和歌山県和歌山市に建つ「紀三井寺(きみいでら)」。JR和歌山駅から2駅の紀三井寺駅で降車し、駅からも徒歩10分で着く距離にあり、アクセスも大変便利です。今回は、お寺巡りや参拝にはもちろん、観光スポットとしてもオススメな「紀三井寺」の見どころについてご紹介します。本当に数多くの見どころがあるので、ぜひ和歌山市観光の参考にして下さいね!
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紀三井寺とは?
和歌山県和歌山市に建つ紀三井寺(きみいでら)は、宝亀元年(770年)に唐から渡ってきた僧・為光(いこう)上人によって開かれました。
正式な寺名は「紀三井山金剛宝寺護国院(きみいさんこんごうほうじごこくいん)」ですが、境内から湧きだす三つの霊泉から「紀州にある、三つの井戸が有るお寺」→「紀三井寺」と呼ばれるようになり、親しまれ続けています。
西国三十三所観音霊場第二番目の札所であることもあり、1年通して多くの参拝者が訪れると共に、早咲きの桜の名所としても有名であることや、境内から日本遺産認定・和歌の浦が見渡せるなど、見どころも多いため観光客も数多く訪れます。
他にも、231段もある結縁坂や、日本最大級の寄木立像の大千手十一面観世音菩薩像、国や県の指定を受ける重要文化財など、とにかく見どころ満載です。
参拝はもちろんのこと、観光地としても人気の紀三井寺について、さっそく詳しくご紹介していきます。
結縁坂をのぼろう!
紀三井寺へお参りするには、まず、こちらの結縁坂(けちえんざか)をのぼっていかなければなりません。
急な石段は231段もあり、参拝者泣かせの急坂として有名です。
結縁坂には、江戸時代の豪商として知られる紀伊国屋文左衛門の逸話が残っており、この坂で若き日の文左衛門が結婚と出世のきっかけをつかんだことから、商売繁盛・良縁成就・開運の坂として知られています。
結縁坂をのぼっていく途中にも多くの見どころがあるので、ご紹介します。
楼門
結縁坂の入り口に建つ楼門。
室町時代・永正6年(1509年)に建てられて以来、たびたびの修理をうけ、桃山時代の様式が残されています。
欄間には牡丹と蓮のあざやかな彫刻が施され、国指定重要文化財にも選ばれています。
紀三井寺には数多く重要文化財がありますが、楼門以外の重要文化財は全て結縁坂を登った先にあるので、まずはこちらでじっくりとその素晴らしさを楽しんでいかれて下さいね。
三井水の1つ、清浄水
紀三井寺の名前の由来となった三つの井戸は現在もあり、年中絶えることなく清水がこんこんと湧き出ています。
その三井水(さんせいすい)の1つ、清浄(しょうじょう)水が、山門をくぐって最初の石段をのぼった右手側にあります。
清浄水の周辺には、松尾芭蕉の句碑や、後代紀州の俳人達の句碑も建てられているので合わせて見学されていって下さいね。
身代り大師
清浄水を通り過ぎ、さらに石段をのぼっていくと、同じく右手側に身代り大師が見えてきます。
身代り大師は、災厄を代わりに受けてくれるので、不運続きの方や厄年の方に特にオススメです。
身代守をはじめ、厄落とし人形など、種類豊富な厄除けアイテムがそろっているので、ぜひ立ち寄ってみて下さいね。
厄除けの坂
結縁坂の途中は、女厄除坂(33段)、男厄除坂(42段)、還暦厄坂(60段)と厄年にちなんだ段数で分かれている箇所があります。
厄年を踏み越えていくこの坂は厄除の坂としても有名なので、観音様に厄除けを願いながら一段一段しっかりとのぼっていきましょう。
境内を散策・参拝しよう!
長い長い結縁坂をのぼりきると、ようやく本堂や日本最大級の寄木立像の大千手十一面観世音菩薩様がいらっしゃる新仏殿などが見えてきます。
建造物を中心にこちらも数多くの見どころがあるので、それぞれご紹介していきます。
本堂
県の重要文化財にも指定されている本堂は、江戸時代・宝歴9年に建立されました。
本堂でも、おみくじやお守りなどの購入ができるので、参拝と合わせてぜひじっくりとみていかれて下さいね。
鐘楼
安土桃山時代・天正16年(1588年)に建てられた鐘楼。
国の重要文化財に指定されており、全体に軽快な感じが漂う造りは、鐘楼建造物のなかでも白眉とされています。
建造物としても見事な造りを、ぜひ楽しまれていって下さいね。
新仏殿
本堂と向かい合うようにして建つ新仏殿には、日本最大級の寄木立像の大千手十一面観世音菩薩様が祀られています。
高さ12メートル、重さ約30トンの、神々しく金色に輝く巨大な観音様を拝めます。
また新仏殿の三階は展望回廊となっており、和歌の浦の絶景が楽します。
参拝と合わせて、日本遺産にも選ばれ、絶景の宝庫ともいわれている和歌の浦をぜひ見ていってはいかがでしょう?
多宝塔
室町時代・文永6年(1449年)に建てられた多宝塔。
下層は四本柱の方形、上層は十二本の柱を立て高欄を巡らせた円形となっており、国の重要文化財に指定されています。
多宝塔には室町中期様式・五智如来が祀られているので、合わせて参拝されていって下さいね。
おわりに
参拝はもちろんのこと、観光にもオススメな紀三井寺の見どころの数々はいかがだったでしょうか?
歴史、伝説、重要文化財、絶景と、本当に数多くの魅力があります。和歌山市を観光される際には、ぜひ紀三井寺にも足を運んでみて下さいね。
- 紀三井寺
- 和歌山市 / 女子旅 / 夜景 / パワースポット / 寺 / 桜の名所 / 縁結びスポット
- 住所:和歌山県和歌山市紀三井寺1201地図で見る
- 電話:073-444-1002
- Web:http://www.kimiidera.com/