屋久島
屋久島観光
日本ではじめて世界自然遺産に登録された森に覆われた島

【屋久島】縄文杉・白谷雲水峡へ行く際の服装・持ち物アドバイス

取材・写真・文:

愛知在住

2018年11月7日更新

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写真:mayuko

屋久島の雄大な自然は、人里から離れた場所にあります。『もののけ姫』の世界で知られる白谷雲水峡までは往復約6時間、縄文杉までは往復約10時間が目安の歩行時間となっています。長時間の山歩きを良いコンディションで動けるよう、服装と持ち物のアドバイスをお伝えしたいと思います。

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服装の基本

服装は体温調節がこまめにできるようにするのがポイントです。歩いている途中に暑くなってきますが、縄文杉・白谷雲水峡は島の中でも標高が高い場所にあり、登り進むにつれて気温が下がります。また、雨が降ると体が冷えたりします。脱ぎ着しやすいように、服を何枚も重ねるのが基本のスタイルです。

  • 写真:mayuko

上半身のスタイル

肌着

アウトドアショップなどで売られている、吸湿速乾タイプのものを強くおすすめします。

ユニクロのエアリズムやヒートテックなどは、街中で着用するには適していますが、山中で長時間の歩行時に着用すると吸い取った汗がなかなか乾きません。また、綿素材のものは汗が乾きにくく、体を冷やしてしまうので不向きです。

Tシャツ

肌着が吸った汗を発散させたら、Tシャツがその汗を吸い取ります。ですので、こちらも速乾タイプをおすすめいたします。ランニングウェアなどを扱うお店をのぞくと、カラフルで可愛いものがたくさん揃っています。

  • 写真:mayuko

長袖シャツ

秋(~10月下旬頃まで)であれば、長袖シャツは2枚くらいあれば十分です。歩行中の体温調節は長袖衣服の着脱で行うことが多いです。筆者は1枚はメリノウールのカットソータイプ、もう1枚はシャツを着用しました。

  • 写真:mayuko

メリノウールは、ウールの中でもメリノ種を使用した天然素材で保温機能があります。また、吸湿機能も優れているので汗や体から出る湿気を吸ってくれます。さらに、吸水すると熱を発生させるので、体を冷やしにくいというメリットもあります。

シャツは襟が付いていると、日よけ効果もあります。薄いフリース素材のプルオーバーなども良いと思います。

フリース

必要に応じてご用意ください。移動中は体温も上がるので必要ありませんが、休憩などでじっとしているときに体が冷えないように羽織れるものがあると便利です。山の中では気温の上下幅も大きいので、一つ持っていると重宝します。

最近は小さくコンパクトに畳めるものもあるので、一枚持っておいても良いかもしれません。筆者は圧縮袋に入れて持っていきました。

レインウェア

屋久島は「1ヶ月のうち35日は雨が降る」と言われているくらい、雨の多い地域です。また山の天気は変わりやすく登り始めは快晴だったのに途中で大雨が降ってくるなんてこともあります。なので、防水機能がしっかりしたレインウェアを上下とも持って行ってください。

撥水加工のパーカーは、にわか雨などは凌げますが、本降りになってくると雨が浸み込んでくるのでレインウェアとしての使用はおすすめしません。また、100円均一で手に入るようなカッパは屋久島の雨には対応できないそうです。

筆者の場合は、いつ雨が降ってもいいように、上着はパーカーの代わりにレインウェアを着用していました。

帽子

標高が高くなってくると、日差しもきつくなってきます。紫外線防止のためつばのある帽子の着用をおすすめします。小枝などから頭を守ることもできます。撥水加工のあるものは、小雨程度なら凌げますよ。

  • 写真:mayuko

下半身のスタイル

ズボン

撥水性があると安心です。足を岩や石に掛けながら道を上がったりする場所もありますので、ストレッチが効いた素材のものがよいです。ジーパンは伸縮性がないので動きが制限されたり、一度濡れてしまうと乾きにくいため、避けてください。

  • 写真:mayuko

靴下・靴

靴下は、分厚いものを選ぶと足が疲れにくいです。

  • 写真:mayuko

靴は登山用のしっかりしたものをご用意ください。ハイカットタイプのものだと足首がより安定します。

  • 写真:mayuko

その他の持ち物

ザック・ザックカバー

日帰りでしたら30~35L程度の収容量のザックがちょうど良いです。雨が降った際にザックと中の荷物を守るザックカバーもご用意ください。

  • 写真:mayuko雨に備えて常にザックカバーをかける方もいます

手袋、ネックウォーマー

手袋は体温調節をしたり岩場を掴みながら歩く際に活躍します。手のひら側にイボイボのついたものが便利です。軍手などでも代用可能です。

  • 写真:mayuko

ネックウォーマーは着脱が簡単なので、体温調節に役立ちます。

  • 写真:mayuko

登山用のストック

登山用のストックは、特に下り道の時に重宝します。右利きの方は右手に持つ場合が多いです。足にかかる負担を減らすことを目的としていますので、右手に持つ場合は左足が地面に着くタイミングでストックを突くと効果的です。そのかわり、ストックを持っている手に負担がかかりますのでご注意ください。

  • 写真:mayuko

防水グッズ

急な雨に備えて、持ち物の防水対策は事前に行っておきましょう。スマホやカメラなどはジップロックや防水ケースに入れて守ってください。着替えも雨に濡れてしまわないように、ビニール袋などで包んでからリュックにつめてくださいね。

折り畳み傘

山の中で傘?と思われるかもしれませんが、休憩時には傘が役立つのです。雨が直接当たらないので、体力の消耗を防いでくれます。

お弁当、行動食

山の中に売店はありませんので、昼食用にお弁当を持参します。朝の出発が早いので、前日にスーパーなどで調達しておくか宿泊先に依頼しておき出発の朝に受け取ってください。

行動食として、チョコレートや飴など、糖分やエネルギーを補給できるものを持っていきましょう。カロリーメイトやドライフルーツ、ナッツなどお好みのものを用意しておくと道中のテンションも上がると思います。

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路地裏あるき大好きな、自称☆台湾親善大使☆
台湾のゴハン、優しさとテキトーさを合わせもつ人たち、景色に魅了されて、1年に最低1回は台湾を訪れています。定番の観光スポットからディープな楽しみ方など、いろいろ発信したいです。
台湾以外の海外•国内のたび情報もたくさん紹介します。

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