鳥取県を代表する名湯、三朝温泉(みささおんせん)。世界有数のラドン含有量を誇るラジウム温泉であり、その効能の高さで名が知られています。ですが、三朝温泉の注目すべきポイントは効能だけではありません。三朝温泉には日帰り入浴可能な施設が複数あるのですが、その中の1つであり三朝温泉のシンボル的存在である【河原風呂】が、一度見たら忘れられないくらい開放的なのです。今回は、三朝温泉を代表する露天風呂【河原風呂】を紹介します。
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そもそも三朝温泉とは?
【河原風呂】を紹介する前に、三朝温泉について簡単に説明します。
場所は?アクセスは?
三朝温泉は鳥取県のほぼ中央、鳥取市の西側に位置します。鳥取砂丘コナン空港からリムジンバスで約60分、古い町並みで知られる倉吉駅からは路線バスで20分程度です。鳥取駅から行きたいのであれば、鳥取駅から倉吉駅まで60分程度列車に乗る必要があります。
歴史は?
およそ850年の歴史があり、開湯伝説も伝わっています。源義朝の部下である大久保左馬之祐が、主家再興のためのお参りの最中に白狼を見つけます。左馬之祐は矢を放とうとしましたが、お参りの最中に殺生は良くないと思い直し見逃しました。
するとその晩妙見菩薩が夢枕に立ち、自分の使いである白狼を見逃した礼として温泉の場所を教えたところから始まったといわれます。
効能は?そもそもラジウム温泉って?
三朝温泉は、ラジウムが分解される際にできたラドンを含んでいます。ラドンは微量の放射線を発するのですが、これをあびると新陳代謝が活発になると共に、自然治癒力、免疫力が高まるといわれます。ラジウム温泉は日本を始め世界各地にありますが、三朝温泉のラドン含有量は世界有数です。
- 三朝温泉
- 鳥取 / 町・ストリート / 温泉地
- 住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝地図で見る
- 電話:0858-43-0431
- Web:https://misasaonsen.jp/
あまりにも開放的な【河原風呂】
さて、さっそく【河原風呂】を訪ねてみましょう。
三朝温泉は徒歩で回りきれる程度の広さであり、中央を三朝川がつらぬいています。温泉街の中心には川を渡るために三朝橋という橋がかけられており、その橋のすぐ下が【河原風呂】です。
写真のように木の壁で一応は見えないようになっています。それではいよいよ入浴してみましょう。
勇気を出していざ入浴!
それでは、川岸におりてみましょう。木の壁の裏側は棚になっており、脱いだ服や荷物をおいておくことができます。
風呂は中央で仕切られており、奥が熱湯、手前がぬる湯となっています。この風呂には水道やシャワーなどの設備はありません。店には洗面器がおかれているので、十分にかけ湯をして体をきれいにしてから入りましょう。
お湯につかったら、改めて周りを見回してみましょう。橋の方には前述のように木の壁が作られていますが、橋の大きさのわりに木の壁が短いので、橋を通る人や車などの姿が見え隠れしますし、話し声もよく聞こえます。
さらに川の向こう側には車道があり旅館が建ち並んでいますが、目隠しは隙間の開いた風通しのいい木の壁しかありません。ただ距離は離れているので、橋の上からの視線ほどは気にならないでしょう。
ここまで周りに何もない開放的な露天風呂は、なかなかありません。慣れてくればクセになるはずですよ。
利用する上での注意点
三朝温泉の名湯に抜群の開放感の中無料で入れるという素晴らしいスポットですが、それゆえにいくつか注意点があります。マナーとルールを守って【河原風呂】を満喫してみてくださいね。
- 奇数日の8時から11時はお湯の入れ替えのため入れません。
- ロッカーなどはありません。棚においた荷物を見張りながら入りましょう。
- シャワーや水道はありません。きちんとかけ湯をして身を清めてから入りましょう。
- 混浴の上にお湯が透明ですが、バスタオルや水着などを着用しての入浴はNGです。そのため女性の入浴は少しハードルが高いかもしれません。
- もちろん、開放的すぎない普通の公衆浴場もあります。河原風呂はハードルが高いという方はこちらを利用しましょう。上の写真は「たまわりの湯」。入湯料500円でシャワーもあるため気軽に利用できます。
- 【閉業】たまわりの湯
- 鳥取 / 日帰り温泉
- 住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝910−7地図で見る
- 電話:0858-43-0017
- Web:http://www.tottori-guide.jp/tourism/tour/view/180