ファーストフードにもいろいろありますが、英国領だったオーストラリアでは、イギリス料理の「フィッシュ&チップス」と「ミートパイ」がファーストフードの代表格です。そのうち今回は、フィッシュ&チップスの種類とそのオーダー方法をご紹介します。
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お持ち帰りはテイクアウェイ
日本語の場合、お持ち帰りは「テイクアウト」と言いますが、オーストラリアでは、お持ち帰りすることを「テイクアウェイ(Take Away)」と言います。
フィッシュ&チップスはレストランやパブでも食べられますが、街中には必ずと言っていいほどフィッシュ&チップスのテイクアウェイがあります。チャンスがあればお持ち帰りして、公園やビーチで食べるオージースタイルを楽しんでください。
フィッシュ&チップスの種類と注文方法は?
①まずは魚の種類を選ぶ
上の写真にある、具体的なメニューを例にして見てみましょう。左の写真・左下側の最初にある「Fish」の下に並んでいるのは、魚の名前と切り身(一切れ分)のお値段です。
- Whiting(ホワイティング)=キス $3(約246円)
- Hake/Cod(ヘイク/コッド)=メルルーサ(タラの一種) $7(約574円)
- Flake(フレイク)=サメ $8.5(約697円)
- Barramudi(バラマンディ)=オーストラリアアカメ(スズキの一種) $8.5(約697円)
- Snapper(スナッパー)=タイ $9(約738円)
扱う魚はお店によっていろいろですが、この5種類はまずどのお店にでもある魚です。
日本ではあまり食べないので、サメ⁉︎と思われる人も多いかもしれませんが、白身で柔らかく、結構美味しいですよ。バラマンディも日本では馴染みのない魚ですが、オーストラリアでは釣りの対象としても、食用としても人気No1の魚で、これもおすすめ。
右の写真のメニュー裏面にある通り、お得なセットメニューもありますが、その場合、魚の指定ができないことがあります。
②魚の調理法を決める
魚の名前の下にあるのが調理法です
- Buttered(バタード)=パン粉なしの天ぷら風
- Crumbed(クラムド)=パン粉をつけて揚げたもの
- $1 Extra to Grill(グリル)=フライパンで焼いてもらうと、この店では$1(約82円)追加料金が取られます。
③店員への注文の仕方
魚の種類と調理方法を決めたら、その内容をそのまま店員へ伝えましょう。「One Barramudi、Buttered、Please」と言うように注文します。これだと魚だけですので、フライドポテトも食べたいときは「and Chips、Please」と言って頼みます。①で紹介したメニューの中にはChipsの表記も値段も出ていませんが、普通はSmall、Midium、Largeのサイズがあり、スモールで$2(約164円)前後です。
お店によっては、店内にイートインのスペースがあるお店もあります。その場で揚げたて、焼きたてが食べられるのがいいですね。
魚以外のメニュー
魚以外のシーフード
Mussels(ムール貝)、Sea Scallops(ホタテ)、Crumbed Prawns(エビフライ)、Calamari Rings(イカリング)などのシーフードもあります。
バーガー類
面白いことに、フィッシュ&チップスのテイクアウェイのメニューには必ずと言っていいほど「バーガー」があります。お店によっては本業のフィッシュ&チップスよりも美味しいことがあるので、試してみるのもいいかもしれません。
スナック類
揚げ物を扱うお店なので、メニューにはチキンナゲットやオニオンリング、パイナップルフリッターなどのスナックもあります。この中で日本人に馴染みのないのが、オーストラリア発祥のスナック、「Dim Sim」「Chiko Roll」と「Kabana」でしょう。
「Dim Sim」は「点心」で、いうなればでっかいシュウマイの唐揚げ。「Chiko Roll」は春巻きのようなもので、小腹が空いた時にちょっと食べるスナックとして人気です。「Kabana」は日本で言うフランクフルトソーセージのようなものを素揚げにしたものです。
- 出典:commons.m.wikimedia.orgこれがDim Sim、揚げた肉シュウマイのような味です。Photo by Fir0002 CC BY-SA 3.0 from Wikipedia Commons
- 出典:commons.m.wikimedia.orgChiko Roll。中身はキャベツがメインの餃子のような味、外はカレーパンのパン生地をペラペラにしような味。 Photo by Gillbates55 CC BY-SA 4.0 from Wikipedia Commons
サンシャインコーストでは水揚げ場「The Spit」のフィッシュ&チップスがおすすめ
フィッシュ&チップスのテイクアウェイで特にお勧めしたいのは、魚屋さんの中にあるお店です。街中のテイクアウェイと違って、新鮮さを売りにしています。
例えばブリスベン近くの海沿いサンシャインコーストだったらMooloolabaに「The Spit」という漁船がとった魚を水揚げする場所があり、そこに魚を取り扱う業者が経営する魚屋+フィッシュ&チップスが集中していて、どの店も美味しいです。
Mooloolaba Fish Market
今回はThe Spitの中でも筆者がいつも行くMooloolaba Fish Marketをご紹介します。一階が魚屋とフィッシュ&チップス、そのお隣の2階はちょっと高級なシーフドレストランになっています。
「Enter Cooked Seafood」と書かれた入り口から入ると目の前がカウンターになっていて、後ろの黒板がメニューになっています。下の左写真は、茹でたエビ類や鮮魚のコーナーです。注文時に自分の名前を伝えて会計を済ませます。外で待っていると名前を呼ばれて、横の窓口から受け取るシステムになっています。
その日に水揚げされた魚の種類や量によって値段やメニューは変わりますが、新鮮さは保証付きです。Reef Fishとあるのは、その日に水揚げされた魚のお任せです。
鮮魚も充実しています。クリスマスなどにはシーフードを求める人でごった返し、警察官が交通整理するほどの人気です。スタッフも明るく楽しい!
Mooloolaba prawnと呼ばれる海老も人気です。生海老も茹で海老も鮮魚コーナーで買うことができます。キロあたりの値段が表示されていますが、〜グラムと言って少量買うこともできます。
- ムールーラバ フィッシュマーケット
- オーストラリア / 魚介・海鮮料理
- 住所:LOT 201 Parkyn Parade, Mooloolaba QLD 4557地図で見る
- 電話:(07) 5452 4611
- Web:https://mooloolahfish.com.au
おまけ:チップバティにも挑戦してみよう!
フィッシュ&チップスのお店にパンが置いてあることがあって、「何でパンが?」と疑問だったんですが、こんな風に食べるんですね。チップバティ(Chip Butty)というそうです。W炭水化物!意外に美味しいですよ。