オーストラリアのパースは野鳥、野生動物の宝庫です。日本では動物園やペットショップでしかお目にかかれないような鳥や動物が、パースでは普通に野生の状態で自生しているのをよく目にします。今回は、スポット別に、出逢える確率が高い野生動物をご紹介いたします。
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スワン川(スワンリバー)
パースの中心部を流れ、街の象徴とも言えるスワン川。南西に15km、港町フリーマントルからインド洋へ繋がっています。川幅が広いところでは4kmもあり、湖のようにも見えますが、れっきとした川で上流はスワンバレーに続いています。
ペリカン
スワン川では、ペリカンをよく見かける事が出来ます。大きいものでは羽を広げると3mにもなるという大型の鳥で、スワン川では群れになっているのを見られる事もあります。スワン川以外では、海やモンガー湖などの水辺でもよく見かけることができます。
黒鳥
西オーストラリア州のシンボルとして、州鳥とされている黒鳥。スワン川という名称も、黒鳥の英語名「ブラック・スワン」から付けられています。パースでスワンというと、この黒鳥のことをイメージしていることが多いです。
イルカ
15km先のフリーマントル港からインド洋に繋がっているスワン川では、常にイルカが回遊していると言われています。パース市内のバラック桟橋からロットネス島に向かうフェリーでは、よくイルカを見かける事があります。
ロットネスト島
初めて島に上陸したオランダ人の探検家が、島中にいる「クオッカ」という動物を大ネズミと勘違いしたことからこの島を「ラットネスト(ネズミの巣)」と呼び始め、それが訛って「ロットネスト」という名前になったと言うだけあって、「クオッカ」が沢山生息している島がロットネスト島です。A級自然保護区となっており、島内と島の周りの海は厳重に保護されているため、野生動物の宝庫でもあります。
クォッカ
先にも紹介したクオッカは、カンガルーやワラビーと同じ有袋動物で、お腹の袋の中で子供を育て、後ろ足でぴょんぴょんと飛び跳ねます。その姿はそれはそれは愛らしく、ロットネスト島のアイドルという別名にも納得してしまいます。ロットネスト島と西オーストラリア南西部の一部にしか生息していない、オーストラリアの固有種動物です。
またクォッカの口角は上がっていることから笑っているようにも見えるので、「世界一幸せな動物」として、世界中から注目されている動物でもあります。
オットセイ
ロットネスト島のウエストエンドの手前、「Cathedral Rocks」付近に生息しています。運が良ければ、気持ち良さそうにぷかぷか浮いてる、可愛い姿が見れます。
クジラ、イルカ
8月から11月頃、オーストラリアの春に時期にロットネスト島付近にやってくる、ザトウクジラやミナミセミクジラを見る事が出来ます。ホエールウォッチングなどのアクティビティも、ロットネス島から出ているものもあります。またイルカはロットネスト島付近で常に回遊しているので、ラッキーだったら出逢える可能性もあります。
- ロットネスト島
- オーストラリア / 島・離島
- 住所:西オーストラリア ロットネスト・アイランド地図で見る
- Web:http://www.australia.com/ja-jp/places/wa/rottnest-...
キングスパーク
パース市民の憩いの場、キングスパーク。パースの街の中心地から1.5kmと都心部に位置するも、400ヘクタールと広大な敷地を誇ります。一部を除いて手つかずの自然のままで保たれており、固有種の植物と約80種類の野鳥が生息しています。
ワライカワセミ
鳴き声が笑い声のように聞こえるから「ワライカワセミ」と名付けられたと言うだけあって、鳴き声に特徴がある鳥です。キングスパークで、その姿を見る事があります。全長は40cmから46cmと一般のカワセミよりもかなり大きく、頭部とくちばしが大きく、目がまん丸で黒く、とても愛らしい容姿をした鳥です。
その特徴のある鳴き声には存在感があるため、パース周辺でもこのワライカワセミのさえずりをよく耳にすることがあります。
ゴシキセイガイインコ
パース周辺でよく見かけるカラフルなインコです。ユーカリの花の蜜や花粉が大好きなので、花の咲いたユーカリの木によく群れています。鳴き声がとても賑やか、かつその姿は色鮮やかなので、比較的見つけやすい鳥です。
モモイロインコ
見た目の通り、桃色をしていることから名前がついたモモイロインコ。体長35cm〜38cmと大きく、頭に冠羽があるため、名前はインコですが分類としてはオウム科に属します。オーストラリアが原産国なので、パース周辺の住宅地や郊外の農場地帯でもよく見かけます。群れになっている事が多いのと、その大きさとピンク色の目立つ色なので、目につきやすい鳥です。
- キングスパーク&ボタニックガーデン
- オーストラリア / 植物園 / 公園
- 住所:Fraser Ave, Perth WA 6005, Australia地図で見る
- Web:https://www.bgpa.wa.gov.au/kings-park
ヤンチャップ国立公園
パースから車で北に45分ほどのところに位置する国立公園です。湖があり、水鳥などの野生の鳥も多く見る事ができます。そして園内ではコアラが自然に近い状態で飼育されています。コアラが飼育されているセクションでは、高い木の上にいるコアラを見る事が出来ます。残念ながらパース(西オーストラリア)には、野生の状態のコアラは生息していません。
カンガルー
こちらの国立公園で見られるカンガルーは、全て野生のカンガルーです。午前中の早い時間や、夕方に現れる事が多いです。人間慣れしているのか、近距離まで近付いても逃げて行かない事もあるので、間近に見る事ができます。
アカオクロオウム
ヤンキャップ周辺の松林の松の実を好んで食べるため、こちらの園内で見られる事もあります。体長50cm〜60cmと大型の鳥で存在感があり、実際に遭遇すると見入ってしまいます。日本では数百万で取引されているという希少価値のある鳥で、そんな鳥が自然の状態で群れをなしている様子は圧巻です。
- ヤンチャップ国立公園
- オーストラリア / 自然・景勝地
- 住所:Yanchep Beach Rd &, Indian Ocean Dr, Yanchep WA 6035 オーストラリア地図で見る
- Web:https://parks.dpaw.wa.gov.au/park/yanchep