鳥取駅北口を出て、徒歩約5分の距離に建つ「たくみ割烹店」。鳥取の民藝品の器を使って、地元食材や郷土料理を味わうことができ、地元民をはじめ、県外からも多くのお客さんが訪れる人気店です。今回は、鳥取の民藝運動の拠点に建てられた老舗店「たくみ割烹店」についてご紹介します。
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「たくみ割烹店」とは?
たくみ割烹店は、「鳥取民藝の師父」と呼ばれる吉田璋也によって、昭和37年に建てられました。
鳥取の耳鼻科医だった吉田璋也は、無名の職人が作った工芸の美を「民藝」と名付けた柳宗悦(やなぎむねよし)の思想に共感を覚え、鳥取で民藝運動を広めました。
その拠点の地が、現在の鳥取駅から徒歩約5分のたくみ割烹店が建つ「民藝館通り」です。
民藝通りには、たくみ割烹店以外にも、鳥取民藝美術館と鳥取たくみ工芸店が横並びで建っています。
鳥取民藝美術館で鳥取の民藝品に触れ、鳥取たくみ工芸店でお買い物をし、たくみ割烹店でお食事をするという流れを楽しめます。
たくみ割烹店では、実際に民藝器を使って、地元食材や郷土料理を味わうことができ、鳥取の「食」と「民藝」を両方楽しむことができます。
鳥取に観光に訪れたら、ぜひ寄ってみて頂きたい「たくみ割烹店」について、お店の様子やメニューなど、さっそく詳しくご紹介していきます。
お店の様子
民藝品に囲まれた趣のある店内は、ほぼ開店当時のままだといわれています。
1階には4人掛け、2人掛け、3人掛けのテーブルが並び、2階にも客席があります。
ランチタイムは11時30分から14時までですが、11時40分ごろに訪れた時には、既に多くのお客さんがいらっしゃいました。地元の方や観光客の方で賑わう店内は、12時近くには1階も2階も満席になり、席が空くのを待っているお客さんもいらっしゃり、人気店であることが伺えます。
観光やお仕事などでお時間が限られている方は、開店後すぐに訪れるなど、お昼のピーク時間を避けることをお勧めします。
主なランチメニューの紹介
次に主なランチのメニューについてご紹介します。主なランチメニューは7種類ほどあり、地元食材がふんだんに使われています。
鳥取和牛を使用したハヤシライス(1,080円)や牛丼(1,300円)、鳥取産のお魚やお肉を日替わりで盛り付けた松花堂弁当(870円)など、ご当地の味が楽しめます。
お米は全て鳥取国府福田農場のコシヒカリで、お食事後には全てのメニューにコーヒーかヨーグルト、又はフルーツが付いています。
こちらのメニュー以外にも、一品料理や鳥取の地酒なども種類豊富にあり、お酒を楽しまれたい方にもオススメです。
大人気メニュー!鳥取和牛みそ煮込みカレー
今回は、お店の大人気メニュー「鳥取和牛みそ煮込みカレー(1,080円)」を頂きました。
こちらのメニューは地元民もイチオシで、鳥取を訪れたらぜひ食べていってほしいグルメの1つでもあります。
鳥取和牛を鳥取産の味噌と玉ねぎでじっくりと煮込んだカレーで、深みのある味わいを楽しめます。
辛さは中辛くらいで食べやすく、煮込まれたお肉はトロトロで、口のなかでとろけます。
絶品のカレーに夢中になってしまい、ついつい忘れがちになってしまいますが、このカレーが盛り付けられている器にも注目です。
鳥取の民藝品の器を実際に使っており、料理を盛り付けた際の見た目はもちろんのこと、手に持った感覚や使い心地なども判ります。観賞したり、飾ったりするのもいい民藝品ですが、やはり使ってこそ。
鳥取の「食」をふんだんに使ったお料理を、民藝品の器を使って、ぜひ楽しんでいって下さいね。
おわりに
地元食材や郷土料理を、鳥取の民藝品の器を使って味わうことができる「たくみ割烹店」はいかがだったでしょうか?
駅からもすぐ近くにあり、アクセスも大変いいので、隣接した鳥取民藝美術館や、鳥取たくみ工芸店と合わせて、ぜひ立ち寄ってみて下さいね。