シンガポール
シンガポール観光
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ひと味違うシンガポール、ウビン島へ行こう!

取材・写真・文:

オーストラリア在住
訪問エリア:36ヶ国

2019年5月22日更新

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写真:Booboo56

シンガポールって確かにキレイだけど、なんか人工的すぎて面白みに欠けるという人もいるのではないでしょうか?実は、そんなシンガポールにも、手付かずの自然、昔ながらの田舎の雰囲気が残るところがあるんです。その名はウビン島!では、早速どんなところか見てみましょう。

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ウビン島を楽しもう!

ウビン島はシンガポールの北東、マレーシアの国境近くにある小さな島です。「シンガポール最後の秘境」とも呼ばれるところですが、本島からフェリーで10分足らずで行けてしまうという手軽さで、人気の日帰りスポットです。

  • 写真:Booboo56

ウビン島への行きかた

ウビン行きのフェリーはチャンギポイント・フェリーターミナルから出ています(3シンガポールドル=240円)。フェリーの運航時間は朝6時から夕方7時までとなっていますが、夕方6時以降のフェリーは運航しないこともあるので、夕方6時までには戻った方がいいとのことでした。

  • 写真:Booboo56
  • 写真:Booboo56

フェリーのスケジュールはなく、定員の12人が集まったら、出発するというシステムなので、フェリーターミナルに入ったら、この矢印に従って進んだところでフェリーを待ってください。切符を買う必要はなく、フェリーに乗り込んだところで、船頭さんに料金を払います。

12人集まるのを待てない人は、12人分の料金36ドル(=2,880円)を払ってフェリーをチャーターすることもできます。

  • 写真:Booboo56

島に着くまでの景色も素敵です。

チャンギ・ポイント・フェリー・ターミナル
ウビン島 / 駅・空港・ターミナル
住所:51 Lor Bekukong, Singapore 499172地図で見る

昔の「カンポン」を味わおう

「カンポン」はマレー語の「村・田舎」を意味します。シンガポールには「カンポン」という名を持つ場所がたくさんありますが、この島は本来の意味での「カンポン」が残る数少ない場所です。

  • 写真:Booboo56
  • 写真:Booboo56

フェリーを降りて、左側に歩いて行ったところが島のメインストリートで、このあたりにレストラン、レンタサイクルなどのお店があります。写真を撮ったのは週末なので、たくさんの人が見えますが、平日はもっとゆったり、まったりした雰囲気が流れています。

  • 写真:Booboo56

2019年時点の島の人口は40人足らずですが、19世紀の初めごろから花崗岩の採掘のため、多くの人がこの島に移り住み、最盛期には2,000人以上の人が住んでいました。その頃の名残を探しながら、ぶらぶら歩くのも楽しいです。

  • 写真:Booboo56German Girl Shrine(徳國・拿督公姑娘廟)

多くの人が暮らした名残の一つに寺院の多さが挙げられます。この「German Girl Shrine(徳國・拿督公姑娘廟)」は第一次世界大戦中に、攻めてくる英軍から逃げる際、採掘場に落ちて亡くなったドイツ人の少女の御霊を慰めるために建てられた神社です。ここに参拝すると、ツキに恵まれるというので、本土からも多くの人が訪れるのだそうです。

そのほか色とりどりのラマ旗がはためく「Wei Tuo Fa Gong Temple(韋陀法宮)」が有名ですが、ほかにも色々あるので、回ってみましょう。

German Girl Shrine
ウビン島 / 社寺・教会
住所:German Girl Shrine,Ubin Singapore地図で見る
Wei Tuo Fa Gong Temple
ウビン島 / 社寺・教会
住所:Wei Tuo Fa Gong Temple,Ubin Singapore地図で見る

ウビン島で何をする?

