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【ベトナム】世界遺産!ホイアンからもダナンからも行ける「ミーソン遺跡」

取材・写真・文:

東京在住

2019年1月18日更新

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写真:Emily

ベトナムには2019年1月現在、計8カ所の世界遺産がありますが、今回は1999年に世界遺産に登録され、中部の都市ダナンからもフエやホイアンからも行ける世界遺産「ミーソン遺跡」をご紹介します。ジャングルの中に突如現れる神秘的なレンガ作りの遺跡がとても印象的な場所です。

この記事の目次表示

ミーソン遺跡とは

  • 写真:Emily

ミーソン遺跡とはチャンパ王国の聖地であった場所です。チャンパ王国とは、4世紀後半に始まり、一時期は海洋国家として繁栄を築いていた国家でした。(その後、16世紀に、現在のベトナムを作った「キン族」によって滅ぼされました。) 

このチャンパ王国、ベトナムの歴史でも少し変わった歴史を持っています。というのも、ベトナムは中国によって支配されたことで古くから仏教大国ですが、このチャンパ王国はインド人上人がもたらした国家でした。よって、仏教ではなくヒンドゥー教の影響がこのミーソン遺跡に残っているのです。

ミーソン遺跡がある一帯は深い木々に覆われていたため、ベトナム人の間にも長らく知られておらず、フランス人によって20世紀初頭にようやく発見されたのでした。

ここには8世紀から13世紀末までに建てられた遺構が残っています。自然崩壊の影響もありますが、ベトナム戦争時に受けた被害のため、かなり崩壊が進んでいるのが現状です。

ミーソン遺跡にはツアーを利用していこう

ミーソン遺跡へは個人で行くのは困難。ホイアンやダナンからのツアーを利用すると良いでしょう。今回筆者は、ホイアン発の半日バスツアーに参加しました。

ホテルへピックアップに来てくれる

ホイアンの旧市街に近いホテルであれば、ほとんどのツアーがホテルへピックアップに来てくれるとのこと。もしくは、旧市街の近い場所を指定されてそこで集合ということもあるようです。

約1時間半ほどでミーソン遺跡に到着

  • 写真:Emily

バスの中で下の写真のような「ミーソン遺跡への入場券との引換券」をもらいますので、入り口にて渡します。

  • 写真:Emily

ツアーはガイド付き

帰りのバスの出発時間を言われ、バスの駐車位置も伝えられましたが、ツアーは丁寧なガイド付きです。英語でのツアーでしたが、ガイドの方の英語がとても分かりやすいので、単独行動よりも、ガイドを聞きながら見学することをお勧めします。

ミーソン遺跡内部の紹介

ミーソン遺跡展示館

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遺跡チケット売り場の横に展示館があります。館内では写真や地図はもちろん、遺跡も展示されています。

  • 写真:Emily

展示館は日本の援助で建てられたもの。日本語の簡単な説明もあります。

遺跡群へはシャトルで行こう!

  • 写真:Emily

遺跡群へは展示館から2kmほどあるので、無料のシャトルを使って行くのが便利です。心地いいスピードで山道を走っていくので気分も爽快です。

  • 写真:Emily

一番後ろの席に座れば、山間の景色を独り占めしている気分になれます。

5分ほどシャトルに乗れば遺跡群の入り口に到着。ここからもう少し歩きますが、道は舗装されているので歩きやすく安心です。

  • 写真:Emily

途中にポツンとある遺構がこれからの見学へのワクワク感を高めてくれます。

  • 写真:Emily

8グループに分けられている遺跡群

遺跡群はA〜Gの8つにグループ分けがされています。今回は主な見所になっているグループを、シャトル発着所に近い順にご紹介します。

グループEとF

  • 写真:Emily

2015年に修復が完了した宝物庫。レンガのオレンジ色が鮮やかで新しいものだと分かりますね。

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リンガとヨニと呼ばれる、男性と女性のシンボル(子孫繁栄の象徴)。

