カナダ
カナダ観光
スケールの大きい自然や美しい自然を感じられる国

カナダの世界遺産・ケベックシティの魅力とは?見どころ4選

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:30ヶ国

2019年2月1日更新

3,096view

お気に入り

写真:jihen2

カナダといえば「大自然」のイメージですが、ケベックシティは世界遺産にもなっている歴史ある古都です。ヨーロッパからの観光客やカナディアンにも人気の街の魅力とは?カナダに行くならぜひ訪れてほしい、ケベックシティについて紹介します。

この記事の目次表示

ケベックシティの概要

ケベックシティはカナダ東部の都市で、その昔ケベック州がフランス領だった頃に拠点が置かれ、この地方の中心だった場所でもあります。ケベック州はカナダでもフランス語を公用語とする州で、ケベックシティは特にフランス文化が色濃く残っているのが特徴です。

旧市街は1985年に世界文化遺産となり、城郭を中心とした古い街並みが今も景観を保っています。美しい街並みはヨーロッパの観光客にも人気で、またフランス文化のない中央〜西部のカナディアンも多く訪れます。

  • 写真:jihen2ケベックシティ中央駅

ちなみに「ケベック州」は州の名前で「ケベックシティ」は都市の名前、でもケベック州で一番の大都市は「モントリオール」。さらにカナダでは会話で「ケベック」と言えば大抵は「ケベックシティ」のことを指し、州のほうは「Province of Québéc」と表現する、というややこしいネーミングです。

カナダの歴史と深い関わりのある街には文化的な魅力が詰まっており、小さいながら必見ポイントがたくさん。以下、ケベックシティの代表的な見どころを4つ紹介します。

【1】外せない見どころ「シャトー・フロントナック」

  • 写真:jihen2

1893年に開業したホテルで、現在も老舗として稼働しています。ケベックシティの象徴ともいえる建物です。北米唯一の城郭都市として、街を見下ろす高台の上にそびえています。フレンチ・ロマネスク様式の美しい外観は圧巻です!

目の前にはTerrsse de Deffreinという広場があり、旧市街と川を一望できます。

  • 写真:jihen2高台から旧市街を見下ろしたところ
  • 写真:jihen2中のロビーはこんな感じ

またすぐ近くにシタデルという、フランス領時代・イギリス領時代に築かれた要塞があり、こちらも訪れる価値あり。ホテル同様に高台の上にあるので、地理的に優れていたことがうかがえます。

その昔にここに向かって兵が攻めてきたり、ここから大砲を打ったりしていたのだと思って立つと、歴史の上にいることを実感できるのではないでしょうか。

フェアモント・シャトー・フロンテナック
カナダ / ホテル
住所:1 rue des Carrières Québec City Quebec, Canada地図で見る
Web:http://www.fairmont.com/frontenac-quebec/

シタデル
カナダ / 遺跡・史跡
住所:1 Cote de la Citadelle, Quebec City Canada地図で見る

【2】これぞケベックシティ!「旧市街ストリート」

  • 写真:jihen2

城下町ともいえる旧市街は、シャトー・フロントナックとともにケベックシティ観光のメイン。要塞とホテルのある高台との高低差が激しく、街のあちこちが急勾配になっています。メインエリアに直接行くには、急な階段やフニキュレールという乗り物で行き来します。

  • 写真:jihen2
  • 写真:jihen2

細いストリートに所狭しとお店が並ぶ風景は、まるで絵本に出てきそうでとっても魅力的!寒い地方だからか毛皮を使ったプロダクトのお店も多いです。

  • 写真:jihen2

教会もいくつかあり、本場フランスのような大規模でゴージャスなものではないですが、シンプルでこぢんまりした建物がこの旧市街にマッチしています。

旧市街散策はケベックシティの王道見どころのひとつ。プティ・シャンブラン通りを中心にいくつものストリートが広がっているので、古くからの街並みを楽しみながらそぞろ歩きがおすすめです。

プティ・シャンブラン通り
カナダ / 町・ストリート
住所:Rue de Petit Champlain, Quebec City, Quebec地図で見る

【3】ヨーロッパのような「新市街」

  • 写真:jihen2

旧市街だけでなく、商業エリアである新市街も、他のカナダの都市とは違った雰囲気です。メインストリートであるサン・ジャン通りにもチェーン店はそれほど多くなく、古い建物そのままのエピセリーやカフェが並びます。

  • 写真:jihen2
  • 写真:jihen2

写真は1871年創業のケベック最古のグローサリーストア「Épicerie J.A. Moisan」。まるでヨーロッパにあるお店のような雰囲気です。他にもオシャレなカフェや、チョコレートミュージアムを併設するチョコレートショップもあり、メイン通りを歩くだけでも十分楽しめます。フランス語しか表記のないお店も多く、店員でも英語があまり上手ではない、という人もよく見かけます。

新市街といっても単なるショッピングエリアではなく、ケベックシティの独特の雰囲気をエンジョイできるエリアです。かわいいグッズもたくさん売っているので、もちろんショッピングにも最適です!

