スウェーデンでは1日に何度も「Fika(フィーカ)」と言ってお茶をする時間があります。旅行者であれぜひ地元の人たちのように、とっておきのカフェで一休みしたいものです。今回はスウェーデンの首都ストックホルムのフィーカスポットをご紹介します。
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Fika(フィーカ)とは?
スウェーデン人は、よく「Fika(フィーカ)」をします。紅茶やコーヒー、夏ならベリーやエルダーフラワー入りのジュースなどを片手に友人や同僚、家族とおしゃべりをしたり、1人でゆったりとした時間を持ちます。
北欧は1人あたりのコーヒーの消費量が多く、スウェーデンはフィンランドに次いで世界第2位の消費量を誇ります。それほどスウェーデンの人々にとってフィーカでコーヒーを飲むことは大切な習慣となっています。
そのフィーカに欠かせないのが落ち着いた空間・環境と、何と言っても小さなビスケットやカルダモン、シナモン入りの小さなバンなどのおやつです。
スウェーデンを代表するグスタフスベリ社のコーヒーカップ&ソーサーは伝統的な組み合わせとして、ケーキやバンなどを乗せるソーサーより一回り大きなお皿も一緒に、3つ1組で販売されています。
それほどスウェーデンの生活にはフィーカを中心とした文化が根付いています。なお、スウェーデンのカフェは基本的にセルフサービスとなっていますので、レジで注文とお会計を済ませ、注文したものを自分で好きな席に持って行きましょう。
今回は、街歩きをしながらぜひホッと一息フィーカをしたい、首都ストックホルムのとっておきフィーカスポットをご紹介します。
1. ローゼンダール トレードゴード (Rosendars Trädgård)のカフェ
ストックホルムはいくつかの島々が繋がって形成された街となっていますが、街の東側にあるユールゴーデン(Djurgården)島は、森のように木々が生い茂り、首都のオアシスのような場所です。
北欧民俗博物館やABBA博物館、遊園地などもあり、見所も多いのですが、中でも立ち寄りたいのが王立公園となっているローゼンダール トレードゴード。約5,000ヘクタールの広大な土地にリンゴやぶどう園、バラ園や温室、ベーカリーなどがあり、素朴でありながら地元っ子に人気の秘密がわかる場所です。まずは、このローゼンダール トレードゴードにあるカフェからご紹介しましょう。
カフェ・レストランは公園内に2カ所あり、どちらも農園で取れた季節の新鮮な食材を用いてこだわりの食を楽しむことができます。
丘の下の温室群やベーカリーと隣接するカフェ「Blumengarten」は常に満員で、手作りのケーキやカルダモン入りのビスケット、野菜たっぷりのオープンサンドなどを頂くことができます。農園で取れたリンゴのビールやジュースもぜひ味わってみたいですね。
ちなみに丘の上のカフェ「Rosendals Wärdshus」はビストロで、本格的なスウェーデンの家庭料理を気軽に楽しむことができます。たっぷりと盛られたマッシュポテトと、カリッと揚げられたニシンとの相性は抜群!北欧らしく真っ赤なリンゴンベリーのコンポートを乗せていただくと、ベリーの酸味がよくマッチし、また違った味を楽しむことができます。
- Rosendals Wärdshus
- スウェーデン / カフェ・喫茶店
- 住所:Rosendalsterrassen 3, 115 21 Stockholm地図で見る
ユールゴーデン島までのアクセス
ユールゴーデン島は、ストックホルム中心地から陸続きとなっており、ぐるっと市内を回ってトラムやバスで行くことができます。しかしオススメは、所要時間約10分、旧市街のガムラ・スタンの東側からフェリーで上陸すること。
ストックホルムの交通アクセスカードを持てば、バスやトラムと共通で一部のフェリーが乗れるのです。グローナルンド(Grona Lund)という遊園地の近くに乗り場があり、フェリーの場合はトラムなどと比べて、少し長く歩かなければなりませんが、森の香りを吸い込みながら歩くのは苦にはなりません。
- ローゼンダール トレードゴード
- スウェーデン / 公園・動植物園
- 住所:Rosendalsvägen 38, 115 21 Stockholm地図で見る
- Web:http://www.rosendalstradgard.se/in-english/
2. 北欧随一の写真博物館フォトグラフィスカ(Fotografiska)のパノラマカフェ
ストックホルムの南側の島セーデルマルム(Södermalm)の海沿いに位置するのが、北欧でも最大級の写真博物館フォトグラフィスカ(Fotografiska)です。
入館料を払ってのみ到達できるのが、建物の最上階3階にあるカフェです。こちらは、横広のガラスが床から天井まではめ込まれており、向かい側のガムラ・スタンやシェップスホルメン(Skeppsholmen)島の建物や自然を一望することができ、パノラマビューがピカイチ。
シナモンロールやカルダモンバンといった王道から、イチゴとたっぷりのクリームが挟まれたクロワッサンやオレンジのババロア(40スウェーデンクローネ=約520円)など、目でも楽しめるフィーカの時間を過ごすことができます。
どこまでも碧い海と空。そしてそこに浮かぶ緑の島々。楽園のような景色の場所です。
- フォトグラフィスカ
- スウェーデン / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Stadsgårdshamnen 22, 116 45 Stockholm地図で見る
- Web:https://www.fotografiska.com/sto