フェリーで移動し、散歩するだけでも楽しい島ですが、色々なアクテビティも楽しめます。ちなみにこの地図の深緑のところがマングローブ林、水色の田んぼのようなものは養魚場、4つの湖は採掘場だったところに水が溜まったものだそうです。

  • 写真:Booboo56左側の湖を囲む青と黒のラインはマウンテンバイクのコース。青は初心者用、黒は中級〜プロ用。

サイクリング

島に着いたら自転車を借りて、島を回るのが一番ポピュラーな楽しみ方です。サイクリングロードは舗装されておらず、自然そのもの!鬱蒼とした熱帯雨林、静かなビーチ、マングローブ林や湖、様々な寺院など、フォトジェニックな見所がいっぱいです。

  • 写真:Booboo56
  • 写真:Booboo56
  • 写真:Booboo56

実はこのウビン島、マウンテンバイク(MTB)の世界大会の基準に合った、マウンテンバイクのコースがあることでも知られています。フェリーに自分の自転車を持ち込む本気MTBライダーもたくさんいますが、初心者用の「Blue Square」コースを選べば、マウンテンバイクの経験がなくても走ることができます。

  • 写真:Booboo56Blue Squareのコースはこんな感じ。平坦なところを進むので、そんなに怖くありません。
ウビン島・サイクリング
ウビン島 / テーマパーク・レジャー
住所:Ubin Island,Singapore地図で見る
Web:https://www.nparks.gov.sg/gardens-parks-and-nature...

ハイキング

島の東にある「Chek Jawa Wetlands」を目指す「Pulau Ubin Tree Trail」は遊歩道が整っているので、ハイカーに人気があります。ほかには、島の真ん中にあるPuaka Hillに向かい、丘の上からの景色を楽しむのもオススメ。途中で猿やイノシシ、大トカゲなどに出会うかも。

  • Puaka Hillからの眺め

釣りやマリンスポーツも

島には釣り道具が借りられるところはありませんが、釣り道具を持ってフェリーに乗り込んでくる人もたくさんいます。採掘場跡での釣りは禁止されていますが、それ以外のところはどこでもOKだそうです。釣り好きな人は挑戦してみては?また、マングローブ林をカヤックで回るツアーもあるので、マリンスポーツを楽しむこともできます。

ウビン島で何を食べる?

筆者がよく行くのは、メインストリートにあるSeason Live Seafood(海味活海鮮)という中華料理のお店ですが、近くにあるCheong Lian Yuen(瓊聯園)も人気です。

  • 写真:Booboo56Season Live Seafood の様子

海に面しているSeason Live Seafoodがロケーション的にはオススメ。味はもしかしたら、もう一軒のレストランの方が上かも。

  • 写真:Booboo56
  • 写真:Booboo56Season Live Seafoodの料理

魚や、カニなどの生け簀にある材料は時価なので、高くつくかもしれませんが、メニューに載っている料理は10〜20シンガポール(800円〜1,600円)ぐらいです。

海味活海鮮
ウビン島 / 魚介・海鮮料理
住所:59E Pulau Ubin, 508421地図で見る
電話:6542-7627
チョン・リャン・ユエン
ウビン島 / 魚介・海鮮料理
住所:20 Palau Ubin, Singapore地図で見る
電話:6542-1147

おわりに

2013年までは全島が自家発電に頼っていたという、まさに「手付かずの」の言葉の通りの島です。水道もしかり、今でも井戸からの水に頼っているので、飲み水は必ず沸かしてから飲むように言われました。もちろん島内でミネラルウオーターが買えますが、荷物が多くない人は持参するといいと思います。

また、日焼け止めは絶対に!虫除けも持っていくことをオススメします。

ウビン島
シンガポール
住所:Ubin Island, Singapore地図で見る

            

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この記事を書いたトラベルライター

頭の中は食べることばかり、元バックパッカー 
観光というより、暮らすように旅できるオーストラリア・クイーンズランド州にあるサンシャインコーストの魅力をお伝えしたくて、トラベルライターになりましたが、なかなか思うような記事ができず奮闘中。
旅行の目的は「食べること!」、旅行先で出会った美味しいものもご紹介していきたいと思っています。

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