  • 写真:jihen2マクドナルドもクラシックに
  • 写真:jihen2SUBWAYもクラシックに
Épicerie J.A. Moisan
カナダ / スーパーマーケット
住所:699, rue Saint-Jean Québec, QC地図で見る
Web:http://jamoisan.com/fr/auberge-ja-moisan-bed-break...
サン・ジャン通り
カナダ / 町・ストリート
住所:Rue Saint-Jean地図で見る

【4】穴場スポット「文明博物館」

現地名でMusée du Civilizationという、ケベック地方の文化や発展の歴史を展示している施設。和名が博物館なのでちょっと堅い印象ですが、実はアートミュージアム並みに見た目の充実度が高い穴場スポットです。

  • 写真:jihen2

先住民族の文化、フランスによる支配の影響、産業革命など、多くの日本人が抱いているカナダのイメージとは異なる「文明」について詳しく知ることができます。イラストや映像を使ったコンテンツがたくさんあり、子どもも大人楽しめて、古都ケベックの観光の充実度もアップするはず。下の左の写真は、スノーシューという先住民が使っていた"かんじき"の展示です。

  • 写真:jihen2
  • 写真:jihen2

旧市街から徒歩か、新市街からバスでアクセスできるので、王道観光ルートにも組み込めます。欧米らしいダイナミックな展示とともに、ケベックの文化や歴史に触れることができるのはここだけ!ぜひ訪れてみてはいかが?

文明博物館
カナダ / 博物館・美術館 / 博物館
住所:6, rue de la Barricade Québec地図で見る
Web:https://www.mcq.org/fr/

ケベックシティは一見の価値ありの都市!

大自然だけでなく、奥深くて美しい文化に触れられる古都ケベックシティ。北米を訪れる際にはぜひ立ち寄ってみてください。

ケベックシティー
カナダ / 町・ストリート
住所:Quebec City,Canada地図で見る

カナダの旅行予約はこちら


カナダのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

カナダのホテルを探す

カナダの航空券を探す

カナダの現地アクティビティを探す

カナダのWi-Fiレンタルを探す

カナダのレンタカーを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


【2024】カナダの人気観光スポットTOP29!旅行好きが行っている観光地ランキング

ナイアガラの滝やバンクーバースチームクロックなどのカナダの観光スポットを、トリップノートの9万2千人を超える旅行好きトラベラー会員(2024年1月現在)が実際に...


【海外】直行便で行けるオススメの旅行先12ヵ国!主要観光スポットも☆

1泊2日で行けるアジアから、ヨーロッパや北アメリカ大陸まで、直行便で行ける都市をご紹介。時間がない人や乗り継ぎが不安な海外初心者にもピッタリです。日数別でまとめ...

絶景の世界遺産!カナディアン・ロッキーの主要観光スポット12選とお役立ち旅情報

宝石のように美しい湖レイクルイーズやモレーンレイク、北極圏に次ぐ最大規模のコロンビア大氷河など、雄大な自然が広がる「カナディアン・ロッキー」。世界自然遺産に登録...

カナダ・バンクーバーの人気観光スポットTOP7!旅行好きが行っている観光地ランキング

ギャスタウンやスタンレーパークをはじめとする、カナダ・バンクーバーの人気観光スポットの中で、トリップノートの4万人の旅行好きトラベラー会員(2019年7月現在)...

【カナダ】トロントと言ったらココ!定番の楽しみ方8選

カナダ屈指の大都市トロント!せっかく楽しむなら、ここは行くべき!という定番スポットを、留学経験があり、2016年・2017年と立て続けに訪問しているトロント大好...

この記事を書いたトラベルライター

プランナー 兼 トラベラー / 旅のきっかけをつくるひと
内装やイベントブース設営の仕事をしながら、世界各地へ旅に出ています。旅のキーワードはアートとデザイン、雑貨、世界遺産。
いろいろな国の文化や芸術が好きすぎて世界遺産検定1級とりました。
カナダ・トロント→なんちゃって世界一周→再び日本。

素敵な旅づくりのきっかけになるような情報と魅力を紹介していきたいと思います。
instagramでの発信に力を入れているのでぜひチェックして下さい。

車なしでも見どころ攻略!淡路島めぐり完全ガイド

兵庫県と徳島県の間にある淡路島は、瀬戸内海の自然美と、その立地ならではの見どころがたくさんある場所です。車がないと巡るのは難しい…というのが一般的ですが、公共交...


かわいくて喜ばれる、ハズさない栃木みやげ5選

栃木といえばいちご、宇都宮餃子、日光東照宮、などなど。観光地らしい定番のおみやげももちろん良いですが、ときには「おっ!」「かわいい!」と言われるような、ちょっと...


かわいくて喜ばれる、ハズさないカナダ土産10選

カナダといえばメープルシロップが有名で、観光地ならどこにでもあります。そんな定番をお土産にするのももちろん良いですが、せっかくなら「おっ!」「かわいい!」と言わ...

【岩手】三陸の恵みもスイーツも!宮古のご当地グルメ&おみやげ4選

岩手県宮古市は県東部の三陸海岸沿いのまち。三陸といえば海産物のイメージが強いですが、具体的にどんなご当地グルメがあるかご存知でしょうか。これを食べるのを目的に行...

【アメリカ】大人も女子も必見!ヒューストン・NASAジョンソン宇宙センター

テキサス州・ヒューストンといえばNASAのジョンソン宇宙センターが有名。でも実際なにがあるのか?どんな楽しみ方があるのか?アミューズメント施設とあなどることなか...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります