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スペイン行ったら、これ食べよ! バルのおすすめタパス8選

取材・写真・文:

オーストラリア在住
訪問エリア:36ヶ国

2018年12月14日更新

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写真:Booboo56

スペインのグルメ体験といえば「タパス」。タパスと言ってもいろいろあって、何を食べるか迷ってしまうという人も多いのではないでしょうか?そんなあなたのために、スペインを味わうために、絶対食べておきたいタパスをご紹介します。

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バルへ行こう

いろいろなタパスを試したかったら、とりあえずバルへ行きましょう。事前にバルについて予習していくのもよし、直感で「ここだ」と思ったバルに入るのもよし、勇気を出して入ってみましょう。

もちろんバルのスタッフと目があったら「オラー!(¡Hola!=英語のハロー!みたいな感覚です)」と挨拶しましょうね。8時半を過ぎると混み始めるバルが多いので、ちょっと早めに行くと、注文しやすいかもしれません。

  • 写真:Booboo56美食の街、サンセバスチャンのピンチョス バル

カウンターのガラスケースにいくつかのタパスが並んでいるバルが多いので、カウンターの席(立ち飲みのところも多いですが)が空いていたら、カウンターに座りましょう。そうすれば、指差して注文できて便利です。

まずは飲み物を注文

バルでタパスだけを黙々と食べる人はまずいません。日本の居酒屋と同じで、タパスは酒のツマミとして食べるのがふつうなので、まずは飲み物を注文しましょう。

  • Cerveza(セルベッサ):ビール
  • Caña(カーニャ):生ビール
  • Vino tinto(ヴィノティント):赤ワイン
  • Vino branco(ヴィノブランコ):白ワイン
  • Cava(カヴァ):スパークリングワイン
  • Agua con gas(アグア コン ガス):スパークリングウォーター
  • Agua natural(アグア・ナトゥラル):ミネラルウオーター

「セルベッサ、ポルファボール」というように、飲みたい物に「Por favor(ポルファボール)=お願いします」という言葉を添えて注文しましょう。

  • 写真:Booboo56アストゥリアス州の州都オビエド(Oviedo)のバルの地ビール。このあたりは飲み物を頼むとタパスが無料でついてきます。

とりあえず1−2品、それから少しずつ注文しよう

飲み物が来る間に、何を食べようか考えてもいいですが、ここはスマートに行きたいもの。とりあえず注文する1−2品は前に決めておけば、バルのスタッフの前でアタフタすることもありません。

「Qué me recomienda?(ケ メ レコミエンダ?)=お薦めは何ですか?」という言葉を覚えていって、スタッフにオススメを聞くのもいいですね。

最初のタパスが来たら、後はゆっくりメニューと周りを観察しながら、次に注文するものを考えましょう。もし、「うーん、この店イマイチ!」と感じたら、次の店に移動することもできます。

サッと出てくる乾きもの系で、スペインの味を知ろう

以下の4つは、スペイン人にとって欠かすことができない食べ物です。日本人にとっての漬物みたいなものでしょうか?人によっては好みが分かれるかもしれませんが、スペインの食文化に触れるという意味で、ぜひオススメしたいタパスです。

  • Aceituna(アセイトゥナ): オリーブ 
  • Queso (ケソ):チーズ (筆者のおすすめは、「Manchego(マンチェゴチーズ)」です)  
  • Jamón (ハモン):生ハム(「Jamón serrano(ハモン・セラーノ)」よりイベリコ豚を使った「Jamón Ibérico(ハモン・イベリコ)」の方が高級品です。)
  • Embutido (エンブティード):腸詰ソーセージ(チョリソ、サルチチョン、ロモなどいろいろ)
  • 写真:Booboo56Tabla de quesos y embutidos (ターブラ ケソ エ エンブティードス) チーズとソーセージの盛り合わせ。大人数で行ったら、こういう盛り合わせを注文するのもいいですね。

オリーブもチーズだけでなく、生ハムやソーセージも数えきれないほどの種類があるので、ここで一挙に紹介できません。上の写真のように、盛り合わせになったものもありますよ。

