
ヨーロッパ旅行では複数の国を、バスや電車で手軽に移動できるのが魅力ですね。ステキな場所は山ほどありますが、中世の美しい街並みを堪能できるポーランドからチェコへの旅もおすすめのひとつです。今回は古都を味わう2国周遊モデルコースをご紹介します。
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モデルコースの行き先と滞在日数の目安
- 1日目:ワルシャワ到着(ポーランド)
- 2日目:夕方からクラクフへ移動
- 3日目:クラクフ旧市街・カジミェシュ地区観光
- 4日目:クラクフ郊外日帰り観光
- 5日目:午後のバスでプラハへ移動(チェコ)
- 6日目:プラハ観光
- 7日目:クトナーホラ日帰り観光
行き帰りのフライト等は含んでいませんが、到着・出発時刻によって滞在可能な日数が変わります。またCOVID-19の影響により、現地の交通に一部運行制限が出ています。今後時刻や料金が変更される可能性もあるので、訪問される際はよく確認してください。
【1日目】午前または昼頃 ワルシャワ(ポーランド)到着
ポーランドの首都ワルシャワの旧市街は、世界でも珍しい「復元された街」です。どういうことかというと、かつてワルシャワは「北のパリ」と呼ばれるほど華やかな都として栄えてきましたが、第二次世界大戦で街の8割が破壊されてしまい、一面瓦礫となってしまいました。
ですがその後、可能な限りの破片を使い、残された絵画やスケッチを元に、当時の姿を完璧なまでに再現したのが現在のワルシャワ旧市街です。そのため古くて新しい独特な雰囲気がかもし出されています。
【2日目】夕方 ワルシャワからクラクフへ移動
到着日と翌日の午前を合わせれば、ワルシャワに1日滞在することができます。ワルシャワの見どころは旧市街近辺に詰まっているため、半日〜1日あれば観光が可能です。昼食を済ませたら駅またはバス停に向かい、ポーランド南部のクラクフへ出発します。
ワルシャワからクラクフへの交通機関と所要時間の目安
[バス]FLIX BUSの場合
- 料金:30PLN(約850円)~
- 出発地:Warszawa Metro Wilanowska
- 到着地:クラクフMAD
- 所要時間:5時間
- 詳しくはFLIX BUS予約サイトをご覧ください。
[電車]EICまたはEIPの場合
- 料金:135PLN(約3,800円)~
- 出発地:ワルシャワ中央駅
- 到着地:クラクフ中央駅
- 所要時間:約2時間半
- 詳しくはポーランド国鉄をご覧ください。
※なお、バス・電車共に料金と所要時間はチケットの種類や時間によって異なります
【3日目】クラクフ旧市街・カジミェシュ地区を観光
ポーランド南部に位置するクラクフは、かつてポーランド王国の首都として栄えた街です。歴史的な建物が残る旧市街はもちろんのこと、ユダヤ人街として知られるカジミェシュ地区も興味深く、シナゴークやちょっと変わったユダヤ人墓地などを訪れることができます。
【4日目】クラクフ郊外の日帰り観光
クラクフに滞在するならヴィエリチカ岩塩坑や、アウシュビッツ強制収容所を訪れるのもおすすめです。いずれも個人で行くのとツアーに参加する方法がありますが、効率を考えるとクラクフ出発のツアーがいいという声が多いです。それぞれのプランに合わせて検討してみてください。

- ヴィエリチカ岩塩坑
- ポーランド / 観光名所 / 遺跡・史跡
- 住所:Daniłowicza 10, 32-020 Wieliczka地図で見る
- 電話:+48 12 278 73 02
- Web:https://www.kopalnia.pl/

- アウシュビッツ・ビルケナウ博物館
- ポーランド / 博物館
- 住所:ul. Wieźniów Oświęcimia 20 32-603 Oświęcim Poland地図で見る
- Web:http://auschwitz.org/en/
【5日目】午後のバスでクラクフ(ポーランド)からプラハ(チェコ)へ移動
クラクフ〜プラハ間の移動はLEO EXPRESSがおすすめです。LEO EXPRESSでは電車とバスの両方が使われ、まずはクラクフからボフミン(チェコ)までバスで行き、そこから電車に乗り換えプラハに向かいます。バスはボフミン駅前に到着することと、とても小さな駅であるため乗り換える際に迷うことはありません。チケットはオンライン予約が必要です。
LEO EXPRESSの詳細
- 料金:2,000円くらいから
- 出発地:クラクフMDA
- 到着地:プラハ中央駅
- 所要時間:約6〜7時間
- 予約はLEO EXPRESS予約サイトから行えます。
【6日目】プラハ市内観光
チェコの首都プラハは、中世の絵画の世界がそのまま現実になったかのような美しい街です。丘の上にそびえ立つプラハ城、眼下に広がるオレンジ色の古い屋根、街を横切るモルダウ川にそこに掛かるカレル橋など、芸術性の高さはヨーロッパの中でもトップクラスといえるでしょう。
プラハでは地下鉄やトラムを上手に使うことがポイントです。1日でもじゅうぶん楽しむことができますが、日数に余裕があるなら数日間滞在し、街の雰囲気をじっくり味わうのもいいのではないでしょうか。ライトアップされた夜のプラハもおすすめです。
【7日目】クトナーホラ日帰り観光
プラハから電車で約1時間の場所にクトナーホラという街があり、約1万人の人骨を使って装飾された「セドレツ納骨堂」があることで知られています。人骨と聞くと不気味ですが、実際の内部はおどろおどろしい雰囲気ではなく、お見事!といいたくなるようなユニークなデザインに仕上がっています。
そのほか優雅な聖バルボラ教会や絵本のような可愛らしい街並みなど、魅力的な見どころが詰まっています。クトナーホラはプラハからバスで行くこともできますが、バス停の位置を考えると、電車を使うか片道だけバスを使うとスムーズだと思います。またセドレツ納骨堂から聖バルボラ教会までは徒歩45分ほどかかるため、移動は路線バスを使うといいでしょう。
プラハからクトナーホラへの交通機関と所要時間の目安
- 交通:電車
- 出発地:プラハ中央駅
- 到着地:クトナーホラ駅
- 所要時間:約1時間
「クトナーホラ」の実際の発音は「クゥッナオラ」のような感じです。ほかの都市なら発音が少々下手でも伝わりますが、クトナーホラだけはそのまま言っても100%通じません。そのため切符を買うときなどは間違って伝わらないよう、「Kutná Hora」と書いたメモを差し出すといいでしょう。電車の本数はあまり多くないので、帰りの時刻も調べておくことをおすすめします。

- 聖バルボラ教会
- チェコ / 教会
- 住所:Barborská, 284 01 Kutná Hora, チェコ地図で見る
- Web:http://www.khfarnost.cz/wordpress/?page_id=15