電車1本で行ける!まるで映画の世界!英国貴族の館ハットフィールド・ハウス

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   2017年5月13日更新

ロンドン市内から電車で最短20分で着ける貴族の館、ハットフィールド・ハウスは一般公開されており、ため息の出るような豪華さで、英国貴族の優雅な生活を垣間見ることができますよ。ここは数多くの映画やドラマのロケ地ともなっています。

一般公開されている貴族の館

最近、近代の貴族の豪奢な生活を描いて大人気になったイギリスのドラマ『ダウントン・アビー』を観て英国貴族の生活にあこがれや興味を持った方が多いようです。

ダウントン・アビーのロケ地となった伯爵の館ハイクレア城は公開時期が短く早期の予約も必要、行くにもタクシーが必要だったりと大変なため、行ってみたくても断念するファンも少なくないのではないでしょうか。

しかし、イギリスで映画やドラマのロケ地になって、一般公開もされている貴族の館はハイクレア城だけではないのです!

今回は、これまでさまざまな映画やドラマに出たこともある貴族の館、ハートフォードシャーのハットフィールド・ハウス(Hatfield House)をご紹介します。

ロンドン市内から電車で北に20分〜50分ほど(※電車によって異なる)、駅から出てすぐの手軽さで行けるんですよ!

女王、国王もゆかりのハットフィールド・ハウスの成り立ちと歴史

ドラマや映画に描かれる国王、女王も使った!

ハットフィールド・ハウスの敷地には主な建物が2つあります。

古くて小さい方は、もともと15世紀末に聖職者の邸宅として建造された建物の一部です。

  • 古い建物は現在ではオールドパレスと呼ばれています。

聖職者の邸宅は、国王ヘンリー8世に没収され王室の宮殿のひとつとなりました。

ヘンリー8世は有名な暴君で、彼やその妻は、シェークスピアの『ヘンリー八世』に始まり現代にいたるまでしばしば小説やドラマ、映画に描かれています。

そして、その後の国王、女王となるヘンリー8世の子供たちはその宮殿で育ちました。その中でエリザベス1世もまた映画やドラマなどで数多く描かれた有名な君主です。

邸宅内にはエリザベス1世の肖像も飾られています。

エリザベス1世が戴冠した当時、英国はヨーロッパの凡庸な一国家のひとつでしたが、彼女の長年にわたる堅固な統治により、スペインの無敵艦隊を破る強さを得、七つの海を支配する大国になる礎を築いたのです。

ケイト・ブランシェット主演の映画『エリザベス』『エリザベス:ゴールデン・エイジ』はエリザベス1世を描いた映画のひとつで、ここでロケをされたシーンもあります。

ハットフィールド・ハウスの当主と、日本との意外な縁

17世紀初期に宮殿はソールズベリー伯爵のセシル家の所有となり、母屋は記事冒頭の写真のものに建て直され、現在のハットフィールド・ハウスとなりました。

  • 母屋の背面。駅から徒歩で行く場合は背面からアプローチします。

貴族の館は、歴史の中で解体されたり売られたり、様々な運命をたどったものも多いですが、ハットフィールド・ハウスは建設以来3世紀の間ずっとセシル家に所有され、当主は今でもこの館に住んでいます。

セシル家は歴史の中で侯爵に昇格し、ビクトリア時代には首相も輩出した名家で、ハットフィールド・ハウスは政界サロンのような役割を担っていた時期がありました。その頃に伊藤博文も訪れたことがあるのだそうです。

館の中はため息の出る豪華さ!

お勉強はこのくらいにして、館の中を見てみましょう!

ハットフィールド・ハウスには現在でもセシル家当主が暮らしており、一般公開されているのは当主が暮らしていない部分です。
公開されている部分も結構な大きさですので、今回はその中からさらに一部をご紹介しますね。

舞踏会や晩餐会の開かれるマーブルホール

マーブルホールと言う広い部屋は、舞踏会や晩餐会などに使われる部屋だそうです。

ここは『バットマン』などの映画に出ているようですよ。

たくさんのポートレートに囲まれた客間

客間に飾られた、女王エリザベス1世の肖像画や国王ジェームズ1世から送られた自身の像などが、王室との密接な関係を表していますね。

知の宝庫ライブラリー

ライブラリーは16世紀から現代までにおよぶ、10,000冊以上の蔵書コレクションを誇るそうです。

ここは映画『トゥームレイダー2』などに出て来るようですよ。

貴族の館のライブラリーはファッションのためにしつらえられると言うのが一般的な見方ですが、知の財産の所有量が自慢になると言うのはヨーロッパ的ですね。

屋敷の中にチャペル

館には一族のためのチャペルもあります。こちらも個人所有のものとは思えない大きさ、意匠の凝りようです!

立派なステンドグラスは17世紀初頭のものだそうです。

細部にわたり凝った装飾

長くなってしまうのでいちいち取り上げられませんが、それぞれのスペースは天井までも美しく装飾がされているんですよ。

この階段の天井の装飾は特に、ビクトリア女王が館を訪問されるに当たりほどこされたのだそうです。また、この階段は手すりにまで細かい装飾がなされています。

コレクションの規模も違う!

甲冑が展示されている廊下です。

甲冑のほとんどは19世紀半ばに当時の当主が購入したコレクションなのだそうです。ロールプレイングゲームの世界そのものですね!

