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【中国】重慶で空中散歩♪長江ロープウェー乗り方ガイド

取材・写真・文:

トラベルライター

2018年7月9日更新

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写真:トラベルライター

長江の上空を渡る「長江ロープウェー(長江索道/長江ケーブルカー)」。重慶観光といえば、日本人に人気が高い長江クルーズ(三峡下り)も定番ですが、ロープウェーならば短時間で体験できるので、重慶での滞在が1日~2日でも日程に組み込めておすすめです!

この記事の目次表示

長江と重慶について

日本人には揚子江の名でもよく知られてきた長江は、世界第三位の長さを誇る大河。中国大陸の南部・中部の広範囲を流域とします。チベット高原に源流を発し、支流を集めながら四川省、そして重慶へ。そこからおよそ東へ湖北省、江西省、湖南省、湖北省、江西省などを通って上海に至り、東シナ海にそそぎます。流域面積は180万8,500平方キロメートルで、中国の国土面積の5倍以上にもなります。

  • 写真:トラベルライター

重慶では、長江の水運が古くから利用されてきました。中心市街は長江に抱かれるかのようにして発達し、ホテルや観光施設が立ち並ぶ両岸は、大きな橋で結ばれています。街にはいつも、長江の圧倒的な存在感があります。

長江ロープウェーとは

市民の足として誕生

1980年代まで、重慶の街には橋が1つしかなく、両岸の住民が対岸に行くには、その橋まで迂回するか、連絡船で1時間ほどかけて渡るしかありませんでした。

こうした市民の不便を解消するために、長江ロープウェーが建設され、1987年に運行が開始されました。すばやく、しかも川の流れや水面の状況に左右されることなく移動可能なロープウェーは、市民に親しまれ、重慶中心部の発展にも大きく寄与したといいます。

観光資源として

  • 写真:トラベルライター

その後、いくつかの橋が建設され、またモノレールが開通するなどして、人々の交通手段としての需要は減少していきました。

そういうわけで、今では市民の足としての役目をほぼ終えてしまった長江ロープウェーですが、現在も重慶市内観光の一大アトラクションとして、あいかわらず利用客が絶えることはありません。山地と河が一体となっているような重慶の景観を一望できるロープウェーは、建設当時と変わらず重慶の人々の誇りであり続けているようです。

実際に乗ってみましょう!

実際の乗車時間は5分以内で、待ち時間が長くなければ、市内中心部からのアクセスを含めても1時間もあれば十分体験可能です。

アクセス

乗り場は長江を挟んで2か所あります。ひとつは、解放碑広場から少し歩いた、ライトレール(「軽軌」)の「小什字」駅のそば。もうひとつは、ライトレール「上新街」駅から徒歩20分ほど、龍門路という坂の道を上っていったところにあります。

  • 写真:トラベルライター解放碑(小什字)側の長江ロープウェー乗り場
  • 写真:トラベルライター上新街側の長江ロープウェー乗り場(旧正月仕様)

ここでアドバイス。タイミングによっては、乗車待ちの長い行列が外にまで続いている場合があります。その場合は、反対側の乗り場に行ってみれば空いているかもしれません。上述のように2つの乗り場は駅からアクセス可能ですし、小什字-上新街はライトレール6号線で隣どうしの駅ですので、長時間待つよりも反対側に移動したほうがすぐに乗れる場合もあるのです。

長江ロープウェー乗り場(小什字側)
中国 / 駅・空港・ターミナル
住所:小什字,重慶地図で見る
長江ロープウェー乗り場(上新街側)
中国 / 駅・空港・ターミナル
住所:上新街,重慶地図で見る

入場

入口でチケットを買い、乗車を待ちます。チケットは片道20元(約330円)、往復30元(約500円)です(2018年3月現在。値上がりする可能性もあります)。

ここでもたくさんの人が待っている場合がありますが、1回につき結構な人数が乗れるため、よほど長い列ができていなければ、思うほど待たなくて済むと思われます。

  • 写真:トラベルライター

順番が来たら乗り込みます。車内には基本的に座席はなく、立って乗ります(身体上の理由等で座る必要がある人用にのみ着席スペースあり)。

ここでもうひとつアドバイスですが、車内は大きなエレベーターのようなイメージで、車体の真ん中に立ってしまうと、せっかくの景色が見えません。そこで、景色を満喫するには一番乗りして窓側を確保するか、乗り込むときに適宜後ろのグループに順番を譲るなどして、最後に閉められる扉付近に乗るようにするとよいです。

  • 写真:トラベルライター

さあ、出発です!

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