カウンターに実物があれば、気に入ったものを指差しで、またはメニューの中から上のスペイン語を見つけて注文し、バルのスタッフに「¿Qué es esto? (ケ エス エスト?=これは何ですか)」と、そのチーズやオリーブの名前を聞くといいでしょう。

それでは以下からは、スペインに行ったら試してもらいたい、絶対おすすめのタパスを8品ご紹介します。

【1】Pan con tomate(パン・コン・トマテ)

素朴なパンにガーリックをすりこみ、半分に切ったトマトの断面をパンに押し付けて、トマトを擦り(塗り?)こんで、塩とオリーブオイルで味をつけたものです。素朴で、簡単な料理ですが、これがウマイ!ビールにもワインにも合います。

どこのバルでもよく見かける定番タパスですが、カタルーニア地方の名物料理なので、バルセロナに行ったら、ぜひ試してください。

  • 出典:www.flickr.comPhoto by Joselu Blanco
  • 出典:commons.wikimedia.orgバルセロナっ子にとっては、これは本当のパン・コン・トマテじゃないかもしれませんね。Photo by Krista CC 2.0 via Wikimedia Common

バルセロナっ子に言わせると、このタパスは「カタルーニャじゃなければ、本当の味とは言えない」そうです。

  • 写真:Booboo56上の写真にあるこのトマトが、パン コン トマテ 用のトマト。これを半分に切ってパンに擦りこみます。
  • 出典:www.flickr.comphoto by Ajay Suresh 吊るされているのが、そのトマト。水分量が少ないため、すごく長持ちするそうです。

というのも、このパン・コン・トマテには、カタルーニャで採れる水気が少ない特別なトマトが必要です。そのため普通のトマトを使うと、水分でパンがグチャグチャになってしまうため、擦りこむのではなく、まずトマトをすり下ろしたりみじん切りにして、水分をとってパンにのせなければならないので、味が違ってくるとのこと。うーん、わかるような気もします。。

【2】Boquerones en vinagre (ボケローネス・エン・ビナグレ)

小いわし(カタクチイワシ)を酢漬けにしたものです。酢の割合によって、ほとんど刺身に近いものから、いかにも「酢漬けしました」!という味のもの、ニンニクがすっごくきいているものなど、バルによっていろいろな味が楽しめます。新鮮ないわしを使った、生に近いものは絶品です。

  • 出典:commons.wikimedia.orgPhoto by Kent Wang [CC BY-SA 2.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0)], via Wikimedia Commons

北のほうに行くと、タパスよりパンに具を乗せ、爪楊枝でとめて一口で食べられるようにした「ピンチョス(単数形はピンチョ)」 を出すバルが主流になり、このいわしの酢漬けをアレンジしたピンチョをたくさん見かけます。魚は、地中海より、北の方の海で獲れたものが美味しいんですよね。

  • 写真:Booboo56下の段、手前から二つ目はいわしとオリーブのピンチョ、その後ろはパンの上にゆで卵といわしを載せたピンチョ

【3】Tortilla de patatas(トルティージャ・デ・パタタス)

スペインの国民食とも言えるTortilla(トルティージャ)、カフェやバルのカウンターに必ずと言っていいほど、置いてあります。この写真は中にポテトが入ったトルティージャですが、中身はポテトだけに限りません。

さすが国民食だけあって、トルティージャは様々な食べ方があります。結構お腹が膨れるので、ランチとして食べることも多いです。

  • 写真:Booboo56朝食にはこんな風に薄焼きにしたトルティージャをサンドイッチにして食べることも。この場合トルティージャの中身は一種類じゃないといけないとか、、、。
  • 出典:commons.wikimedia.orgこれはTortilla de Betanzos(トルティージャ・デ・ベタンゴス)というトロトロオムレツ Photo by Javier Lastras

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この記事を書いたトラベルライター

頭の中は食べることばかり、元バックパッカー 
観光というより、暮らすように旅できるオーストラリア・クイーンズランド州にあるサンシャインコーストの魅力をお伝えしたくて、トラベルライターになりましたが、なかなか思うような記事ができず奮闘中。
旅行の目的は「食べること!」、旅行先で出会った美味しいものもご紹介していきたいと思っています。

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