る
- 電話:0558-72-2501
- Web:http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?c1=7&...
- ギャラリーしゅぜんじ回廊
- 修善寺・中伊豆 / ギャラリー
- 住所:静岡県伊豆市修善寺1031-1地図で見る
- 電話:0558-72-2501
浄蓮の滝
伊豆最大級の名瀑・浄蓮の滝は、滝へ続く約200段の階段を降りていきます。25mの高さからまっすぐに流れ落ちる滝の激しい音と静寂に包まれた周辺は、神秘的な雰囲気さえ漂わせています。日本の滝100選、静岡県水辺百選にも選ばれており、とても美しい滝です。この滝が有名になったのは名曲『天城越え』の中で歌われてからとも言えますね。
浄蓮の滝周辺に広がる、一面に敷き詰められたような緑の絨毯はわさび沢。滝の恵みをたっぷり受けた新鮮なわさびに興味がある方は、滝入り口の駐車場にある、土産物店をのぞいてみましょう。
採りたてわさびはもちろん、ピリリと刺激的な、わさび関連のお菓子や漬物が勢ぞろいしているので、大人の中伊豆土産にぴったりです。
- 浄蓮の滝
- 修善寺・中伊豆 / 自然・景勝地 / 絶景 / 滝 / 紅葉 / ハイキング / ツーリング
- 住所:伊豆市湯ヶ島地図で見る
- 電話:0558-85-1056
- Web:http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?c1=5&...
旧天城トンネル
修善寺から国道414号線を進み、天城峠にさしかかるところで、旧天城街道に進んでいくと旧天城トンネルが、当時のままに残されています。
川端康成氏が、小説『伊豆の踊子』の中で、「暗いトンネルにはいると冷たい雫がぼたぼた落ちていた。南伊豆への出口が前方に小さく明るんでいた。」と、表現したとおりの世界がひろがります。
旧天城トンネルの正式名称は天城山隧道といい、1904年(明治37年)に完成しました。全長445.5メートル。石造りの道路トンネルとしては、日本に現存する最長のものです。
街道は、道幅もせまく、道路も安定していないため、車で行かれる方は運転にくれぐれも気をつけてくださいね。