8月から10月にかけてのオーストラリアの春の時期は、ワイルドフラワーの季節でもあり、パースから北東に入った内陸では至る所でワイルドフラワーが咲き乱れます。特に、2018年はワイルドフラワーの当たり年と言われていますよ。内陸のワイルドフラワー街道と、天国のような野性のエバーラスティングの群生地をご紹介します。
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ワイルドフラワー街道
ワイルドフラワー街道とは、パース中心部から車で2時間半ほどのDalwallinuという小さな町から始まり、Mullewaまで北上し、Mullewaから西に向かって海沿いのGeraldtonまでの道です。春の時期は道沿いにワイルドフラワーが多く咲くため、ワイルドフラワー街道と名付けられました。上の写真の地図では赤い色の道になります。
ワイルドフラワー以外にも見どころたっぷり!どこを走っていても菜の花畑
ワイルドフラワーではありませんが、内陸部の至る所で8〜10月の春の季節は、キャノーラ油のための菜の花畑を見ることが出来ます。オーストラリアの菜の花畑は広いので黄色い海のよう。道のりは長いけれどこのような美しい景色が広がり、道中は飽きません。
どこまでも続く広〜い菜の花畑。青い空に一面の黄色の菜の花が映えて、気持ちいい!心までも晴れてきます。
Maya(マヤ)で見られる、ホワイト・エバーラスティング(White Everlasting)の群生
Mayaにある、ワイルドフラワーのモチーフの可愛い看板。春の時期は、ワイルドフラワー街道の街にあるインフォメーションセンターで、どこの辺りでどんなワイルドフラワーが咲いているかなどの情報がもらえます。
Mayaを過ぎた辺りから、白いエバーラスティングが道沿いに見え始めました。
車を停められそうな場所を見つけて、車から降りてちょっと歩くと、白いエバーラスティングの群生が。エバーラスティングとはオーストラリア固有種のワイルドフラワーで、ペーパーフラワーとも呼ばれています。花を触ると紙のように乾燥している感触で、生花ながらドライフラワーのようです。
Morawa(モラワ)周辺に咲く、珍しいリースフラワー(Wrearh flower)
Morawaでもまずはインフォメーションセンターに足を運び、付近に咲いているワイルドフラワーの情報を収集します。筆者が訪れた際には、リースフラワーという珍しいワイルドフラワーがこの付近にあるという情報を事前に得ていたのですが、センターで確認したところまだ咲いていないとの事。それでも行ってみることにしました。
このような道沿いにリースフラワーがあるとの事でしたが。。。なかなか見当たらないので探してみると、
まだ咲き始めでしたが、見つけました。これが噂のリースフラワーです。
こちらは数年前の参考写真ですが、このようにリースのように丸く周りの淵に花を咲かすので、リースフラワーと呼ばれています。とても珍しい、野生でないと見られないワイルドフラワーです。オーストラリアの痩せた赤土の大地に逞しく咲く姿が健気で、より一層美しく目に映ります。
Morawa周辺にはリースフラワーの群生地以外にも、道中所々に色とりどりのエバーラスティングの群生地や菜の花畑が広がっていますので、それらのワイルドフラワー ハンティングも楽しめます。
- モラワ ツーリストインフォメーションセンター
- オーストラリア / 観光案内所・ビジターセンター
- 住所:38 Winfield St, Morawa WA 6623 オーストラリア地図で見る
- Web:http://www.morawa.wa.gov.au/
Coalseam Coservation Park(コールシーム コンザベーション パーク)に咲き誇る、エバーラスティング天国
Morawaからは西に向かってMingenew経由で北上し、Coalseam Coservation Parkへ。冒頭で紹介した地図でいうと緑色のライン上、🌸(花)印がある「P」の場所になります。
Coalseam Coservation Parkへ向かっている途中の車窓からも、色とりどりのエバーラスティングだらけで、ワクワクします。
コールシーム・パークの園内は車に乗ったまま、このような看板を頼りにしながら回ることができます。ポイントとなる場所には、ピクニックエリアやバーベキュー施設が設置されている所もありました。
Minersポイントの入り口付近にはピンクのエバーラスティングが咲き誇っていました。辺り一面のエバーラスティング天国。エバーラスティングはピンクが1番先に咲き始め、黄色、白の順に咲くそうです。
車から降りて少し歩くと、黄色いエバーラスティングの群生が。
信じられないくらい視界にいっぱいに、野性のエバーラスティングの群生が広がります。360度どこを見ても色とりどりのエバーラスティング天国で圧巻。この広い広い公園全体が野生のお花畑状態です。野生ですから違和感が無く、自然のままの美しさ、そして素朴で健気なところに更に美しさを感じるのです。
見晴らし台(Look out)からの景色にも注目
見晴らし台からはコールシーム・パーク全体の風景が広がります。こんなに広い面積で、至る所がエバーラスティングの花だらけです。
オーストラリアの春の象徴、国花のアカシアも至る所に咲いていて、黄色いエバーラスティングと黄色同士のコラボも楽しめます。
- コールシーム コンザベーション パーク
- オーストラリア / 自然・景勝地
- 住所:3424 Coalseam Road Holmwood WA Australia地図で見る
- Web:https://parks.dpaw.wa.gov.au/park/coalseam
最後に
天然のお花畑、ワイルドなエバーラスティング天国、いかがでしたか?オーストラリアの乾燥した大地に健気に咲くワイルドフラワーですが、自然の物なので毎年同じようには咲きません。2018年の春はワイルドフラワーの当たり年という事で、8月の春先でも素晴らしいワイルドフラワーを見ることが出来ました。
Coalseam Coservation Parkまではパース中心部から400kmもあるので、日帰りで訪れるのは難しい距離です。Geraldton で一泊して海沿いを南下し、観光地のピナクルズ、ランセリン砂丘、コアラもいるヤンチャップ国立公園経由で観光しながらパースに戻ってくるということも可能です。一生に一度は見ておきたい大自然の贈り物を是非、実際に見て感じて下さい!