せっかくナパバレーに行くなら、泊まりでゆったり過ごしてみませんか?宿泊するなら、交通機関もレストランも充実しているダウンタウンが断然おすすめ!Main St.(メインストリート)やNapa River(ナパ川)の散策も楽しめます。そんなダウンタウンにあるホテルの中でも【Napa River Inn】は“Historic Hotels of America”に認定された歴史的建造物。ホテルに見えない外見と、内側とのギャップがまた魅力的!ホテルの中や歴史、立地の良さなども含めてご紹介いたします。
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ナパバレーのワイナリー巡りに便利な立地
広大なナパバレーでワイナリー訪問を楽しむためには、車の運転手として誰かが犠牲になるしかない?いえいえ、そんなことはありません!
ナパバレーは近年、路線バスやワイントレインなどの交通機関が整っているので、車がなくても楽しめるようになっています。
そんな交通機関の乗り場として便利なのが、ダウンタウン。
特に【Napa River Inn】は、Napa River(ナパ川)を挟んだ向こう側に、路線バスのターミナル 「Napa Transit」がある便利な立地。ホテルも積極的に「Napa Transit」や「ワイントレイン」まで送迎してくれます。
また 5th St. を挟んだ向かい側には「Napa Valley Welcome Center(ナパバレー観光案内所)」もあるので、行きたいワイナリーにどのようにいけば良いか?当日参加できるツアーはないか?など色々聞けます。
なお、路線バスやワイントレインよりも自由度の高いレンタサイクルも観光客には人気。【Napa River Inn】では、レンタサイクルも扱っています。ただし自転車も飲酒運転扱いになるので、飲まない人に限ります。
- ナパバレー・ウェルカムセンター
- アメリカ / 観光案内所・ビジターセンター
- 住所:600 Main St, Napa, CA 94559地図で見る
- 電話:(707) 251-5895
- Web:https://www.visitnapavalley.com/plan/welcome-cente...
一見すると倉庫?!でも中に入ると…「ステキ!!」
【Napa River Inn】は「The Historic Napa Mill」という複合施設の一角にあります。スパ、ライブハウス、ベーカリーカフェ、レストランなどが入っているこの建物は、平べったい煉瓦造りで一見 “古い倉庫”。
ホテルの入口はショップのように小さく、看板も軒先きにあるだけで「本当にここはホテル?」と思うかもしれませんが…
一足踏み入れればそこは “別世界” !こぢんまりとしたフロントにはアンティーク調の家具や調度がセンス良く並んでいて、スタッフの方も皆フレンドリー。まるで友人宅に招かれたような心地よさを感じられます。
部屋の一つ一つが個性的で女性の心をわしづかみ!
ステキなのはフロントだけではありません。筆者が案内された部屋は、全面 真っ赤な壁 !でも赤いと言っても温かみのある赤で、ベッドの寝具やスタンドライトとも見事にマッチしています。
ワイナリーで仕入れたボトルを開けたくなる♪
とても良い雰囲気の部屋なので、ワイナリー巡りで出会ったワインを開けるにも素敵なロケーション。ワインクーラーやオープナー、グラスは部屋に完備で、氷サーバーもホテルフロアにあります。
また、ベッドサイドテーブルには、小さな音楽プレイヤーとステキなJAZZのCDが。今時、iPodやiPhoneで音楽を聞く時代ですが、なかなか粋な計らいです。
全ての部屋がこの赤い色の壁ではなく、ほかにも白、ベージュ、レンガ調、木調などそれぞれ個性があり、どの部屋にもセンスの良さを感じられます。ホームページ でぜひ、お気に入りの部屋を見つけてみてくださいね。
※部屋の内装は変わることがあります。
※筆者が宿泊した8月の土日はミニマムステイ(何泊か以上連泊しないと予約ができない設定)で、1泊2名 $425(約46,750円)でした。日程、部屋のタイプによって金額は異なりますので、詳細はホームページや予約サイトでご確認ください。
“古き良さ” を生かしている歴史的に重要なホテル
【Napa River Inn】の良さは他にもあります。それは、どの部屋も古い机や調度が大切に使われていること、ドアも近代的ホテルの鉄製ではなく、ちょっと立て付けの悪い木製、そして廊下を歩くと“キシキシ”と音が鳴るような古さ…でも少しも嫌な感じはなく、むしろこの古さが心地よいのです。
それは【Napa River Inn】が National Trust for Historic Preservation という自治体に認定された 【Historic Hotels of America(歴史的建造物であるホテル)】だからに違いありません。あえて新しくせず、昔からの建物を大切にしているのですね。
ホテルの外側にあるパネルにも、このホテルの歴史について書かれています。冒頭に紹介したように、一見「倉庫みたい」と思える外観はまさに!この建物が1884年に建てられた当初は倉庫だったのです。創設者の Arvert Hatt さんの名前は、今でもホテルの入口上部に大きく「A.HATT 1884」と刻まれています。
また、この建物は面白い経緯をたどっています。2Fにローラースケートリンクができたり、アメリカ政府が指定した倉庫となってからは、ワインやリキュールの貯蔵庫、武器庫、そして2Fには「HATT HALL」と言うミーティングルーム(会議室)が作られ、秘密結社が使っていたそうです。その後も製粉工場になったり、穀物倉庫として農作物の提供地となったり。
そして、1995年に【Napa River Inn】に生まれ変わり現在に至ります。今でも「HATT HALL」は2Fにあり、企業のプレゼンの場であったり、イベントなどで使われているそうです。