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ヨーロッパの大自然絶景スポット⑩【フランス】エトルタ海岸
フランス北西部・ノルマンディー地方の自然スポットといえば、象の鼻の形をした奇岩で知られる「エトルタ海岸」が有名です。砂浜が広がるビーチを挟んで両側に切り立った崖があり、右手が「アモンの断崖 (Falaise d’Amont)」、左手が「アヴァルの断崖 (Falaise d’Aval)」と名付けられています。象の鼻の奇岩があるのはアヴァルの断崖です。
“象の鼻”は海岸からも間近に見え、磯遊びをしながら奇岩の風景を楽しむのもいいですが、実はアヴァルの断崖には遊歩道が設置されており、歩いて登頂することができるんです。崖の上に立つと、さらに奥にある断崖にできた“第二の象の鼻”や海中にそびえる奇岩を見ることができるので、ぜひ登ってみましょう!
エトルタ周辺の断崖はやわらかい石灰岩でできており、風雨の浸食を受けやすく、様々な形の奇岩が生まれるのだそう。海岸沿いの町には、『怪盗アルセーヌ・ルパン』の作者が長年住んで執筆活動をした屋敷が今も残り、ガイドツアーで見学することもできます。
エトルタ海岸へのアクセス
「ルーアン」からル・アーヴル行きの電車で「ブレオテ・ブーズヴィル(Bréauté-Beuzeville)」へ。ブレオテ・ブーズヴィル駅前からバスで約40分。バスは7・8月は毎日運行、それ以外の時期は土日のみで、本数がかなり少ないためスケジュールには要注意。パリからルーアンへは、電車で約1時間半。
ヨーロッパの大自然絶景スポット⑪【スペイン】モンセラット山
バルセロナ郊外に位置する標高1,241mの「モンセラット山」は、切り立った崖に建つ修道院で知られる、キリスト教の巡礼スポットです。モンセラットとは“ノコギリ山”という意味で、ノコギリの歯のように切り立った峰が特徴的。あのガウディが創作のヒントを得たともされる場所で、独特の造形美に満ちています。
山肌に張り付くように建てられた修道院の外観はとてもユニークで、格好のフォトスポットに。こちらの修道院は“黒いマリア像”や少年聖歌隊でも有名で、見どころが満載です。修道院のさらに上までケーブルカーで上がることができ、晴れた日には修道院を眼下に見下ろしつつ、モンセラットの山々をパノラマで見渡せますよ。
またモンセラット一帯は雲海の名所でもあり、冬の早朝にはかなりの高確率で、麓から湧き上がる雲海を望むことができます。バルセロナの冬の日の出は7時半~8時くらいですので、早起きしてモンセラットを訪れれば、雲海から昇る幻想的なサンライズに出会えるかもしれません!
モンセラット山へのアクセス
バルセロナ「スペイン広場(Placa Espanya)駅」からカタルーニャ鉄道に乗車し(約1時間)、ロープウェイ(Aeri)か登山電車 (Cremallera)に乗り換え。ロープウェイの場合は「Aeri de Montserrat駅」、登山電車の場合は「Monistrol de Montserra駅」で下車。バルセロナ市内からツアーも多数あり。
- モンセラット
- バルセロナ / 自然・景勝地 / 絶景
- 住所:スペイン 〒08691 バルセロナ モンセラート地図で見る
- Web:https://www.aeridemontserrat.com/en/
ヨーロッパの大自然絶景スポット⑫【スイス】マッターホルン
山と湖の国スイスは、国中どこを切り取っても美しい景色ばかりですが、中でもやはりマッターホルン(標高4,478 m)は外せません。麓のツェルマット村から標高3,089mの高所まで40分で駆け上がる「ゴルナーグラート鉄道」に乗れば、苦労せずにマッターホルンの大絶景と対面することができます。
鉄道の終着地「ゴルナーグラート駅」にある展望台からは、マッターホルンの全景はもちろんのこと、スイス最高峰・モンテローザ山(4,634m)や双耳峰カストル(4,233m)とポルックス(4,092m)などの山々が一望でき、さらに山間から流れる「グレンツ氷河」の雄大な眺めも!
復路は電車に乗らず、トレッキングコースを歩いて下りましょう。ほとんど下り道のため、疲れることもなく快適です。途中で“逆さマッターホルン”に出会えるリッフェルベルク湖もあり、運が良ければ鏡のような湖面に移る名峰をカメラに収めることができます。(逆さマッターホルンの出現には、天候や風の強さなど多くの気象条件が必要で、いつでも見られるとは限りません)
マッターホルンを眺めるには、他のトレッキングコースやケーブルカーを利用した展望台など、いくつもビューポイントがあります。また季節や時間帯によっても様々な山容を現し、何度訪れても違った表情を見せてくれるマッターホルン。ぜひ色々トライして、お気に入りのフォトスポットを見つけてみてください。
マッターホルンへのアクセス
観光やトレッキングの起点となるのは、山麓の「ツェルマット村」。ツェルマットへは、チューリッヒからベルン経由で鉄道で約3時間半(ベルンからは約2時間)。隣国イタリア・ミラノからは、ドモドッソラ(Domodossora)・ブリッグ(Brig)経由で鉄道で約4時間半。
ヨーロッパの大自然絶景スポット⑬【ノルウェー】ウルリケン山
ノルウェーの自然といえばフィヨルドですが、実は同国は絶景トレッキングルートの宝庫でもあります。フィヨルド観光の起点となる町・ベルゲン近郊にある「ウルリケン山」は、ケーブルカーで登頂した山の上でトレッキングが楽しめ、さらに眼下にフィヨルドを望める贅沢なスポットです。
トレッキングルートの途中には小さな池や沼が点在し、変化に富んでいてつい足取りも軽くなります。水辺の多い風景はイギリス・湖水地方のような雰囲気で、日本では見られない光景が次々と目に飛び込んできます。
ウルリケン山は標高わずか643mと、東京の高尾山と変わらないくらいの低山ですが、眺望は抜群。晴れた日には遠くにフィヨルドを望みながら歩くことができ、まさに“天空のトレッキング”と呼ぶに相応しい体験ができます!ルートは自由に決められますし、山上にはレストランもあるので、足腰に自信がない方や子連れの場合でも十分に楽しめますよ。
ウルリケン山へのアクセス
ベルゲン市中心部の「ベルゲン港」から、路線バスでロープウェイの麓バス停へ(約10~15分)。ハイシーズンには無料のシャトルバスもあり。ロープウェイに乗り換えて、山頂まではすぐ。
ウルリケン山のトレッキングについては、こちらの記事:山頂からフィヨルドが一望☆ノルウェー・ベルゲンで絶景トレッキングで詳しくご紹介しています。