マレーシアの首都クアラルンプールから、南へバスで2時間半ほどの世界遺産にも登録されている古都「マラッカ」。16世紀のオランダ、17世紀のポルトガル、18世紀のイギリス植民地時代の影響を今もなお残す街並みや、オランダ広場の可愛いピンク色の建物、川沿いのお散歩やマラッカ海峡に浮かぶモスクのサンセットを楽しんだり、ご当地グルメからアジアのB級グルメまで、魅力がいっぱいの街です。西洋と東洋が入り混じった古い町並みと、開発中の新都市にも目が離せない注目の街、それがマラッカなのです。
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マラッカの名所
オランダ、ポルトガル、イギリスの植民地時代の影響が残るマラッカは、その時代の名残がある教会や要塞、大航海時代にまつわるもの、建築物など、名所は沢山あります。
オランダ広場
マラッカと言ったら、このピンク色の街並みが代名詞。オランダ広場では、マラッカ名物のキラキラのトライショー(人力車)も忘れてはいけません。勇気のある方は、お気に入りのキャラクターのキラキラトライショーに乗る価値あるかも?!
セント・フランシス ・ザビエル教会
日本で最初のキリスト教宣教師となったフランシスコ・ザビエル師は、かつてマラッカをベースに布教活動を行っていたそうです。こちらの教会はザビエル師が亡くなってから、彼の偉業を讃えて造られた教会だそうです。
- セント・フランシス ・ザビエル教会
- マレーシア / 社寺・教会 / 教会
- 住所:12 Jalan Banda Kaba, Melaka 75000, Malaysia地図で見る
マラッカ川沿いを散歩
マラッカ海峡に続くマラッカ川は、昔は上流への物資輸送の運河の役割もしていたそうです。観光ボートに乗るのもいいですが、朝の涼しいうちに川沿いの遊歩道をお散歩するのがお勧めです。
川沿いには、面白いお店、カフェ、レストランなどがあり、外観を見るだけでも楽しいですね。
旧市街へ続く道には、こんなポップなウォールアートが描かれてたりして、面白いです。
以下で紹介する「ジョンカーウォーク」に出ると、こんなウォールアートも。ジョンカーウォークは、週末の夜になるとナイトマーケットになってとても賑やかですが、朝は静かで昔ながらの街並みをゆっくり見ることが出来ます。
また、朝も良いですが、夜の川沿い散歩も素敵です。心地よい風が吹いてくるので、夜も涼しくて気持ち良いです。川沿いに沢山あるオープンバーやカフェなどに入って、通り過ぎるボートを眺めながらカクテルなんてオシャレですね。
ジョンカーウォーク
旧市街の古い建物を改装して、レストラン、カフェ、お土産さんなどがひしめき合っているのがジョンカーウォーク。週末の夜は、ナイトマーケットになります。
アジア的なナイトマーケットなので、何でもあり。見て歩いてるだけでも楽しくなります。
ジョンかーウォークで筆者の目を引いたのは、こちらの丸ごとスイカジュース。小ぶりのスイカに穴を開けて、ブレンダーを中に入れて中身をジュース状にしています。歩きながら飲むにはちょっと重いですが、見た目が可愛いしとってもエコ。また飲む時には種が邪魔ですが、それもご愛嬌。
活気あるマーケットで、ココナツミルクやアイスクリームも人気でした。
そして、夜にはトライショーがこんなにピカピカになりますよ。
- ジョンカーストリート(ジョンカーウォーク)
- マレーシア / 町・ストリート
- 住所:Jonker Street Night Market地図で見る
マラッカ海峡に浮かぶ、水上モスクとサンセットのコラボ
マラッカに来たら、マラッカ海峡に浮かぶ美しいモスクとサンセットのコラボは必見です。ここはまだお店などがなく、建設中の建物が多いエリアですので、タクシーやUberを利用しての移動が便利です。少人数での徒歩は避けたいですね。
マラッカグルメ
ポルトガルスクエアでシーフード
ポルトガル人の末裔が経営する「ポルトガルスクエア」では、マラッカ海峡を眺めながらシーフードを堪能することができます。
大きなマッドクラブのチリクラブとペッパークラブ、イカフライ、空芯菜とビールをオーダーして、合計RM150ほど(約4,000円)とリーズナブル。
こんなに大きなチリクラブをお隣の国のシンガポールで食べたら、3倍のお値段はしますよ。
Nancey's Kitchenでニョニャフード
華僑の中国人男性がマレー女性と結婚し、中国とマレーシアの文化を融合して誕生した食事を「ニョニャ」。または「プラナカン」ともいいます。マラッカでニョニャフードを堪能出来るのは、「Nancey's Kitchen」。
Nancey's Kitchenの前菜で試したいのが、こちらの2点。「トップハット」と呼ばれ、ワンタンの皮のようなものをカップ状にしてカリッと揚げた中に、色々なものが詰まっていて、日本人好みのお味です。
そしてニョニャ春巻きの「ポピア」はクレープ状の生地の中に、大根を煮たような野菜や海老やピーナッツなど、色々なものが入っています。
メインはニョニャ風エビチリ、オクラの炒め物などなどがおすすめ。辛いけど、深くて繊細な味を楽しめるのが、ニョンニャフードです。ちょっと酸っぱいプラムジュースとも相性抜群です。
前菜2種にメインのエビチリとオクラとエビの炒め物、ドリンクなどを頼んでもMR48(約1,345円)と、レストランで食事をしてもこのお得感で大満足できます。
- ナンシーズ キッチン
- マレーシア / アジア料理
- 住所:13, 13-1, 13-2, Jalan KL 3/8, Taman Kota Laksamana, Seksyen 3, 75200 Melaka, Malaysia.地図で見る
- Web:http://www.eatatnancyskit.com
ストリートフード
サテや串揚げ、あさりの炒め物などなど、チープで美味しいのがマラッカのストリートフード。
そして忘れてはいけないのが、果物の王様「ドリアン」です。ドリアンというと臭い!という印象ですが、新鮮なドリアンは意外にも臭くないのです。お味は、ほろ苦いキャラメル味の強い濃厚なプリン。筆者もマラッカでドリアン嫌いを克服しました。
最高級のものでお値段は3,000円くらいと安くはないですが、それでもシーズン中は世界各地からドリアンを求めてやって来る人も少なくないとか。
発展し続ける街
マラッカは今でも西洋と東洋が入り混ざった素敵な街ですが、近年中に、大々的なニュータウンが建設されるそうです。
大型クルーズ船の寄港地でもあるので、クルーズ船に見立てたメガモール&ホテルや、シンガポールで見たことがあるような、3つのビルをルーフトッププールで繋いだ建物なども建設予定とか。シンガポールからマレー半島を縦断して、タイに繋がる高速列車も建設中とのことで、マラッカにも駅ができるということです。
日中は暑いので、リゾートタイプのホテルのプールでまったりして、夕方からお買い物やナイトマーケット、食べ歩きに出掛けるというのが理想のスタイル。物価はまだまだ安いマレーシアなので、ゴージャスなホテルにもリーズナブルに宿泊できるチャンスは大きいです。これからのマラッカにも目が離せません!