  • 写真:Emily

修復中の祠堂もありました。

  • 写真:Emily

こちらは、門衛神のドヴァラパーラ。(頭部はフランス人が持って帰り、ルーブル美術館にあるのだとか。)

グループBとCとD

一番保存状態が良いとされているエリア。1300年前に建てられたヒンドゥー教のシヴァ神を祀る祠堂が並びます。

  • 写真:Emily

ちなみにミーソン遺跡の建物はレンガで造られていますが、レンガをくっつける際に漆喰などの「接着剤」となるものを全く使った痕跡がないとのこと。どのようにして「くっつけられた」のか今でも不明だとのことです。また、1000年以上もの昔のレンガであるにもかかわらず、コケや草が隙間が生えてくることも少ないので、その理由もいまだに不明だそうです。

美しいレリーフをたくさん堪能することができます。

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また、幾つかの遺構の内部は展示室となっており、シヴァ神や象などが展示されています。

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グループG

13世紀に小高い丘の上に建設された祠堂があります。

  • 写真:Emily

この祠堂はイタリアの援助によって再建されたそうですが、元々の高さがどれくらいまであったのか不明なため、再建途中でイタリアの援助は撤退したそうです。

  • 写真:Emily

石碑もありますが、まだ解読されていないとのこと。

グループA

かつては美しい祠堂があった場所です。しかし、ベトナム戦争時の爆撃によって破壊され、現在は土台の部分だけが残っている状態です。(今回のツアーでは行きませんでした。)

遺跡管理小屋

遺跡管理小屋では1日3回、約30分のチャムダンスショーが行われています。

ミーソン遺跡見学時の注意

熱中症対策/雨季対策

遺跡は森の中にあるとは言え、全て屋外。2月~9月頃までの乾季の時期は、とても強い日差しに長時間さらされます。必ず日焼け対策と、水分補給の準備をしましょう。

また、12月ころまでの雨季は雨対策が必要。また、滑りにくい靴の方が雨で濡れたところを移動するのには安全です。

服装

ミーソン遺跡はヒンドゥー教の聖域なので、特に女性は肌を露出し過ぎる服装は避けた方がいいでしょう。前述の通り、滑りやすいところもあるので、足元はサンダルなどではなくスニーカーを履いた方がいいでしょう。

今回参加したツアーについて

今回筆者が参加したツアーは、ホイアンのホテルで予約してもらったホイアン発ツアーでした。

8時半にホテル出発、10時半頃にミーソン遺跡到着。2時間ほどのガイドツアーがあり、その後、旧市街まで帰ってきて14時過ぎに到着。13,000ドンでした。(約610円 ※2019年1月時点での換算レート使用)

ホテルやホステルでは色々なツアーが用意されていますし、ホイアンでしたら旧市街の旅行代理店などですぐに申し込める印象でした。

最後に

ミーソン遺跡、いかがでしたか。カンボジアのアンコールワット遺跡群やミャンマーのバガン遺跡群に比べると小規模ですが、レリーフの美しさにはとても感動するはずです。半日のツアーもあるので、ぜひ気軽にツアーに参加してミーソン遺跡を楽しんでみてください。

ミーソン聖域
ベトナム / 遺跡・史跡 / 観光名所
住所:My Son Sanctuary地図で見る

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この記事を書いたトラベルライター

グルメもアートも世界遺産も絶景も!とことん貪欲トラベラー
普段は粛々と、黙々と、真面目に仕事をこなす30代会社員。でも、心の中はいつでも、次の休みはどこに旅行しようかな〜と考えている。友達とワイワイ行く旅行も好き。一人で現地で知り合った方とビールを飲みながらお話しするのも好き。旅先で欠かせないものはその土地ならではの食、世界遺産、美術、そして人との交流!せっかく旅行するのなら貪欲に自分のやりたいこと、見たいもの、食べたいものはぜーんぶ楽しむ♪ アメリカ・フロリダ州オーランドとシンガポールは1年ずつ住んでいたことがあるので、特に好きなところ!

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