心も体も一新させたい方に、ぜひ体験していただきたいのが滝行です。滝行は仏教、神道の修行の一つで、滝壺に入り、滝に打たれながらお経を唱えるというもの。人里離れた山奥に行かないと体験できないと思われる方も多いのですが、住宅地の中で滝行に挑戦できるんです。ユニークな特徴の多いお寺「妙乗院」を紹介します。
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妙乗院(みょうじょういん)について
平安時代中期に創建された天台宗のお寺です。ご住職は禅の教えを広めるために、日本の学校や企業、さらにアメリカでも講演会を行なっています。2015年の『Japan Times誌』では「次世代のアジアを担うリーダー100人」の1人に選ばれました。
現代に合ったお寺づくりに力を注いでいらっしゃっており、本堂はステンドグラスで彩られ、パワーストーンが展示されているなど、見どころの多いお寺になっています。
妙乗院の見どころ
滝行のできる人工滝
高低差約5mの滝が境内に設置されています。毎月第2土曜日に滝行ができるパワースポットです。
水量を自在に調整できるのが、人工滝のメリット。初心者に向けに水量少なめのやさしい滝行も可能ですよ。ご住職いわく「水量が多いほどスカッとする」そうなので、何度も体験しながら徐々に水量を増やしていくのもオススメです。滝の水は地下水を使用していますので、塩素のツーンとする臭いがして修行気分が興ざめ、なんてこともありません。
2021年現在は、季節にもよりますが1回20人程度の方が訪れているとのこと。新型コロナウィルスが流行する前は40〜50人の方が体験に訪れていたという、知る人ぞ知る修行場です。
- 滝行体験:1回1,500円、レンタル水衣2,000円
本堂のステンドグラス
本堂の障子にはステンドグラスがはめ込まれ、気持ちも明るくなれるような雰囲気を醸し出しています。色とりどりの光を背中に浴びながら参拝ができ、ご利益もありそうですね。このアイデアは、ご住職の「ステンドグラスは教会だけのものではないでしょう」という固定観念にとらわれない発想から生まれました。
ステンドグラスはシールではなくもちろん本物。1つひとつをよく見ると江戸切子のような細やかな文様です。
ほほえみ観音様
日本でも珍しい、お顔がほほ笑んでいらっしゃる観音様です。ほほえみは幸せを引き寄せるため、このようなお顔をされています。お祈りする方の願い事を1つだけ叶えてくださると言われています。
手書きの御朱印
ご住職が手ずから書いてくださいます。通常の御朱印に加え、季節限定のカラフルな色やイラストが入ったものもあります。
おわりに
「寺院」という枠を超えたユニークな試みを次々と行なっているのは、「お寺にあまり来ない方や禅に馴染みのない方に、訪れるきっかけとなってほしい」という思いからです。
いつもとは一味違うお参りをしてみたいという方は、ぜひ訪れてみてください。
- 妙乗院
- 東海市 / 寺
- 住所:愛知県東海市養父町里中51-1地図で見る
- Web:https://www.myojyoin.jp