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チェコ観光
中世の面影を残す世界遺産の街並

【チェコ・プラハ】 共産主義博物館でプラハの歴史を学ぼう

取材・写真・文:

東京在住

2018年1月12日更新

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写真:Emily

2004年にEUに加盟したチェコ。実はつい数十年前までは共産主義国家で、共産党による独裁体制があった国だったのです。今回紹介する共産主義博物館は、チェコが共産圏であった当時はどのような国だったのか、そして共産圏を抜け出すために人々がどのように戦ってきたのかを学べる博物館です。

この記事の目次表示

共産主義博物館とは

冷戦時代のチェコスロバキアの、乗り物や学校などの日常生活を始め、宇宙科学、オリンピック、警察組織や国境警備などについて展示されている博物館です。

1968年に起こった民主化の動きとして知られている「プラハの春」や、1989年に起こった、共産党支配を倒した民主化革命である「ビロード革命」についての展示内容も非常に充実しています。解説はチェコ語・英語・ドイツ語で表記されています。

中に入り、階段を上ると…

チケットを買い、展示がある2階へ階段を上っていくと、共産主義のシンボル、赤い星が飾られています。

  • 写真:Emily

この赤い星は意味があり、5つの頂点で「人間の頭・腕・脚」や「5枚の花びら」「労働者の5本の指」「世界の5つの大陸」を表現していると言われています。

展示の内容は…

  • 写真:Emily

チェコの近代史や共産主義時代に関する説明が沢山あります。チェコ語の他に英語での説明がありますが、共産主義に関する単語がかなり難解です。しかし、字ばかりではなく、プラハの町の様子の写真やその時代のことを物語る動画、そしてその当時の資料もずらっとたくさん並んでいます。

特に「プラハの春」関連の写真、当時のプラハの街の様子、ビロード革命について、他では見られない貴重な写真が見どころです。英語字幕付きの動画が見られるところもあり、警察と闘う若者、プラハの街を徘徊するソ連の戦車といった当時の様子をリアルに見ることができます。

  • 写真:Emily

英語が分からなくても、緊迫した当時の状況がよく分かります。

共産主義時代の生活が分かる資料も

チェコの歴史が分かる資料だけではなく、共産主義時代に生きていた人々の生活の様子が分かる資料もたくさんあり、親近感が湧く場面もあります。

プロパガンダに利用されたポスターは、面白いほどアメリカが悪者扱いにされて描かれていたり、その一方で「スポーツはこんなにすばらしい!」という賛美や「働くことは素晴らしい!」という労働者賛美を行なっているもの、ソ連との友好を美化したものなど、共産主義時代ならではの典型的なデザインが興味深いです。

学校がどんな様子だったか分かるコーナーもあります。

  • 写真:Emily

資本主義国に負けじと作られた、バイクや車などの展示も。

また、共産主義の指導者たちの胸像がたくさんあります。

お土産コーナーも面白い!

お土産コーナーで売られているプロパガンダのポスターやポストカードは、日本ではあまり見かけないもの。ぜひ、お土産に買ってみてください。この博物館のシンボル「ちょっと怖いマトリョーシカ」のポストカードもあります。

  • 写真:Emily

おわりに

  • 写真:Emily

実はこの共産主義博物館、2017年春に移転したばかり。展示の仕方がとても工夫が凝らされている印象でした。

博物館自体は小さいのですが、見る動画や写真、資料がたくさんあり、日本ではあまり知ることのできないチェコが歩んできた歴史について知ることができます。夜21時までオープンしているので、観光の後に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

共産主義博物館
チェコ / 博物館・美術館 / 博物館
住所:V Celnici 1031/4 118 00 Prague 1地図で見る
電話:224 212 966
Web:http://muzeumkomunismu.cz/en/

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この記事を書いたトラベルライター

グルメもアートも世界遺産も絶景も!とことん貪欲トラベラー
普段は粛々と、黙々と、真面目に仕事をこなす30代会社員。でも、心の中はいつでも、次の休みはどこに旅行しようかな〜と考えている。友達とワイワイ行く旅行も好き。一人で現地で知り合った方とビールを飲みながらお話しするのも好き。旅先で欠かせないものはその土地ならではの食、世界遺産、美術、そして人との交流!せっかく旅行するのなら貪欲に自分のやりたいこと、見たいもの、食べたいものはぜーんぶ楽しむ♪ アメリカ・フロリダ州オーランドとシンガポールは1年ずつ住んでいたことがあるので、特に好きなところ!

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