写真：まきまき世界遺産の町「クトナーホラ」は、プラハの南部に位置する町です。中心部は歴史的建造物が立ち並び、人気のある観光地でありながら、穏やかさも感じられる心地の良い場所です。中でもおすすめなのは人骨で装飾された教会で、チェコを観光するのであれば是非訪れてほしい、とてもユニークなスポットです。そんな個性豊かなクトナーホラの教会をご紹介します。
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世界遺産クトナーホラはこんな町
写真：まきまき
クトナーホラはプラハから少し離れた場所にある、美しく個性豊かな町です。中心部の歴史地区と聖マリア大聖堂は世界遺産に登録されており、そのほかにも約1万人の人骨を使って装飾された「セドレツ納骨堂」、別名ボーンチャーチと呼ばれる教会があります。
「セドレツ納骨堂」のその一風変わった様子は、チェコ観光の中でも人気を集めており、美しさと独自の個性が入り混じる面白い町といえるでしょう。
街並みは古いながらも可愛らしく、居心地のいいレストランやカフェも多いと思います。クトナーホラは町の規模もそれなりにあるので、ゆっくり観光しながら一日を楽しむことができるのではないでしょうか。
クトナーホラで人気の墓地教会「セドレツ納骨堂」
骸骨だらけの教会セドレツ納骨堂とは
- 写真：まきまき
駅から町に向かって歩いていくと、まずはじめに2つの教会が現れます。そのうちのひとつは、クトナーホラの中でも強いインパクトを持ち、歴史あるスポットとしても注目されているセドレツ納骨堂です。
セドレツ納骨堂は別名ボーンチャーチと呼ばれていて、その名の通りどこもかしこも人骨だらけの教会です。単に多くのしゃれこうべが飾られているだけでなく、シャンデリアや紋章、製作者のサインまでもが骨によって作られています。
セドレツ納骨堂が人骨だらけの理由
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昔、ヨーロッパでは命に影響を及ぼす伝染病が流行ったことと、戦争でさらに多くの死者が出たことで、この場所は共同墓地として大勢の人々を埋葬していたそうです。その後、墓地の中心に教会が建てられることになり、骨の埋まっている土を掘り起こす流れとなりました。
そして、教会の地下には土から出てきた大量の人骨が収められ、そのうち約1万人の骨を使って教会を装飾するという、世界でも珍しい計画がすすめられたそうです。
人骨で装飾された教会内部の様子
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拝観するにはまず入口のカウンターでチケットを購入します。そのときすでに、骨による装飾が施されていることに気付くでしょう。
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中央には大きなシャンデリアがあり、それらの素材ももちろん人骨です。ときどき天使などが飾られていますが、そのほかは見渡す限り骨・骨・骨‥！の内部です。
- 写真：まきまき
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このユニークな内装の依頼主であるシュヴァルツェンベルク家紋章や、製作者のサインまでもがすべて人骨で作られています。
イラストなどでよく見かける「ドクロマーク」そのままの、シャレコウベが骨を加えている様子も見られます。
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骨というのは形も大きさも人によって微妙に違うため、これだけの作品を仕上げるのはさぞ大変だっただろうと感心してしまいます。
そしてここには怖いイメージは不思議となく、何か感想を言うとしたら「お見事！」のひと言かもしれません。
クトナーホラのおすすめの教会
クトナーホラの見どころはセドレツ納骨堂だけでなく、そのほかにも目を引く教会や美しい夜景などがみられます。
世界遺産に登録されていることもあり、どれも観光には外せないおすすめのスポットとなっています。中でも代表する2つの教会をご紹介します。
セドレツ納骨堂の近くの聖マリア大聖堂
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セドレツ納骨堂の近くにあり、シンプルでクリアな雰囲気の教会です。高い天井や壁のアーチがとても美しく、清らかな感覚を味わえます。
静かに座っているだけでも気持ちがいいですが、階段で上階へ上がることができ、上部から教会を見渡すこともできます。
クトナーホラのシンボル、聖バルボラ教会
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クトナーホラのシンボル的存在である聖バルボラ教会。重圧感のある建物が目を引きます。手前の通りには何体かの銅像が並び、奥に見える教会の景色をより引き立てています。
- 写真：まきまき
昼間の教会もステキですが、さらにここは夜景も美しいので、できれば日が落ちてからも訪れてほしいスポットです。
冬は早く日が落ちますが、夏はかなり日が長くなかなか暗くなりませんので、あらかじめ電車の状況などを確認し、時間配分を考えた上で行動するようにしてください。
- 聖バルボラ教会
- チェコ / 教会
- 住所：Barborská, 284 01 Kutná Hora, チェコ地図で見る
- Web：http://www.khfarnost.cz/wordpress/?page_id=15
クトナーホラへの行き方
プラハから電車でクトナーホラへ行くには
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プラハからクトナーホラへ行くには、電車で約1時間ほどかかります。まずはプラハ本駅からコリーン(Kolin)へ行き、さらに電車を乗り換えクトナーホラで下車します。
駅から町の中心部までは距離があり、セドレツ納骨堂へは徒歩10～15分ほど。そしてそこから聖バルボラ教会へ行くには、さらに徒歩30分ほどかかります。
そのため徒歩がツラいという方は、バスを利用することも可能です。詳しいことは駅のホームにインフォメーションセンターがあるので、そこで訪ねてみてください。
ゆっくりと観光するのがおすすめ
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クトナーホラは、プラハからの日帰り観光がじゅうぶん可能なので、滞在期間が短い方でも訪問しやすいと思います。
ただ端から端まで少々距離があるため、短時間ですべてをまわるのは大変かもしれません。そしてとても雰囲気のあるステキな町なので、できれば一日を観光に費やすつもりで、ゆっくりと楽しんでほしいところです。
おすすめしたいチェコの町、個性豊かなクトナーホラを是非訪れてみてください。