大きなキッチン

キッチンも大きいです!

第一次大戦の時に館を軍事病院として差し出したのをきっかけにこのキッチンは使われなくなったそうですが、ジャムなどの保管室、お菓子を作る別室、食器洗い室などもあり、昔はそれぞれに担当の雇い人がいたそうです!

ドラマ『ダウントン・アビー』のようなドラマが繰り広げられたのかな、なんて想像が膨らみますね。

レンタルできるオールドパレス

最初に紹介した、元々聖職者の邸宅だった頃に建てられた古い建物はオールドパレスと呼ばれ、現在は結婚披露宴などのイベントにレンタルすることができるそうです。

オールドパレスは今やがらんとしたホールのような状態で、さして見どころはありませんが、イベントにレンタルされている時は中が見られないことが多いので、中を見たい方は事前に問い合わせをした方が良いようです。

さまざまな庭園

広い敷地には庭園がいくつかあります。

こちらはオールドパレスの前の迷路園です。

こちらは噴水のあるウェストガーデン。

イギリスの庭園らしく、広くて、きれいに手入れされ、さまざまなお花が植えられていて美しいです!

この他、母屋の窓から見えるイーストガーデンもあります。

また、邸宅と整備された庭園を囲む広大な敷地には遊歩道が整備され自然を散策しながら歩けるようにもなっています。

たくさんの映画、ドラマのロケ地!

ハットフィールド・ハウスの公式HPによると以下の映画、ドラマが撮影されたそうです。(カッコ内はイギリスでの公開年です)

  • ザ・クラウン(2016)
  • Taboo(2016・日本未公開)
  • ワンダーウーマン(2016)
  • ヴィクター・フランケンシュタイン(2015)
  • Mr.ホームズ 名探偵最後の事件(2015)
  • パディントン(2014)
  • 47RONIN(2013)
  • ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013)
  • アンナ・カレーニナ(2012)
  • シャーロック・ホームズ 2(2011)
  • マリリン 7日間の恋(2011)
  • ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011)
  • 名探偵ポワロ – Hallowe’en Party(2010)
  • 英国王のスピーチ(2010)
  • シャーロック・ホームズ(2008)
  • エリザベス:ゴールデン・エイジ(2006)
  • ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-(2006)
  • Vフォー・ヴェンデッタ(2005)
  • ニュー・ワールド(2005)
  • バットマンビギンス(2005)
  • チャーリーとチョコレート工場(2004)
  • リバティーン(2004)
  • アーネスト式プロポーズ(2002)
  • トゥームレイダー(2001)
  • バンド・オブ・ブラザース(2000)
  • スリーピー・ホロウ(1999)
  • 恋に落ちたシェイクスピア(1998)
  • バットマン(1989)

筆者は実はかなりの映画好きだった時期があるのですが、あれ、あの映画が入っていない、と言うのもあるので、こちらのリストは主なもので他にもたくさん細かいのがありそうですね!

ビジターインフォメーション

公開時期

毎年春から初秋にかけて一般公開されます。2017年は4月17日から9月30日までです。

開館日

  • ハットフィールド・ハウス  水曜-日曜 & 祝日の月曜
  • ウェストガーデン & 遊歩道  火曜-日曜 & 祝日の月曜
  • イーストガーデン      毎週水曜日のみ

開館時間

  • ハットフィールド・ハウス   AM 11:00 〜 PM 5:00(最終入場 PM4:00)
  • ウェストガーデン & 遊歩道  AM 10:00 〜 PM 5:30
  • イーストガーデン       AM 11:00 〜 PM 5:00

料金

邸宅、ウェストガーデン、遊歩道へ入場可能なチケットは、大人£19、シニア£18、子供£9、ファミリー£49

イーストガーデンは別料金で、年齢にかかわらず1人£4

  • 5歳以下は無料
  • 子供料金は5〜15歳
  • ファミリーは大人2人に子供4人まで
  • 庭園のみのチケット、団体チケット、ガイドツアーもあります。詳しくはハットフィールド・ハウスのHPをご覧ください。

アクセス

ロンドン市内のキングスクロス駅またはフィンズベリー・パーク駅から「Great Northern Route」でハットフィールド駅まで。電車により20分から50分程度。入り口ゲートまで駅から歩いてすぐ。

ハットフィールド・ハウス

イギリス / 建造物

 

住所:Hatfield Hertfordshire AL9 5NQ

Web:http://www.hatfield-house.co.uk/

この記事で紹介されたスポットの地図

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※この記事は2017年5月4日の取材に基づき公開した情報です。
 記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
トラベルライター
観光地のすき間に入り込んじゃう自由トラベラー

海外生活10年目、ロンドン、オーストラリア、フランクフルトと渡り歩き現在はシンガポール生活満喫中。さらに40カ国におよぶ旅行体験、元外資系企業勤務、そして欧州人夫との国際結婚からのマルチカルチャー経験を生かし通訳をやらせてもらっています。
TOEIC900点台の英語力を武器にしてネット、知り合ったローカルや各国人から聞いた口コミ、ニュースサイト等を駆使し日本人にとって当たり前でない現地情報を元に楽しく海外生活、旅行を満喫しています!

http://unasaka8.jimdo.com/

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