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ヨーロッパの大自然絶景スポット⑭【ノルウェー】ソグネフィヨルド
ノルウェーに数多く存在するフィヨルドの中でも、最も有名で観光客が多く訪れるのが「ソグネフィヨルド」です。こちらは通年で観光できる唯一のフィヨルドで、ツアーを利用せず個人旅行でも行きやすいのが魅力。グドヴァンゲン港~フロム港間のフィヨルドクルーズ(約2時間)が、ポピュラーな観光ルートです。
ソグネフィヨルドの全長は204km、水深は最深で1,308mに及び、世界最大級の大きさを誇ります。クルーズ中は人慣れしたカモメの写真を撮ったり、谷あいの小さな集落を眺めたりと飽きることがありません。特にクルーズ後半は両側から迫ってくるような、そびえたつ岸壁に挟まれる感覚を味わうことができますよ。
フィヨルドは水面から見上げるだけでなく、崖の上から見下ろす姿もまた美しいもの。レンタカーで観光する場合は、ぜひクルーズ終点のフロム港から足を伸ばし、「ステーガスタイン展望台」を訪れてみてください。ガラス張りの展望台からは「アウラルンフィヨルド」が一望でき、また違ったフィヨルドの表情を楽しめます。
ソグネフィヨルドへのアクセス
「ベルゲン駅」から「ヴォス駅」まで鉄道で約1時間15分、ヴォスからはバスで約50分で「グドヴァンゲン港」へ。グドヴァンゲンからはクルーズ船でフィヨルド観光(行き先はフロム港、片道)。ベルゲンからの日帰りツアーも多数あり。
ヨーロッパの大自然絶景スポット⑮【アイスランド】グトルフォス
ヨーロッパの大自然絶景スポットの“トリ”を務めるのは、やはりアイスランドです。火山国・アイスランドは地球のダイナミズムを感じさせる雄大なスポットが目白押しですが、とりわけ国内最大を誇る「グトルフォス(グトル滝)」はそのスケールに誰もが息を飲みます!
グトルフォスとは“黄金の滝”という意味で、ラング氷河をその起源とし、滝の最大幅は約70mで最大落差は1段目が約15m、2段目が約30m。大量の水が常に流れ落ち続けるため、周囲に飛び散る飛沫によって、太陽が出ていさえすればいつでも虹が見られることでも有名です。
ちなみに↑上の画像では二方向から滝が落ち込んでいるように見えますが、実は奥に見える部分は、対岸にかかった滝の飛沫が瞬時に凍ってできたもの。どれだけ水量が多いか、またどれ程アイスランドの冬が厳しいか(筆者は3月に撮影)が理解できる光景です。
アイスランド観光のベストシーズンは夏ですが、冬~初春の時季にグトルフォスを訪れると、飛沫が凍ってできた見事な自然の芸術を見られることも。四季折々の楽しみ方ができるのも、アイスランドの魅力です。
グトルフォスの展望台は滝のギリギリの位置に設置されており、ゴウゴウという水音と共に、迫力満点の激流を存分に堪能することができます。時間の許す限り、心ゆくまでグトルフォスの姿を目に焼き付けてください。
グトルフォスへのアクセス
首都レイキャビクからガイドツアー利用が一般的。グトルフォスは観光名所の「シングヴェトリル」「ゲイシール」などを含む「ゴールデンサークル」の一部であり、ツアーでまとめて周るのが効率がよいでしょう。ただし路線バスもあり。レンタカーであれば、レイキャビク市内から約1時間。
ヨーロッパの大自然絶景スポット⑯【アイスランド】ストロックル間欠泉
前述の「グトルフォス」から車で10分と程近い場所にあるのが、「ストロックル間欠泉」です。かつてアイスランドの間欠泉といえばゲイシールが代表的でしたが、近年噴出回数がめっきり減ったこともあり、ゲイシールから数100m離れた「ストロックル間欠泉」を観光するのがメジャーになっています。
ストロックル間欠泉はほぼ5~10分起きに噴出し、地熱で沸かされた熱湯を20~30メートル上空の高さまで吹き上げます。30分ほど滞在していれば、少なくとも数回は確実に噴出を見られるでしょう。
お湯が貯まった水たまりを眺めていると、次第に中央部にポコポコと気泡が浮いてきて…数秒から数十秒後にはバシャーン!と勢い良く吹き上がります。子供も楽しく見学ができますが、噴出孔の周りに柵などは設置されておらず、見学はあくまでも自己責任なので火傷などにはくれぐれも注意してください。
ストロックル間欠泉へのアクセス
グトルフォスと同様に、ゴールデンサークル観光の一環として、レイキャビクからのツアーで訪れるのが一般的。ただし路線バスもあり。レンタカーであれば、レイキャビク市内から約1時間。
ヨーロッパの大自然絶景スポット⑰【アイスランド】ブラックサンドビーチ(レイニスフィヤラビーチ)
アイスランド南部の海岸線を数キロに渡る「レイニスフィヤラ(Reynisfjara)ビーチ」は、真っ黒な砂浜が特徴で別名・ブラックサンドビーチと呼ばれる観光スポットです。黒い砂の正体は火山成分が含まれた玄武岩で、火山から海に流れでた溶岩(玄武岩)が、海中で細かく砕かれてサラサラの砂になるのです。
延々と黒い砂浜が続く光景は異様で、さらに海中から尖塔のように突き出す柱状奇岩がミステリアス。この世の果てに来てしまったかのような、不思議な感覚に陥ります。ブラックサンドビーチは、世界中からフォトグラファーが集まり、一日中三脚をかまえながら絶景を撮影するフォトスポットでもあります。
冬季には氷河の塊が海岸に打ち上げられることもあり、夕方になると夕陽を浴びてダイヤモンドのように光り輝きます。ブラックサンドビーチはレイキャビクから遠くアクセスは困難ですが、ここでしか見られない奇跡の光景を眺めるために、はるばる訪れる価値がある場所です。
ブラックサンドビーチ(レイニスフィヤラビーチ)へのアクセス
首都レイキャビクからレンタカーで約2時間半(190km)。ビーチから最も近い町は「ヴィーク(Vik)」で、ヴィークから海岸までは約10km、車で10分。レイキャビクから「ヨークルスアゥルロゥン氷河湖」観光とセットになったツアーも多数あり。
- レイニスフィヤラ ビーチ
- アイスランド / 自然・景勝地 / 絶景
- 住所:Reynisfjara Beach地図で見る
この記事を書いたトラベルライターから一言
ヨーロッパの大自然絶景スポットを選りすぐってご紹介しましたが、これらはすべて筆者がドイツ駐在中に実際に訪れた場所です。どこも素晴らしい景色ばかりで甲乙つけ難く、まだまだご紹介しきれなかったスポットも…。
ちなみにいずれも乳幼児(当時0~4歳)を連れて訪れており、子連れでも十分に満喫できますよ!ヨーロッパは、都市のみならず大自然系スポットであっても乳幼児への配慮が多く、とても旅行がしやすいです。本記事を参考に、いつかぜひ訪れてみてください。(かなたあきこ)