ガウディだけじゃない!バルセロナで見たいモデルニスモ建築5選

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   2017年1月13日更新

モデルニスモという響きを聞くとすぐに「ガウディ!」と聞こえてきそうですが、バルセロナの代表的なモデルニスモ建築を手がけたのはガウディだけではありません。バルセロナの街を美しく彩る、見逃せない建築群をご紹介します。

モデルニスモ建築を少しだけおさらい!

モデルニスモとは、バルセロナを中心に19世紀末から20世紀初頭にかけて発展した新たな芸術様式で、その華やかな装飾性はフランスのアールヌーヴォーと類似、もしくは大きな影響を受けています。バルセロナにおけるそれは、カタルーニャの民族主義的な動きとも結びついて、独自の発展を遂げていきます。ガウディと同時代に活躍した建築家として、リュイス・ドメニク・イ・モンタネールや、ジョセップ・プーチ・イ・カダファルクなどが挙げられ、彼らもまた素晴らしい作品を残しています。

モンタネールの代表作「カタルーニャ音楽堂」

モデルニスモ建築の華美な装飾性を存分に発揮したコンサートホール。万華鏡のように色とりどりのステンドガラスのシャンデリアや、優美な曲線の装飾、彫刻、モザイクタイルなど、どれをとっても圧倒的な美しさを誇っています。

1905〜1908年に建設され、現在でもコンサートホールとして利用されています。

建築家のリュイス・ドメニク・イ・モンタネールは出版社を営む上流階級の家庭に生まれ、25歳でバルセロナ建築学校の教授に就任した超エリート。ガウディとは生まれも育ちもまったく異なりますが、作品の貴族的な華やかさもそんなモンタネールのバックグラウンドを反映しているかのようです。2014年からはバルコニーにある、お花畑のような鮮やかなモザイクの柱も見学できるようになっています。

内部見学は英語、スペイン語によるガイドツアーのみ。混み合うこともあるので、インターネットで事前のチケット購入がおすすめ。滞在期間にコンサートが開催されていれば、演奏会で実際に音が鳴り響くホールを体感するのも素敵ですね。

カタルーニャ音楽堂

バルセロナ / 観光名所 / 建造物

 

住所:C/ Palau de la Música, 4-6, 08003 Barcelona

電話:+34 932 95 72 00

Web:http://www.palaumusica.cat/en

病院に行くのが楽しみだった!?「サン・パウ病院」

  • ガウディのサグラダ・ファミリアと向かう合うように建つ病院本館

こちらもリュイス・ドメニク・イ・モンタネール作。15世紀からバルセロナ市内にあった6つの病院を統合するべく、1902年〜1930年に建設された巨大病院。至る所に、モザイクや彫刻、絵画などの装飾が見られます。工事はモンタネールの息子ペラに引き継がれ完成しました。

  • 出典:commons.wikimedia.org華麗なファサード(photo By Noelia Campillo CC BY-SA 3.0 from Wikimedia Commons)

シックで壮麗なファサードと、その内部にはカラフルで艶やかな世界が広がります。

サグラダ・ファミリアから徒歩10分。ぜひこちらにも足をのばしてみてください。2009年までは病院として使用されており、多くの病人たちが建物の美しさに癒され、元気をもらっていました。現在は内部見学ツアーもあり。カタルーニャ音楽堂とともに世界遺産に登録されています。

サン・パウ病院

バルセロナ / 建造物 / 観光名所

 

住所:Carrer de Sant Quintí, 89, 08026 Barcelona

電話:+34 932 91 90 00

Web:https://www.santpaubarcelona.org/en

華やかな集合住宅「カサ・リェオ・モレラ」

1864年に建築された建物で、その後リュイス・ドメニク・イ・モンタネールによって改装された店舗兼集合住宅。2014年から内部見学ができるようになりました(内部ツアーはインターネットで事前申し込みを)。

1階にはロエベが店を構えています。やはり圧巻は、大きなステンドグラスが光をいっぱいに浴びて生き生きと自然の風景を表現しているプライベートサロン。反対側にはモザイクタイルが。

  • 絵画のようなモザイク画
  • ドアノブひとつとっても妥協無し

木材、タイル、ガラス、セラミック、鉄…とあらゆる素材が駆使された内部はエレガンスに貫かれた統一感があり、訪れる人に不思議と居心地の良さを感じさせます。
カサ・リュオ・モレラがあるブロックには、ガウディのカサ・バトリョ、カダファルクのカサ・アマトリェールがあり、全く異なる個性のモデルニスモ建築が建ち並ぶ“不協和音の区画”と呼ばれています。

カサ・リェオ・モレラ

バルセロナ / 観光名所 / 建造物

 

住所:Passeig de Gracia 35, 08007 Barcelona

電話:+34 936 76 27 33

Web:http://www.casalleomorera.com/

お隣のガウディも意識した「カサ・アマトリェール」

ジョセップ・プーチ・イ・カダファルクの傑作。家の持ち主であったチョコレート職人のアントニ・アマトリェールは都会風なゴシック様式の邸宅をカダファルクにオーダーしたとされ、建物はゴシックを貴重としながらも、中世ロマネスク様式を用い、この地方では珍しかった切り妻屋根や、壁面の浅掘りレリーフなどの造形を取り入れています。

並んで建つガウディのカサ・バトリョは、このカサ・アマトリェールに対抗すべく、わざわざ1フロア増築して、アマトリェールより高い建物になったと言われています。

  • 出典:en.wikipedia.org一階部分には必見のステンドガラス(photo by Eli Beckman CC BY-SA 4.0 from Wikimedia Commons)

ガイドツアーを催行しており、内部見学には事前申請を。

カサ・アマトリェール

バルセロナ / 建造物

 

住所:+34 932 16 01 75, Passeig de Gràcia, 41, 08007 Barcelona

電話:+34 932 16 01 75

Web:http://www.amatller.org/

モデルニスモ建築に泊まる「カサ・フステール」

愛妻のためにモンタネールに設計を依頼し、1907年に完成した壮麗なフステール邸は現在ホテルとして利用されています。客室はエレガントなシンプルモダンですが、アールヌーヴォーの影響を受けたインテリアが随所に見られ、建築好きの心をくすぐる空間になっています。

ジャズクラブ「カフェ・ヴィエネス」は20世紀初頭の雰囲気をそのままに残し、当時の空気感を肌で感じることも。滞在の目的になるホテルです。

カサ・フステール

バルセロナ / ホテル / 歴史的建造物

 

住所:Passeig de Gràcia, 132, 08008 Barcelona

電話:+34 932 553 000

Web:http://www.hotelcasafuster.com

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※この記事は2015年12月29日の取材に基づき公開した情報です。
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