ウィーンの観光名所と言えば、まずはシェーンブルン宮殿と王宮。シシィの愛称で知られる皇妃エリザベートや、その夫フランツ・ヨーゼフ皇帝らが過ごした豪華な宮殿と王宮は圧倒されるものがありますが、今回はこのきらびやかな王族文化を鑑賞することができるもう一つのスポット、「王宮家具博物館」をご紹介します。
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王宮家具博物館とは
実はこの王宮家具博物館は「王宮」や「シェーンブルン宮殿」の敷地内にはありません。実は、地下鉄3番線ツィーグラーガッセ(Zieglergasse)駅から徒歩5分のところにあります。
ここは1747年にマリアテレジアが設けた、家具を保管する倉庫があった場所で、現在は皇帝一家が使った家具や調度品が展示されており、王族文化の豪華絢爛さを見ることができます。
圧倒される家具の数…そしてそのどれもがとても豪華!
入口はとてもシンプルな作りで(とても失礼ですが)、そんなに充実した博物館に思えない…のですが、入ったらビックリ。あらゆる調度品がびっしりと展示されています。
壁に燭台がびっしり・・・
おトイレもたくさん…
家具の部品なども全て展示されています。
実際にシシーが使ったという体重計もあったり、等身大のシシィ人形も展示されています。
また、もう展示しきれない、というものも重ねられて「収納」されている部分もあったり…
それもそのはず、なんと、この博物館には16万5千点もの展示物があり、世界最大級の家具博物館の一つ。すべての展示を見れば3世紀以上に渡る家具の文化を学ぶことができます。
中には、中東やアジアの文化を取り入れたキャビネットなどもあり、家具を見るだけでこの時代の世界の繋がりを感じることができます。
皇族たちが使った家具だけではない!現代の家具デザインも学べます。
きらびやかな家具もありますが、20世紀の家具デザインを紹介するコーナーもあり、さながらIKEAのよう。いろいろな椅子に座ることができるコーナーもあります。お気に入りの椅子を見つけてみては?
見学のポイント
場所の確認を必ずする
前述の通り、地下鉄3 番線ツィーグラーガッセ(Zieglergasse)駅から徒歩5分のところにありますが、大通りから少し入ったところにあります。行く前には必ず地図で場所を確認しておきましょう。
入り口もちょっと目立ちません。通りに入ったら上の方を見ると王宮家具博物館の看板が出てきます。
荷物は最小限に
一つ一つの展示品を見ると1時間以上は必要です。持ち歩く荷物は最小限に。入口のチケットカウンター奥には貸ロッカーがあります。1ユーロ硬貨が必要ですが、返却されますので、ぜひこちらのロッカーに荷物は預けて、身軽になって見学しましょう。
シシィチケットがある場合は、入場料は無料です
シシィチケットは、シェーンブルン宮殿(グランドツアー、オーディオガイド付き、入場待ち時間なし)、ホーフブルク王宮皇帝の部屋、シシィ博物館、銀器コレクション、王宮家具博物館への入場料が全て含まれたチケットです。(オンラインで購入可能。こちらから)
プリントアウトしたシシィチケットを持っている場合は、そのまま入場が可能です。展示入口でバーコードをスキャンして入場しましょう。
さいごに
王宮やシェーンブルン宮殿から離れたところにあるため、残念ながら見学する人があまり多くないこの博物館。裏を返せば、それだけゆったりと見学でき、のびのびときらびやかな家具調度品を楽しめる場所です。ぜひ、ウィーン観光の際には家具博物館へ行ってみてください。
王宮家具博物館
開館日(2017年の場合)
- 1月10日~3月14日:火曜~日曜 午前10時から午後6時 (月曜休館)
- 3月15日~11月29日:毎日 午前10時から午後6時(休館日なし)
入館料
- 大人:9.5ユーロ・約1,260円(ガイド付きは11.50ユーロ・約1,530円)
- 子ども(6歳~18歳):6ユーロ・約800円(ガイド付きは7ユーロ・約930円)
- シシィチケットを持っている場合はそれで入館できます
アクセス
- 地下鉄U3 Zieglergasse駅下車。
- バスの場合は13A線、Mariahilfer Straße/Neubaugasseで下車。
- 王宮家具博物館
- オーストリア / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Imperial Furniture Collection | Andreasgasse 7 | 1070 Wien地図で見る
- Web:http://www.hofmobiliendepot.at/en.html
- Zieglergasse駅
- オーストリア / 駅・空港・ターミナル
- 住所:Andreasgasse 7 | 1070 Wien地図で見る
※記事中のユーロから日本円への換算は2017年10月現在のレートを用いて行ったものです。