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【オーストラリア】カカドゥ国立公園リピーターのイチ押し!イエローウォータークルーズ

取材・写真・文:

オーストラリア在住
訪問エリア:36ヶ国

2019年8月15日更新

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写真:Booboo56

オーストラリアのカカドゥ国立公園。見どころはたくさんありますが、この公園を何度も訪れたリピーターの筆者が一番おすすめする「イエローウォータークルーズ」をご紹介します。

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カカドゥ国立公園

どこにある?

オーストラリアは6つの州と2つの地域に分かれています。下の地図の黄色の部分が、「ノーザンテリトリー(北部準州)」で、州都は「ダーウィン(Darwin)」です。このダーウィンの東に「カカドゥ国立公園」があります。

右地図のグリーンの部分が「カカドゥ国立公園」なんですが、その大きさは約2万㎢で、オーストラリア最大の国立公園です。四国4県を合わせたよりも大きいといえば、その規模がわかりますね。

見どころは?

この公園、オーストラリアで初めて世界遺産として登録されたことでも知られています。自然遺産と文化遺産の複合遺産ということで、多くの見どころがあります。

文化遺産の側面から

オーストラリアの先住民アボリジニは4万年以上(2017年には6万5千年だとの研究結果が発表されました)前からこの地で生活を営んでいて、地球上で最も古い文化を有する民族です。

このアボリジニが残したユニークな壁画が至るところで見られます。これらの壁画を見ながらアボリジニの生活や文化、伝説がなどが聞ける公園の管理人によるガイドに参加するのがオススメです。

  • 出典:www.flickr.com動物の内臓や骨格を描くX線画法と呼ばれる線画が有名です。Aborigine wall art(Photo by Ron Knight)

自然遺産の側面から

この地域は1,600種類の植物、200種類以上の鳥類、1万種の昆虫類が棲息する、まさに「動植物の宝庫」。バードウォッチングや植物観察にはうってつけです。距離や難易度の違ういろいろなトレッキングコースがあるので、ウォーキングしながら、手付かずの自然を楽しんでください。

河口近くには緑豊かな湿地帯が広がっていますが、中央部に近づくにしたがって景色も植物も様相を変えていきます。ドライブしながら点在する断崖や渓谷、滝を回るのも楽しいです。季節によっては滝壺で泳ぐこともできます。

イエローウォータークルーズ

公園北部を流れるサウスアリゲーター川の支流、イエローウォータービラボンをボートで巡るツアーが「イエローウォータークルーズ」です。ツアーの時間は約2時間、1日6回のツアーがありますが、動物の動きが活発な、朝一番のツアーに参加するのがおすすめです。

  • 写真:Booboo56

日が昇る少し前にクルーズ船に乗り込み、ビラボンを進んで行きます。ビラボンとは聞き慣れない言葉ですが、オーストラリア英語で、川の支流に水があふれ、水たまりのようになったところのことです。

  • 写真:Booboo56

美しい朝焼けとともに、いろいろな動物の姿が見られるようになります。

  • 写真:Booboo56
  • 写真:Booboo56

ノーザンテリトリーといえばワニ!こんなワニがたくさんいます。このワニ、イリエワニと言われる凶暴な種類で、大きいものになると全長10メートルにもなるとのこと。時には人間が犠牲になることもありますが、船の上からなら安心して見られます。

  • 写真:Booboo56

船は睡蓮の群生する中を静かに進んで行きます。

  • 写真:Booboo56
  • 写真:Booboo56

この公園内にオーストラリアに棲息する鳥の3分の1がいると言われています。バードウォッチャーじゃなくても、色とりどりの鳥たちには目を奪われますよ。

イエローウォータークルーズをおすすめする理由

一年中いつでも行ける

ここの気候の特徴は、11月から4月にかけての雨季と5月から10月にかけての乾季があること。乾季と雨季の雨量の差は半端じゃありません。雨季には道路が冠水したり、渓谷、滝などはほとんどが閉鎖されたりしますが、このイエローウォータークルーズは一年中催行されています。

  • 出典:commons.wikimedia.org雨季のビラボン、ふつうは道になっているところも冠水しています。Photo by Boticario White borders cropped off by Mark CC BY-SA 3.0

動植物の本当の姿が見られる

このクルーズの楽しさは自然観察!クルーズ参加者は何か見つけようと、必死で探します。そして見つけたら、お互いに教えあってシェアー。探検家気分が楽しめます。

  • 出典:commons.wikimedia.orgバッファローのほか、野生の馬やイノシシなども見られることがありますよ。Photo by Tourism NT (http://www.travelnt.com)

ノーザンテリトリーにはアデレードリバーなど自然の姿のワニが見られるところがいくつかありますが、どこも観光用に餌付けされている(それはそれなりに興味深いのですが)ので、イエローウォータークルーズではそことはまた違った本当の姿を見ることができます。

イエローウォータークルーズ
オーストラリア / 体験・アクティビティ
住所:Kakadu National Park Kakadu NT 0822 Australia地図で見る
電話:08 8979 1500
Web:https://www.kakadutourism.com/tours-activities/yel...

ダーウィンから一泊二日の旅に最適

このクルーズの起点は国立公園内の「クーニンダ・ロッジ・リゾート(Cooinda Lodge Resort)」というところで、ここからバスに乗ってビラボンに向かいます。リゾート内には宿泊施設(ロッジ、キャンプ場)があるので、1日目は公園内の他のところを周り、Cooinda Lodge Resortに宿泊、早朝クルーズに参加した後、1日目に回れなかったところに寄って、ダーウィンに戻るというプランにすると効率よく回れます。

クーインダ・ロッジ・リゾート
オーストラリア / ホテル
住所:Cooinda Lodge Kakadu National Park Kakadu Highway Kakadu NT 0822 Australia地図で見る
電話:08 8979 1500
Web:http://www.kakadutourism.com/accommodation/cooinda...

カカドゥ国立公園
オーストラリア / 自然・景勝地
住所:Kakadu National Park地図で見る

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この記事を書いたトラベルライター

頭の中は食べることばかり、元バックパッカー 
観光というより、暮らすように旅できるオーストラリア・クイーンズランド州にあるサンシャインコーストの魅力をお伝えしたくて、トラベルライターになりましたが、なかなか思うような記事ができず奮闘中。
旅行の目的は「食べること!」、旅行先で出会った美味しいものもご紹介していきたいと思っています。

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