鳥取県岩美郡岩美町に位置する浦富海岸は、奇岩や洞門、断崖絶壁、透明度の高い海など、山陰海岸ジオパークの中でも、自然豊かな美しい景色が密集している人気スポットです。今回ご紹介するのは全長約3km、高低差約90mのやや難易度を伴う「浦富海岸自然探勝路」と呼ばれる散策コース!浦富海岸に来たのなら絶対に見忘れたくない千貫松島や鴨ヶ磯、城原海岸などの絶景美を網羅しています。県外の方や初めての方には少し判りにくい場所にあり、またどのようなコースなのかイメージしづらいかと思いますので、ぜひ参考にして下さいね♪
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絶景ポイント網羅のコース紹介
まずは、今回散策する見どころ満載のコース全体を簡単にご紹介します!絶景ポイントを判りやすくご紹介するため、コースを1~5に区切って、ご紹介しますね♪
- コース1:中国近畿連絡自然歩道入口(スタート地点)~千貫松島(せんがんまつしま)
- コース2:網代展望台と観音浦(かんのんうら)
- コース3:鴨ヶ磯(かもがいそ)
- コース4:菜種五島(なたねごとう)と黒島(くろしま)
- コース5:城原(しろわら)海岸(ゴール地点)
山道や急傾斜、坂道、階段と少々難易度を伴う全長約3kmに渡るコースです。高低差も約90mあるので、楽なコースではありませんがコース毎に掻い摘んで車でも近くまで行けるので、ぜひ参考にして下さい♪
歩く際は、最低限の装備や準備を整えて挑戦しましょう!
事前に知っておきたい準備と注意点
コースのイメージとしては、登山ほどの重装備は必要ないけれど、ハイキングほどの軽装備ではやや不安といったところです。トレッキング(山歩き)が最も近く、それに合わせた装備をしましょう!
最低限の準備1:服装編
山歩きをする際には基本的なことですが、通気性の良い動きやすい服装で行きましょう!途中で暑くなることや軽装を意識して肌の露出が多い格好を考える方も多いかもしれませんが、日焼けや虫刺されなどを考えると控えた方が無難です。
最低限の準備2:持ち物編
やはり水分補給は欠かせません。ほぼ山道なので、水筒やペットボトルなどは持参したほうが良いです。他にも余裕があれば、日焼け止めや虫よけスプレー、虫刺されの薬、絆創膏やサポーターなどがあると安心です。
最低限の準備3:虫に対する心の準備編
山歩きにはつきものですが、とにかく虫は多いです。「虫は絶対ダメ!」という方は要注意です。名も判らないようなクネクネ、ウニョウニョした虫から、追いかけ回してくる蜂、回避しようのない蜘蛛の巣は最低限覚悟しましょう。
実際の装備と心の準備ができたら、さっそく絶景満喫散策コースに出発しましょう!
コース1:中国近畿連絡自然歩道入口(スタート地点)~千貫松島(せんがんまつしま)
網代漁港を少し奥に進むと、スタート地点である中国近畿連絡自然歩道入口最寄りの駐車場に着きます。
周囲には無料駐車場が多いですが、少々距離があるので、こちらを使用すると便利でしょう。スタート地点からは、これから行くコースに更に期待を膨らませる綺麗な景色が垣間見えています。
最初から急傾斜の石段ですが、千貫松島までは距離的には短いです。アップダウンの激しい道や虫の洗礼を受けて、歩を進めましょう。
- 中国近畿連絡自然歩道入口
- 鳥取 / 自然・景勝地 / ハイキング
- 住所:鳥取県岩美郡岩美町網代118-158地図で見る
- 電話:0857-73-1416(岩美町商工観光課)
見事な海食洞門!千貫松島
トンネルのように穴が貫通している岩が人々を感動させる千貫松島。
島の大きさは周囲50m、高さは25m。浦富海岸のパンフレットや島巡り遊覧船の目玉スポットをさっそく見ることができます。
一本だけ生えている松は、江戸時代の鳥取藩二代目藩主池田綱清も絶賛し、名前の由来ともなりました。今も昔も変わらない美しさを留めています。
かなり急な石段ではありますが、下まで降りていくことができ、岩に囲まれた砂浜から奇岩や透明度の高い海を間近で楽しむことができます。
コース2:網代展望台と観音浦(かんのんうら)
千貫松島をこえると、また細い道や階段が続きます。
散策コース内には適度な場所に道標や絶景スポットの紹介があるので安心です。
案内に従い、歩みを進めると程無くして、観音浦を見渡せる網代展望台に到着です。
まるで海上庭園のような美しさ!観音浦
花崗岩でできた島々は「観音浦」と呼ばれ、規則正しい節理で構成されています。
離れ岩が連続して織りなす景色は、まるで海上庭園のような美しさです。
また、この周辺は洞窟(海食洞)が最も多く点在している場所でもあります。より詳細に観察したい方は、海上から観るのがオススメです。
コース3:鴨ヶ磯(かもがいそ)
次に目指すのは、浦富海岸で特に優れた景勝地として名高い鴨ヶ磯です。
日本海の荒波によって作られた、切り立った断崖や海食洞など変化に富んだ海岸地形を楽しみながら進みましょう。
ここまで来ると難易度を伴った少し危険な道も増えてくるので、体調や自身の体力を考慮してスポットを取捨選択しながら進むことを心がけましょう。
海域公園地区指定!美しい自然の恵みが豊富な鴨ヶ磯
大小様々な島が点在している入り江の鴨ヶ磯。周辺の海水は透明度が高く、光が深いところまで届くため、海藻や魚介類の生育に適しており、海域公園地区に指定されています。
付近の岩盤には縦や横に入った割れ目が無数に見られ、その割れ目に沿って雨水や海水が侵入するため、風化が進み、独特の形をしています。
ぜひ、岩の形や岩面の模様もじっくり観察してみて下さいね♪